~日本のヘレン・ケラーを支援する会~
社会福祉法人 全国盲ろう者協会

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当協会ホームページの新着情報RSSの変更について

  • 2023/08/19 11:35

平素より当協会ホームページをご覧頂き、ありがとうございます。
このたび、ホームページ内の「新着情報」で使用するプログラムを変更いたしました。これに伴い、URL及びRSSが変更になりましたので、ブックマークをされている方は、下記に変更をお願いいたします。

●新しい新着情報ページのURL及びRSS

http://www.jdba.or.jp/db/blog/

http://www.jdba.or.jp/db/blog/rss.xml

 

神奈川県盲ろう児者支援セミナーのご案内

  • 2023/08/18 11:15

  • カテゴリー:行事

日頃より盲ろう児者支援にご協力いただきまして、ありがとうございます。このたび、神奈川県内および近郊の皆様を対象に、盲ろう児者への理解を深め、情報共有の場としてセミナーを開催します(社会福祉法人全国盲ろう者協会主催、国立病院機構東京医療センター・日本調剤株式会社共催)。医療や福祉、教育の専門家から盲ろうご当事者まで幅広い方々にご講演いただく予定です。盲ろう児者を取り巻く現状や最新の医療、教育に関する情報、また医療・福祉・教育の連携を考える場として、本セミナーをご活用いただければ幸いです。

今回は多くの方々にご参加いただきたく、現地とWebでのライブ配信を併用しての開催となります。是非とも多くの方々のご参加をお待ちしております。詳細につきましては、下記の資料ダウンロード及び開催概要(抜粋)をご覧ください。なお、このセミナーに関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。

(お問い合わせ)
国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター聴覚・平衡覚研究部 事務局
電話:03-6672-8967 FAX:03-3411-0185
メール:deafblind@kankakuki.jp

資料ダウンロード

●開催案内・申込書・プログラム

ワード・PDF版

テキスト版

開催概要(抜粋)

【現地・Web、同時開催!】
盲ろう児者支援セミナー
『盲ろう児者の福祉、医療、教育の連携を考える』

●開催概要
日時:2023年9月24日(日)
10時~12時30分(受付開始 9:30~)
会場:TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらいホールA
(みなとみらい駅4a出口より徒歩1分/JR桜木町駅 徒歩15分)
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-minatomirai/access/

参加費用:無料

実施方法:現地での対面参加 またはZoomによるリモート参加

当日の情報保障:全体手話通訳、キャプションラインによる要約筆記通訳

●主な内容 ※詳しくはプログラムをご覧ください

・盲ろう者が望むこと(仮) (川島 朋亮/神奈川盲ろう者ゆりの会 会長)

・神奈川県内の盲ろう者通訳・介助員派遣、相談、コミュニケーション等 (葛原 智子/社会福祉法人神奈川聴覚障害者総合福祉協会 本部事業課・神奈川県 盲ろう者支援センター 盲ろう者通訳・介助員派遣担当)

・盲ろう児教育の実際(仮) (中川 はすみ/学校法人横浜訓盲学院 教育相談支援部 講師・言語聴覚士)

・アッシャー症候群の眼科臨床 (角田和繁/国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター 視覚研究部 部長)

・視覚聴覚二重障害症例と人工内耳 (佐野肇/北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻 教授)

・質疑応答

●申込方法
ご参加ご希望の方は、9月15日(金)までに、下記の申込フォームまたは添付の参加申込書よりお申込みください。お申込みいただいた方へ、後日詳細のご案内をさせていただきます。必要事項を直接メールに記載いただいても結構です。

【お申込みフォーム】
https://forms.gle/sg3cypaaLCwtPsyu6

(お問い合わせ)
国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター聴覚・平衡覚研究部 事務局
電話:03-6672-8967 FAX:03-3411-0185
メール:deafblind@kankakuki.jp

全国盲ろう者オンライン交流・体験会のビデオ放送順、情報保障について公開しました

  • 2023/08/03 09:37

8月26日・27日に開催します全国盲ろう者オンライン交流・体験会の特設サイトにて、ビデオ放送順、および当日の配信画面イメージやキャプションライン(要約筆記利用者のみ対象)についての情報を公開しました。詳しくは、特設サイトの「プログラム」「情報保障」の項目をご覧下さい。

●全国盲ろう者オンライン交流・体験会 特設サイト

http://www.jdba.or.jp/eventinfo/online2023.html

全国盲ろう者オンライン交流・体験会の特設サイトを公開しました

  • 2023/07/13 14:07

当協会では、盲ろう者・盲ろう児とその家族、通訳・介助員及び教育・福祉関係者等が一堂に会し、年1回の情報交換を行い、我が国の盲ろう者福祉のあり方について討議するとともに、通訳・介助技術の一層の向上を図る機会とするため、毎夏「全国盲ろう者大会」を開催してきました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、2020年度から今年度も含めて4年にわたり中止することとしました。このような状況に鑑み、全国の盲ろう者がお互いの近況を伝えられる、「全国盲ろう者大会」に代わるオンラインによるイベントとして、「全国盲ろう者オンライン交流・体験会」を企画・実施することとしました。

内容としては、盲ろう者に関わるヒデオ映像を、YouTubeを介して皆さんにご覧頂く予定です。ビデオ映像は、2020年に全国盲ろう者大会の開催予定地であった鳥取県の観光地と、鳥取県盲ろう者支援センターのご紹介。そして、当協会の登録盲ろう者、友の会等関係団体から寄せられた公募による映像(個人5名+11団体)を予定しています。

放映順・内容につきましては、下記の特設サイトに掲載していきます。このイベントの最新情報は、特設サイトに順次公開していく予定ですので、ご期待ください。

●全国盲ろう者オンライン交流・体験会 特設サイト

http://www.jdba.or.jp/eventinfo/online2023.html

2023年度 全国盲ろう者団体ニューリーダー育成研修会 開催要項を公開しました

  • 2023/07/06 16:59

 本研修会は、盲ろう者のリーダーとして活躍することが期待される者に対して、盲ろう者地域団体の運営力アップに繋がる知識とノウハウを身に付けてもらうことで、地域の盲ろう者福祉の充実を目指した団体の活性化を図ることを目的とします。

 今年度は、昨年度に引き続き「防災への取り組み」をテーマに、すでに活躍されている盲ろう当事者も対象とし、さまざまな視点から防災について理解を深めることを目的とします。

 詳細は、下記の特設サイトより2023年度の資料をダウンロードの上、ご確認下さい。

●全国盲ろう者団体ニューリーダー育成研修会 特設サイト

http://www.jdba.or.jp/eventinfo/newleader.html

新しい啓発用パンフレットが完成しました

  • 2023/05/11 15:50

当協会では、教職員共済生活協同組合・中央共同募金会ならびにこくみん共済 coop〈全労済〉からの助成を得まして、主に盲ろう者友の会等地域団体にて活用いただくことを想定した啓発用パンフレット「盲ろう者について知っていますか? Deafblind Life」を作成いたしました。

当協会ホームページ内「資料データベース」に、このパンフレットのデータ版を公開しておりますので、ご覧ください。テキスト版、PDF版、点字版(Bes形式)を公開しております。

啓発パンフレット表紙画像

●啓発用パンフレット「盲ろう者について知っていますか? Deafblind Life」

http://www.jdba.or.jp/db/db2/dat84.html

このほか、盲ろう者についての理解を深めて頂くツールとしましては、今回ご紹介した啓発パンフレット以外にも、当協会の取り組みを紹介したパンフレットもございます。ご関心がお有りの方は、当協会までお問合せください。

福島智理事の『2023年度「全国盲ろう者大会」の中止にあたり思うこと』を掲載しました

2023年度「全国盲ろう者大会」中止にあたり思うこと

社会福祉法人 全国盲ろう者協会
理事 福島 智

 全国の盲ろう者のみなさん、盲ろう者に日々寄り添ってくださっている多くのみなさん、お元気でお過ごしでしょうか。
 コロナ禍の日々もかれこれ3年になろうとしています。新型コロナウイルス感染症のまん延という思いもしなかった状況により、私たちのこれまでの生活に大きな影響がありました。マスク着用を初めとして、あらゆる場面で様々な制限を受けています。こうした日々の中で、うんざりするとともに、「コロナウイルスよ、早く消えてなくなってくれ」という思いでいっぱいです。
 そんなおり、国のコロナウイルスに関連した「方針転換」という報道がありました。これは希望の持てるニュースです。私が今、自力で簡単に読めるのはNHKのネットニュースでしたので、さっそく関連する記事を探しました。以下、かなり長文になりますが、私が調べた記事の一部の紹介と、それに対する私の意見・感想です。

 まず、NHKのネットニュースの一つ目の記事です。(2023年1月27日 20時37分配信)

「新型コロナの感染症法上の位置づけについて、政府は、ことし5月8日に、季節性インフルエンザなどと同じ『5類』に移行する方針を正式に決めました」

 うんうん、何かよくは分かりませんが、「5類」というのは、季節性インフルエンザなどと同等になったということでしょうね。しかし、記事は続きます。

 「対策にあたってきた専門家は『季節性インフルエンザと同様の対応が可能な病気になるにはもうしばらく時間がかかる』として、『5類』になっても引き続き感染対策が求められるとしています」

 そして、ぶっそうな話が出てきます。

 「感染した人のうち、亡くなる人の割合『致死率』は最初に感染が拡大した2020年春ごろの第1波では5%を超えていました。その後、治療法の進歩やワクチン接種の進展もあり、去年(2022年)秋以降から現在に至るまでの第8波では0.20%と下がってきています。
 一方で、感染がより広がりやすいオミクロン株になったことで感染者数が桁違いに増加し、亡くなった人は去年12月からの2か月ほどで約1万7000人(1月26日時点)と、これまでに亡くなった人のうちのおよそ4人に1人を占めています」
 
 え? つまり、この2カ月でコロナにより亡くなった人は、この3年間にコロナで亡くなった人の4分の1に相当するということなのか? この数字について、各メディアはあまりきちんと報道していませんね。
 それから「コロナの季節性」と、ウイルスの「変異のペース」についても述べられます。
 「専門家は毎年冬に流行するインフルエンザと異なり、季節を問わず感染が広がり流行の規模や時期が予測できないため、対応が難しいとしています。さらに、新型コロナは変異が起きるペースがインフルエンザに比べて速く、新しい変異ウイルスが出現するおそれがあるとしています」

 たしかにインフルエンザは冬によく流行しますが、コロナは冬以外の季節でも感染拡大が起きているということですね。そして、次のような記述もあります。

 「政府分科会の尾身茂会長は1月24日、NHKの番組の中で『5類に移行すれば自動的に感染者数や死亡者数が減るということはなく、コロナ診療に参加する医療機関の数が増えるということでもない』」
 それならどうして、「5類」に変更するのでしょうか。次のように記事は続きます。少し長くなります。
 「『社会・経済・教育をなるべく普通に戻す』、そうした中でも『必要な医療を提供できること』が非常に重要で、この2つの目的を実現するために、準備期間をおいて段階的にやっていく必要がある」と述べました。
 また、感染を受け入れる社会になっていくのかと問われたのに対し「『感染を許容する』というのは『一定の死亡者を許容するかどうか』という議論とつながる。諸外国の例を見ても、対策を急激に緩和してしまうと死亡者が急激に発生することがわかっている。医学の領域を超えて価値観の問題で、医療関係者か経済の人なのか、高齢者か若い人なのかでも見る景色が違ってくる」
 つまり、社会・経済面での活動の活発化などが今回の方針転換の背景にあるということですね。考えてみると、「5類」に移行しても、新型コロナウイルスの感染力や病原性が変わるわけではないというのは、あたりまえのことですね。

 同じ日に、NHKで、もう一つの記事が配信されています(2023年1月27日 22時32分配信)
 政府分科会の尾身茂会長が、「コロナは変化し続けていて、慎重さが必要」と述べたとする記事です。

 「病原性が大きく強まる変異が起きたり、同じオミクロン株であってもどんなに頑張っても医療ひっ迫が起きてしまう事態が起きてしまったりした場合は、対応を見直すことは当然必要になると思う」と尾身会長は指摘しました。

 では、国民はどうすれば良いのでしょうか。尾身会長の発言です。

 「いままでは国や自治体からの一律の要請に応える形だったが、これからは個人や集団がリスクに応じて主体的に選択することになる。(中略)たとえば、グループの中に重症化しやすい人がいる場合といつも一緒にいる人だけの場合ではリスクが異なる」

 このように見てきますと、今回の「方針転換」とは、次のようなことのようです。

 ・新型コロナウイルスの感染がおさまったわけではない。
 ・感染者は依然として高い水準にあり、死亡者はむしろ増大している。
 ・しかし、いつまでも今のようにしていては、社会・経済・教育などの活動が停滞し、行き詰まってしまう。
 ・したがって、国や自治体からの感染防止についての一律の制限要請はやめて、それぞれの個人やグループで判断してもらうことにする。
 ・ただし、状況がさらに悪くなれば、再び「方針転換」するかもしれない。

 この他、政治家の中には、「外国ではマスクをしていない。日本だけだ」という趣旨の発言をしている人もいます。しかし、記事中にもあったとおり、対策を急激に緩和すると、死亡者が急激に発生する例があるとされています。
 たとえば、1月28日のNHKのネット記事では、中国の状況を以下のように伝えています。

 「中国では、12月7日に感染対策が大幅に緩和されたあと各地で感染の拡大が続いています。これで12月8日から1月26日までの1か月余りの死者数は、合わせて7万8960人となりましたが、自宅で死亡した人は含まれておらず、実際にはもっと多いという指摘も出ています」(2023年1月28日 20時32分配信)

 さて、では私たち盲ろう者やその身近な人たちはどのように考えれば良いのでしょうか。ご承知のとおり、昨年半ばごろからは行動制限もなくなり、また今年に入ってからは、前述のように、感染症法上の位置づけも、(5月8日から)見直される方針となりました。
 マスク着用に関しても見直しが検討されるなど、これは社会を通常の生活に戻していくという動きであり、その意味では喜ばしいことです。しかし、盲ろう者が大勢集まり、直接交流を持つという私たちの全国大会が今年の夏、安全に開催できるのかと考えると、さまざまな懸念や不安が浮かびます。
 私たちは直接触れ合ったり、近接しないとコミュニケーションをとったり、通訳を受けることができません。記事中にもありましたように、同じく複数の人が集まると言っても、「グループの中に重症化しやすい人がいる場合といつも一緒にいる人だけの場合ではリスクが異なる」ということです。
 全国大会は「グループ」などと言えないほど、多数の人が集まる場です。しかも私たちは、「密着」しての直接的接触ということになり、普通のイベントとは単純に比較できません。
 盲ろう者の中には高齢の人も多くおられますし、そうでなくても、合併症や基礎疾患を持っていて、免疫力が高くない人もおられるでしょう。いったんコロナの感染者が出ますと、「全国大会の会場」という特殊な環境を考慮すれば、どれだけ感染が広がるか予想ができません。また、コロナウイルスが「季節性ウイルス」とは言えないということも忘れてはなりません。つまり、インフルエンザと異なり、冬だけでなく、夏でも感染拡大が多く見られるということです。
 もし盲ろう者が感染した場合、どうなるでしょうか。万が一ある程度以上重い症状であれば、入院が必要でしょう。そうなれば、たとえ条件付きで付き添いの人が入れるといっても、たいへんな不自由と困難を経験することになると思います。そして、幸い軽い症状で回復した場合でも、いろいろな後遺症が出る危険性もあります。
 私が個人的に思う盲ろう者にとって最もつらい後遺症の一つは、嗅覚障害です。別の原因でかつて、断続的な嗅覚障害になったことがあります。嗅覚が低下すると、食べ物の味も分かりません。つまり、嗅覚障害になれば、事実上、味覚障害になったのも同じで、何を食べても味が分からないのです。つまり、嗅覚障害となった盲ろう者は、視覚と聴覚の2重障害ではなく、触覚以外の4感覚を失った「4重障害」の状態になってしまうということです。

 全国盲ろう者協会では、全国盲ろう者団体連絡協議会と共に、今年の夏の大会開催について、これまで議論を重ねてきました。大会を待ち望んでおられる盲ろう者の声も多く聞いていますので、なんとか開催できないものかと検討しました。全国の仲間が年に一度集う大会は、仲間との再会や出会いを通して、われわれ盲ろう者が直接コミュニケーションを交わすことのできる唯一の機会です。この大会を通じて、「また1年頑張ろう、また1年後に再会しよう」というように、それぞれの生きがいの原動力になっていると言っても過言ではありません。
 一方で、密接なコミュニケーションを必要とするのが盲ろう者であることも事実です。これにより、もし一人でも感染者がいた場合、それに伴い感染のリスクは高くなると言わざるを得ません。また、感染後の病状によっては、入院等も出てくるかもしれません。私もコロナではありませんが、かつて入院した経験があります。一人になる時間が多く、コミュニケーションが遮断されるという状況は、もう味わいたくない経験です。
 こうしたさまざまな面を考えますと、今回の政府の「方針転換」の発表により、直ちに「今年から全国大会が開催できる」とは、とても言えないと思います。
 もう少しだけ、このコロナの行方を見守りましょう。元気でいれば、必ず再会できます。
 互いに笑顔で語り合える機会が早く訪れますよう、心から願っています。もう少しの我慢です。

2023年1月30日


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2023年度「全国盲ろう者大会」の中止について

このお知らせは、2月13日に全国の盲ろう者友の会、通訳・介助員派遣事務所に対し、郵送にてご案内いたしました。


全盲ろう発第2022117号
2023年2月13日


盲ろう者友の会等地域団体
派遣事務所 代表者
関係者 各位

社会福祉法人 全国盲ろう者協会
理事長  真砂 靖

 平素より、盲ろう者福祉の向上のためにご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、当協会では、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、2020年度から3年にわたり、全国盲ろう者大会を中止としてきました。2023年度においても、昨夏の第7波、今冬の第8波の流行に鑑み、大変残念ではありますが、全国盲ろう者大会を中止することといたしました。
 昨年より緊急事態宣言やまん延防止等重点措置といった行動制限は撤廃され、大勢の人が集まる各種イベント等も開催されるようになってきました。また、本年5月8日より新型コロナウイルス感染症について、感染症法上における位置づけを2類から季節性インフルエンザと同様の5類へ移行するという方針が、国から発表されました。このようにウィズ・コロナという考え方のもと、国においても、医療体制の見直しを含め、コロナ対策としても徐々に変わってくるものと思われます。
 しかしながら、第7波・第8波での感染者数の増加、医療へのアクセスが困難であること、また第8波における感染に伴う死者数の増加等を見ておりますと、まだまだ油断すべきではないと考えています。国の方針転換による、これまでのような通常の生活に戻していくという方向性は歓迎するところですが、今後のコロナウイルスの感染状況の変化、ウイルス自体の感染力や悪性度の高い性質への変異などの状況によっては、再び従来の対応の維持という方針への転換も否定できないことから、もうしばらくは状況を見定めたいと考えております。
 また、全国各地から盲ろう者、通訳・介助員等が一堂に会し、そこで万一盲ろう者がコロナに感染した場合、感染症法上の5類では隔離措置は撤廃されますが、病状悪化の場合は入院ということも考えられます。昨秋、国からは医療機関に対して、コミュニケーション支援を必要とする障害者がコロナ感染で入院した場合、病院への家族や支援者の受入れを検討するようにという通知も出されてはいますが、盲ろう者が入院した場合の対応がどうなっていくかというところも、医療機関の対応状況を見定める必要があるだろうと考えています。
 以上のような点を踏まえた上で、大会の開催には慎重を期さざるを得ないと判断しました。現段階においては、今夏の状況を予測することも極めて難しいことから、まずは、これまで同様盲ろうの皆様が新型コロナウイルスに感染しないことを優先するといった観点で、全国盲ろう者団体連絡協議会にもご意見を伺った上での苦渋の決断であります。  全国の仲間と集える大会の開催を待ちわびているという声も寄せられており、そのご期待にお答えしたいという思いはある一方で、大会開催地において万一盲ろうの皆様がコロナに感染した場合のことを考えますと、それによって盲ろうの皆様が困難な状況に置かれ、苦しい思いをされることは避けたいと考えている次第です。皆様におかれましては諸般の事情をご賢察の上、なにとぞご了承いただきますようお願い申し上げます。
 各団体様におかれましては、貴会関係の皆様にご周知いただきますよう、併せてお願い申し上げます。

 なお、今後の全国盲ろう者大会につきましては、今後の新型コロナウイルス感染症の状況、国等の対応状況を踏まえた上で、安心・安全に大会が開催できる見通しがついた時点で開催できるよう、引き続き会場確保等含めて準備をしていく予定です。
 また、2023年度におきましては、全国盲ろう者大会に変わるオンラインによるイベントを開催する方向で検討しておりますことを申し添えます。オンラインイベントにつきましては、助成金の見通し等が立った時点で、改めてお知らせするとともに、盲ろう者友の会等地域団体の皆様には、本イベントへのご協力をお願いしたいと存じますので、併せてお願い申し上げます。

●ダウンロード

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2022年度「盲ろう者向け情報機器指導者養成研修会」 ―iPadユーザー向け指導者コース― 受講者募集案内を公開しました

時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
当協会の運営にあたりましては、平素よりご支援ご指導を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、当協会では、2022年度において、厚生労働省からの委託事業として、標記の通り、「盲ろう者向け情報機器指導者養成研修会」を実施いたします。昨年度に引き続き、今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からWeb会議サービス「Zoom」を使用したオンライン形式で実施いたします。

今回は、残存視力・聴力を活用できる盲ろう者が、iPadを利用する際の指導法について、盲ろう者の使用事例を交えつつ、推奨するアプリや盲ろう者への指導における配慮点等について取り上げた研修内容となります。

受講を希望される方は、下記の特設サイト内資料をダウンロードの上、1月13日(金)必着までに、当協会へお申し込み下さい。

なお、受講を希望される盲ろう者の通訳・介助員の交通費および通訳謝金などの費用につきましては、地元の派遣事業や自治体の別枠予算等でのご負担を検討頂きますよう、お願い申し上げます。(本件につきましては、当協会から各自治体の障害福祉主管課長宛てに送付した文書内でもお願いしております)

2022年度「盲ろう者向け情報機器指導者養成研修会」
―iPadユーザー向け指導者コース―
日程:2023年2月26日(日)10:00~16:30

「盲ろう者向け情報機器指導者養成研修会」特設サイト

盲ろうの福島理事の生い立ちを描いた映画『桜色の風が咲く』上映のお知らせ

  • 2022/11/04 09:40

当協会の理事を務める盲ろうの福島智さんをモデルとした映画『桜色の風が咲く』が、本日11月4日より、全国の映画館で上映開始となります。福島さんの生い立ちを描いた本作品を多くの方にご鑑賞頂き、盲ろう障害について関心をおもちいただけましたら幸いです。よろしければ、ぜひお近くの上映館に足をお運びください。なお、上映館や上映期間等につきましては、下記の公式サイトよりご確認ください。また、公式サイトでは、盲ろう者用シナリオデータ提供についてのお知らせも掲載されておりますので、ご入用の方は、併せてご確認ください。

●映画『桜色の風が咲く』公式サイト

 https://gaga.ne.jp/sakurairo/

●盲ろう者用シナリオデータ提供について

本作を配給するギャガ株式会社にて、セリフ、字幕、音声ガイド、台本のト書きなどを収録したシナリオデータが、メールにて提供されています。このデータには、画面や音の情報がわかるよう、通常の字幕や音声ガイドに加えて、場面・状況説明が入っており、 データは、テキスト版(TXT形式)、点字版(BES形式)、拡大版(DOCX形式)が準備されているとのことです。その他詳細につきましては、公式サイトにてご確認ください。

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