平成30年度 第27回 全国盲ろう者大会 報告書 期間:平成30年8月31日(金)〜9月2日(日) 場所:幕張メッセ 国際会議場(千葉県千葉市) <目次> 1.開催概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2.プログラム別の概要・・・・・・・・・・・・・・・・3 3.プログラム別の報告・・・・・・・・・・・・・・・・9 (1)開会式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 (2)歓迎パーティー・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (3)第1分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (4)第2分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (5)第3分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (6)第4分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 (7)第5分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 (8)第6分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 (9)第7分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 (10)全国盲ろう者団体連絡協議会総会・・・・・・・・26 (11)第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議・・・27 (12)ふうわ交流広場・・・・・・・・・・・・・・・・28 (13)全体会・閉会式・・・・・・・・・・・・・・・・30 (14)機器展示、作品展示・販売、友の会コーナー・・・32 (15)コミュニケーション広場・・・・・・・・・・・・34 (16)社会見学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 4.アンケート集計結果・・・・・・・・・・・・・・・37 〈付録1〉都道府県別参加者数内訳・・・・・・・・・・59 〈付録2〉全国盲ろう者大会沿革・・・・・・・・・・・61 平成30年度 第27回全国盲ろう者大会 1.開催概要 (1)目的 盲ろう者・盲ろう児とその家族、通訳・介助員及び教育・福祉関係者等が一堂に会し、年1回の情報交換を行い、わが国の盲ろう者福祉のあり方について討議するとともに、通訳・介助技術の一層の向上を図る機会とし、もって社会福祉の増進に寄与することを目的としている。 (2)主催 社会福祉法人 全国盲ろう者協会 (3)共催 全国盲ろう者団体連絡協議会 (4)日程 平成30年8月31日(金)〜9月2日(日) (5) 場所 株式会社幕張メッセ 国際会議場 〒261―0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2―1 (6) 企画運営 全国盲ろう者団体連絡協議会 盲ろうの子とその家族の会 ふうわ ほか (7)全体の概要 視覚障害と聴覚障害を併せもつ盲ろう者は、他者とのコミュニケーションが極めて困難であり、家族との意思疎通すらも難しく、社会から閉ざされている。 また、単独での外出には危険が伴うため、ほとんどの盲ろう者は、家に閉じこもりがちな生活を送らざるを得ない実情にあり、家族をはじめ通訳・介助員による支援・協力が不可欠となっている。 全国盲ろう者大会は、全国盲ろう者協会が設立して以来、毎年実施しており(平成23年度のみ東日本大震災の影響のため中止)、ここでの情報交換を契機として、全国各地に「盲ろう者友の会」等地域団体が次々と設立された。平成30年3月現在、46都道府県に地域団体が設立され、未設置の県は、青森県(設立準備中)のみとなっている。しかしながら地域団体はあるものの、ほとんどの地域で未だに盲ろう者の実態が十分把握されていない。 本大会は、日頃外出の機会がほとんどない盲ろう者にとって、欠かすことのできない貴重な社会参加の場となっている。一方、通訳・介助員にとっても、盲ろう者と寝食を共にすることにより、日常生活のあらゆる場面での通訳・介助を経験でき、技術研鑽を積む良い機会となる。全国各地から参加した多くの盲ろう者や通訳・介助員及び関係者は、各種プログラムに積極的に参加し、情報交換等が活発に行われた。 盲ろう者にとっては自立と社会参加に向けて、通訳・介助員や関係者にとっては今後の支援に向けて、ひとつの動機付けとなる等、本大会は、わが国の盲ろう者福祉全般を牽引する役割を果たしている。 2.プログラム別の概要 (1)開会式 本大会は、全国の盲ろう者並びに通訳・介助員、地元のボランティア等、計935名の参加を得て、森敦史(もり あつし)氏の司会により第1部を開幕した。 まず、森氏より開会宣言がなされた。 次に、主催者を代表し、社会福祉法人全国盲ろう者協会理事長の真砂靖(まなご やすし)より挨拶があった。 開会式には、次の3名をご来賓としてお迎えし、ご祝辞を賜った。(敬称略) ・森田健作(もりた けんさく)(千葉県知事) ・小早川雄司(こばやかわ ゆうじ)(千葉市保健福祉局長) ・田仲教泰(たなか のりやす)(厚生労働省 障害保健福祉部企画課 自立支援振興室長) その他、ご来賓として次の方々をお迎えした。(敬称略) ・庄司美千代(しょうじ みちよ)(文部科学省 初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官) ・荒井康善(あらい やすよし)(一般財団法人 全日本ろうあ連盟 理事長代理) ・新谷友良(しんたに ともよし)(一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 理事長) ・伊藤和男(いとう かずお)(社会福祉法人 千葉県視覚障害者福祉協会 会長) ・増田伸也(ますだ しんや)(社会福祉法人 千葉県聴覚障害者協会 理事長代理) ・平下豊(ひらした ゆたか)(特定非営利活動法人 千葉県中途失聴者・難聴者協会 理事長) ・田辺裕雄(たなべ ひろお)(社会福祉法人 千葉市社会福祉協議会 会長) ・田尻耕平(たじり こうへい)(公益財団法人 鉄道弘済会 社会福祉第2部 部長) ・宇津木友香(うつき ゆか)(同課員) ・鷲見哲也(すみ てつや)(東京海上日動火災保険株式会社 常務執行役員) ・川杉朋弘(かわすぎ ともひろ)(同千葉支店長) ・鈴木恵子(すずき けいこ)(同経営企画部部長 兼 CSR室長) 休憩を挟み、第2部では全国盲ろう者団体連絡協議会会長の高橋信行(たかはし のぶゆき)氏から挨拶があった。 次に全国盲ろう者体験文コンクールの表彰式が行われた。このコンクールは、公益財団法人鉄道弘済会(てつどうこうさいかい)より助成をいただき、本年度実施されたものである。 第9回となる今回は、次の方々が表彰された。(敬称略) 特賞・・・田畑快仁(たばた はやと) 神奈川県 「うれしかった、心に残った支援」 入賞・・・林美喜子(はやし みきこ) 鹿児島県 「不思議な魅力」 審査員賞・・・本田真理花(ほんだ まりか) 岐阜県 「指先から『夢、希望、勇気』を感じた時の喜び」 最後に、来年の全国大会の開催地が愛知県名古屋市・名古屋国際会議場であることが発表された。 (2)歓迎パーティー 担当の新潟盲ろう者友の会の挨拶、乾杯で始まり、食事をしながらゆっくりと歓談することができた。最後に皆で手を繋ぎ「万歳三唱」をして会を締めくくった。 (3)第1分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く」 平成30年4月から施行されている盲ろう者向け同行援護事業について、東京、兵庫、広島の事例を紹介し、活発な意見交換、情報交換が行われた。 (4)第2分科会 「盲ろう者の就労」 3人のパネラーが自身の体験等を発表した。@職能を身につけ就労するため困難をどう解決するか、A通勤の困難をどう解決するか、B職場でのコミュニケーションはどのようにしているか、以上3つのテーマについてディスカッションが行われた。 (5)第3分科会 「盲ろう芸能発表会」 6名の盲ろう者が、全国の仲間の前で、ものまねクイズや、空手の演武など、自身が得意とする様々な芸を披露し、会場も一体となって楽しんだ。 (6)第4分科会 「盲ろう者のNVDA活用と今後のスクリーンリーダーに対する課題と展望」 事前に実施したアンケート結果を考察し、実際にNVDAを利用している盲ろう者3人に講演頂いた。参加者が日頃から感じている疑問点や意見を出し合い、情報共有することにより、理解を深めることができた。 (7)第5分科会 「スポーツを楽しむには」 全国の盲ろう者が取り組んでいるスポーツについて意見交換をした後、スポーツを楽しむ方法、あるいは困っていること、スポーツ観戦をする方法について討議した。 (8)第6分科会 「『コミュニカ』読者の集い」 『コミュニカ』は、1990年に当協会が発刊し、以来28年にわたり刊行を続けている盲ろう者の専門誌である。今大会では、初めて編集委員と読者が直接顔を合わせて話し合った。『コミュニカ』の歴史や製作過程の紹介、過去の記事に関するエピソード等を披露した。ほか、今後取り入れて欲しいテーマなど意見交換を行った。 (9)第7分科会 「盲ろう者が楽しめる文化〜ゲームを通して〜」 折り紙で「セミ」を折り、兵庫県に関するウルトラクイズ、じゃんけんゲームを行い、大いに盛り上がった。 (10)全国盲ろう者団体連絡協議会 総会 事業報告並びに決算・予算、新年度会長の選挙を行った。また、今後の連絡協議会の活動について意見交換を行った。 (11)第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議 全国大会と同時開催したこの会議では、アジア7カ国から、33名の参加者があった。日頃接することのない海外の盲ろう者と交流をはかる機会が得られた。大会参加者にとっても交流を深めてもらうよい機会となった。 (12)ふうわ交流広場 盲ろう児の相談コーナー、セラピーマットを敷いたおもちゃで遊べるフリースペース、ワークショップを設け、遊びを通して参加者同士で交流を深めたほか、家族同士で教育についての情報交換も行った。 (13)全体会・閉会式 全体会では、プログラム毎に、参加者や担当者が報告を行った。 閉会式は、全国盲ろう者団体連絡協議会会長の高橋氏より挨拶があり、最後に、全国盲ろう者協会事務局長の山下正知(やました まさとも)より、閉会の言葉が述べられた。 (14)機器展示 18社より最新のIT機器や便利グッズの展示があった。 (15)作品展示・販売 4名の盲ろう者個人および、5つの盲ろう者関係団体が出展し、盲ろう者が作成した手芸品等の展示・販売を行った。 (16)友の会コーナー 友の会の紹介や活動状況を写真パネル、会報誌等で掲示した。 (17)コミュニケーション広場 分科会会場だけでなく、交流のための部屋を設けてほしいという声がこれまで寄せられたことを踏まえ、今大会でも交流のためのコミュニケーション広場を設けた。参加者同士で情報交換や、交流を深める場として活用いただいた。 (18)社会見学 A―1「ディズニーランドコース」 A―2「横浜コース」 A―3「東京コース」 B―1「千葉コース」 B―2「東京コース」 それぞれのコースで観光や食事を楽しんだ。 3.プログラム別の報告 (1)開会式 日 時:8月31日(金) 14:00〜16:00 場 所:2階 コンベンションホール 司 会:森敦史(もり あつし) 参加者:573名(うち、盲ろう者175名) 内 容: これから始まる大会への期待を胸に、第27回全国盲ろう者大会は8月31日、大勢の参加者によってスタートした。 事前に主催者である社会福祉法人全国盲ろう者協会(以下、協会)と打ち合わせを重ねながら開会式のシナリオを作成し、当日の司会進行に望んだ。 第1部では司会挨拶の後、本大会の主催者である協会理事長の真砂靖氏より挨拶が行われた。 続いてご多忙の中、ご臨席頂いた千葉県知事森田健作氏をはじめとした3名の方々よりご祝辞を頂戴した。その他、お忙しい中お祝いに駆けつけてくださった大勢のご来賓の方々のご紹介があり、最後には祝電披露があった。 続いて、同時開催の第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議のアナウンスがあり、同会議にはアジア7か国から盲ろう者及び支援者が33名参加していることが報告された。 第2部では、全国盲ろう者団体連絡協議会(以下、連絡協議会)会長の高橋信行氏よりご挨拶の後、第9回全国盲ろう者体験文コンクール受賞者の田畑快仁氏、林美喜子氏、本田真理花氏の3名が表彰された。 続いて、協会事務局長の山下氏より、来年度の本大会の開催地は愛知県名古屋市であることが発表された。 第1部、第2部ともに、大勢の参加者及びスタッフによって、大きなトラブルなく、無事に終えることができた。 開会式を担当するにあたり、協会事務局及び支援してくれる方々に、話し方、手話表現の仕方、発言のタイミングなどのアドバイスをいただきながら、自分なりに練習を重ねた。 初めて司会を担当したため、不手際が多くあったが、協会や連絡協議会をはじめとしたスタッフの皆様及び参加者の皆様の温かいご支援のおかげで、無事に開会式を終えることができたことに心より感謝申し上げます。 自身も今回の経験を大切に、次の活動に活かしていきたい。 皆様、本当にありがとうございました。 文責:森敦史 (2)歓迎パーティー 担 当:新潟盲ろう者友の会 日 時:8月31日(金) 17:00〜20:00 場 所:ホテルニューオータニ幕張 2階 鶴の間 司 会:吉田とき子(よしだ ときこ) 参加者:533人(うち、盲ろう者168名、アジア関係者33名) 内 容: 歓迎パーティーが始まる前に打合せをし、司会の進め方などを頭に入れ、心の準備をした。 参加者は533名と、大勢の方にご参加いただき嬉しかった。 歓迎の挨拶、乾杯と続き、食事と交流に入った。歓迎パーティーの時間は3時間。自由に食事をしながら会話もはずみ、楽しく盛り上がった。 最後に、全国の皆さんと一緒に手を繋ぎ一つの輪になって盛大に「万歳」をした。みんなの心が、一つになったと感じた。中には、感動のあまり、涙が出た方がいたと聞いた。 無事に歓迎パーティーを終えることが出来たのは、全国の皆さん、サポーター、新潟友の会、協会職員の協力をいただいたお陰だと感じている。有難うございました。今回の歓迎パーティーは、大成功だと思っている。 最後に、今回のパーティーで皆さんと心が一つになった「万歳」を、これからの全国大会でもぜひ、続けてほしいと思っている。 皆さん、どうかよろしくお願いいたします。 文責:吉田とき子 (3)第1分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く」 担 当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日 時:9月1日(土) 9:00〜12:00 場 所:2階 国際会議室 司 会:藤鹿一之(ふじしか かずゆき) 参加者:161名(うち、盲ろう者54名) 内 容: 今年度から盲ろう者向け同行援護事業(以下、同行援護)がスタートした。 しかしながら、様々な事情から、ほとんどの地域では、まだ同行援護は行われていない。 そこで、すでに、同行援護を始めている地域の取り組みや、実際に同行援護を利用している盲ろう者の生の声を聞くことにより、全国の同行援護の必要性を理解してもらうことを目的に、全国大会の分科会で意見交換、情報交換を行うことになった。 分科会の当日は、すでに同行援護を行っている、東京、兵庫、広島の関係者より話を伺い、それに対し、意見や質問を出していく形式で進めていった。 1.東京の取り組み  東京盲ろう者友の会は、今年度より、同行援護を開始し、同時に「かけはし」という名前の事業所を設立した。今回は進捗状況等について話していただいた。  (1)同行援護実施に向けての準備  ・盲ろう者の同行援護の利用が増え、通訳・介助員派遣の利用が少なくなってしまうと、通訳・介助員派遣事業の予算が削られてしまう恐れがある。そこで、これまで平日に週1、2日だけだった盲ろう者向けの学習会やサークルの回数を平日週3回に増やし、盲ろう者が通訳・介助員派遣や同行援護をたくさん使えるような環境を整えた。  ・同行援護を実施するためには、必ず、「サービス提供責任者」を置く必要がある。サービス提供責任者は介護福祉士などの資格が必要となるため、職員にはこれらに関わる研修を受けてもらう等、職員の体制を整えた。  ・同行援護についての情報を伝えるため、盲ろう者と通訳・介助員、それぞれに説明会や相談会を行った。  (2)今後の課題  現在の規定では、2021年4月からは同行援護の資格を持たない通訳・介助員は、同行援護での活動ができなくなる。そこで、東京盲ろう者友の会が同行援護の研修を実施できるよう(受講料を安くすることにより、通訳・介助員が受講しやすくなるなど)準備を進めている。 2.実際に同行援護を利用している盲ろう者(兵庫)の話  「通訳・介助派遣だけでは利用時間数が少なく、思うように活動ができなかったため、兵庫盲ろう者友の会で同行援護を行うことになった。最初のうちは役所の理解がなく、利用しにくかったが、粘り強く説明して役所の理解を得られるよう努力した。同行援護を利用するようになり、活動範囲が広がった。ただ、同行援護は在宅時のサポートや作業所等の通所には利用できないので困っているなど、兵庫盲ろう者友の会で同行援護を行うことになった経緯から、実際に同行援護を利用して、良かったこと、困ったこと、今後の課題を語っていただいた。 3.広島の取り組み  広島は、今年度8月1日から同行援護を開始した。友の会で事業所を開設し運営している。まだ始めたばかりなので、これから実績を作っていく。  盲ろう者支援センター等の拠点もなく、ゼロからのスタートでNPO法人格の取得から始めた。  事業所開設の準備の際、一番大変だったことはサービス提供責任者の確保だった。友の会が同行援護の運営をするためには利用者、同行援護従業者、サービス提供責任者等の人材の確保、資金集め、事業所を設立する場所の確保をすることが重要である等の報告があった。 フロアからは多くの意見や質問が出され、活気ある分科会となったが、今回は同行援護に関する説明に時間を費やしてしまい、時間の都合で、参加盲ろう者からの意見を十分に聞くことができなかったことが反省点である。 同行援護を行うためには様々な課題があるが、今後、多くの地域で同行援護が行われることを願っている。 文責:藤鹿一之 (4)第2分科会 「盲ろう者の就労」 担当・司会:高橋万里(たかはし まり) 日 時:9月1日(土) 9:00〜12:00 場 所:3階 303 参加者:88名(うち、盲ろう者31名) 内 容: 盲ろう者も社会の一員として、働くことは非常に大切であるが、そこには多くの困難がある。 職業に就くための技術をどのように身につけるのか、受け入れてくれる職場をどのように見つけるのか、職場でどのように盲ろう者を理解してもらうのか、職場での人間関係をうまくやっていくにはどのようにすればよいのか、視力や聴力の低下が進行していく中で、今行っている仕事をどのように維持していくのか、盲ろう者が就労し、働き続けるためには何が必要で、どのようにすればいいのかなどを、パネルディスカッション形式で、参加者の皆さんと意見交換を行った。 困難なハードルを乗り越えて働いている、また働いたことのある盲ろう者3人にパネラーをお願いし、@職能を身につけ就労する困難をどう解決するか、A通勤の困難をどう解決するか、B職場におけるコミュニケーションを円滑にし、職能を維持して働き続ける困難をどう解決するか、という3つのテーマについて、自分の経験や工夫していることを話してもらった。フロアからもたくさんの悩みや経験、意見が出され、活発に話し合うことができた。 テーマ@ 職能を身につけ就労する困難をどう解決するか 就労継続支援を受ける場合、B型事業所よりも、最低賃金が保障されているA型事業所で働きたい。自分の住んでいる都道府県にこだわらず、時給の高い都道府県を選択する方法もある。A型事業所は定年制度がないので働きたいと思う限り働き続けることができる。物品をきれいに畳む作業や、確実に封筒に紙を入れるなど、手先が器用であれば、盲ろう者でも働くことができるとの提案があった。 一般企業で働く場合、盲ろうである自分の見え方、聴こえ方を理解してもらうことが重要であるため、ハローワークの担当者、盲ろう者支援コーディネーターの力を借りることが有効であったとの体験も出された。 テーマA 通勤の困難をどう解決するか 通勤には盲ろう者向け通訳・介助員派遣制度も盲ろう者向け同行援護制度も使えないという現状で、家族の助けや、制度の利用の仕方を工夫しているという話など、パネラーや、フロアの皆さんが通勤時に工夫している点について情報交換ができた。 テーマB 職場におけるコミュニケーションを円滑にし、職能を維持して働き続ける困難をどう解決するか 職場では通訳・介助員派遣制度が利用できないので、メールや手話、手書きなど、自分から周囲に働きかけてコミュニケーションを図っていく。終業のチャイムが鳴ったら肩を叩いてもらう等、盲ろうという障害を理解してもらうため色々と努力をしていることなどが話し合われた。 私自身、盲ろう者として働いている。社会での現状は厳しいものがあるが、盲ろう者に働く場を見つけてほしい、働く盲ろう者が増えてほしいという思いから、この分科会の司会を引き受けた。 不手際が多くあったが、サポーターに助けられ、パネラーやフロアの皆さんが、とても熱心に意見を述べてくれたおかげで司会を務めることができた。 多くの方が就労について興味を持っていることが分かり、反響が大きかったことは嬉しかった。これを機に盲ろう者の働く場所が広がり、働きやすい社会環境が整備されていくように頑張っていこう。 文責:高橋万里 (5)第3分科会 「盲ろう芸能発表会」 担当・司会:小林功治(こばやし こうじ) 日 時:9月1日(土) 9:00〜12:00 場 所:3階 301 参加者:103名(うち、盲ろう者35名) 内 容: 盲ろう者が芸を披露する場としては、2016年静岡大会の芸能コンテスト以来2回目となった。このような機会を全国大会で設けたいという思いから担当を引き受けた。 まずは全国盲ろう者団体連絡協議会(以下、連絡協議会)と、分科会のねらいを確認した。 「芸を持っていても、地元ではなかなか披露する場のない盲ろう者に、全国の仲間が応援する前で思う存分に演技してもらい、観覧者にも楽しんでいただく。さらには『私にもできるかも?!やってみよう!』と、その後の人生につながるような分科会にしよう」ということになった。 大会第1報が送付され、申込受付が始まるが、予想外に出演申し込みがなかなか伸びず、全国盲ろう者協会(以下、協会)、連絡協議会と相談し、当日のタイムスケジュールを、時間の許す限りできるだけ多くの方に演技していただくものから、少数でも出演者ひとりひとりにしっかり演技をしてもらい、その後、質疑応答をするという時間配分に変更した。 連絡協議会メールマガジン、盲ろう者関連MLでも積極的に呼びかけ、出演者は6名に決定。 大会第2報では、分科会参加申込者にパンフレットも同封し、どの盲ろう者がどのような演技をするか分かるようにした。出演者からは協会を通じて演技シナリオをいただき、必要に応じて打合わせなどしたが、基本的には、出演者のやりやすいようにやっていただくこととした。 そして当日。出演者に快適な披露の場を提供できるか。観覧者には楽しんでいただけるか。司会としてうまく進行できるか。などと、不安な気持ちの会場入りであった。 しかし、その不安も開演直後、嘘のように消えた。トップバッターのものまねクイズで客席はすぐに大盛り上がり。続く空手の演武、漫才、トランペットの音色を真似た口笛演奏、手話物語とあやとり芸、ひとり手話芝居と続き、どの演技も観客を惹きつけ、一緒に踊ったり、歌ったり、拍手も毎回盛大に起こり、質疑応答もさかんに行われた。どの芸も質が高く、もっと見ていたい、聞いていたいと思いながら、あっという間に3時間が過ぎた。 演技の質の高さ、観覧者の反響の良さに加え、通訳・介助員、協会職員、サポーター、ボランティア、全体手話通訳者、PC通訳者のすばらしい働きもあり、会場は一体となり、よい雰囲気に包まれたまま終了した。当初のねらいが達成されたことを願う。 文責:小林功治 (6)第4分科会 「盲ろう者のNVDA活用と今後のスクリーンリーダーに対する課題と展望」 担 当:NVDAヘルプデスク 日 時:9月1日(土) 14:00〜17:00 場 所:3階 303 司 会:九曜弘次郎(くよう こうじろう) 参加者:63名(うち、盲ろう者20名) 内 容: スクリーンリーダーは、パソコンの画面に表示された内容を音声や点字に出力するソフトウェアである。この分科会では、 NVDAという、無料のスクリーンリーダーの紹介や活用方法を中心に、盲ろう者がパソコンを利用する上での課題と展望について意見交換をした。 第1報で盲ろう者のパソコンの利用状況に関するアンケートを配布したところ、59名の盲ろう者から回答があった。まず、そのアンケート結果を基に考察を行った。なかには近くにパソコンのサポートをしてくれる人がいないため、パソコンを使っていないという回答があった。全国盲ろう者協会では毎年、情報機器指導者養成研修会や個別訪問指導を実施しているので、そういった機会を活用してはどうかとのアドバイスがあった。また、各スクリーンリーダーが点字で利用しにくいとの回答があり、メーカーに要望を伝えると盲ろう者の意見も取り入れてもらえるのではないかとの意見もあった。 続いて、NVDAというスクリーンリーダーの紹介。NVDA(Non-Visual Desktop Access)は、NVAccessというオーストラリアのNPO法人により開発され、無料で公開されているスクリーンリーダー。日本ではNVDA日本語チームが、メッセージの翻訳や、日本語入力、日本語点訳エンジンの開発などを行っている。 次に、3人の盲ろう者にNVDAの活用方法について話をしてもらった。 ・ALTAIRでだいたいのことは出来ていたのに最近見ることのできないサイトが増えてきたため、NVDAを使って一般のブラウザでサイトを閲覧している。 ・PC-Talkerでは、音声は良くてもうまく点字が表示されないが、NVDAでなら点字表示されている。 ・PC-Talkerで外部サイトをうまく使えなかったけれど、NVDAでなら使えた。 ・NVDAのインストールされていないご両親のパソコンを、NVDAポータブル版を使ってサポートをしている。 ・NVDAとノートテイクソフトウェアを組み合わせて要約筆記を閲覧したり、音声認識を利用してオンライン会議に参加している、といった活用法が紹介された。 一方、NVDAは初期設定のままでは多くの情報を表示するため点字では読みにくい。設定を変更することで表示される情報を減らすことができるが、その設定の仕方を知らない人が多いため、NVDAは難しいスクリーンリーダーといったイメージがあるという指摘があった。 最後に、質疑応答を行った。ろうベースの盲ろう者にパソコン用語を伝えることの難しさ、地域によっては情報が得にくいなどの意見があり、情報格差や地域間格差があることが課題としてあげられた。 また、分科会と並行して、会場内でNVDA体験コーナーを設置し、盲ろう者のみなさんに実際にNVDAを使っていただいた。点字入力をしている盲ろう者から、ピンディスプレイではキーの配置が斜めになっていて入力しやすいのに、パソコンは真横に並んでいるので入力しにくいという感想もあった。 この分科会は、NVDAヘルプデスクの協力を得て実施した。NVDAヘルプデスクは、主に視覚障害者の支援を行っている団体で、「視覚障害者総合支援センターちば」内に拠点があり、メール、電話、Skype、来所等でNVDAの使い方のサポートを行っている。 分科会を担当するきっかけとなったのは、私がこのNVDAヘルプデスクに遠隔スタッフとしてかかわっており、今年の全国盲ろう者大会(以下、大会)が千葉で開催されることを話したところ、地元でもあり大会内で講演会などなにかできないだろうかとの話が持ち上がったからである。 スタッフのほとんどが大会に初参加で、初めて盲ろう者と接したスタッフも多かった。参加したスタッフからは、盲ろう当事者の話を初めて聞くことが出来てよかったとの感想があった。これをきっかけに、盲ろう者に対する理解が広がっていけば良いと思っている。 初めての試みで至らぬ点も多かったかとは思うが、分科会に協力してくださったスタッフの皆様をはじめ、講演を引き受けてくださった方、そして参加してくださった方々に感謝申し上げる。 文責:九曜弘次郎 (7)第5分科会 「スポーツを楽しむには」 担 当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日 時:9月1日(土) 14:00〜17:00 場 所:3階 301 司 会:小松康弘(こまつ やすひろ) 参加者:91名(うち、盲ろう者30名) 内 容: 初めに私自身のスポーツについて話をした。私は去年東京マラソンに伴走者と一緒に出場し完走したが、6時間22分59秒というタイムだった。練習はいつも1人でしているため、伴走者と一緒に練習ができていればもっと良いタイムが出ていたはずで、練習時に伴走者がいなくて困ったことを話した。 分科会は3部に分けて進行し、最後に意見交換を行った。 第1部は「各友の会で取り組んでいるスポーツ交流会」について話し合った。 参加者からは、フライングディスク、バランスボールを使っての体操、ウォーキング、卓球バレー、笑いヨガ、ダンス、空手など、みんなが知っているスポーツだけではなく、初めて聞くスポーツの紹介もあった。また今後、地元の友の会で、フライングディスク、ボウリング、マラソンを行ってみたいとの意見があった。 第2部は「自分自身でスポーツをする上で楽しんでいること、困っていること」について話し合った。 フライングディスクを楽しんでいる方が多く、他にはマラソン、水泳、クライミング、ウォーキング、水中ウォーキングをしているという話があった。またそれぞれの競技で大会に出場した体験談も聞くことができた。 困っていることでは、公共施設にある温水プールで大会に向けて一生懸命泳いでいる時に、相手にぶつかってしまい、「出て行け」と言われた。盲ろう者のことを何も知らないのかもしれないが、その様子を見ていた監視員からも同じように出て行けと言われたことがあったとの経験談が出された。これに対して、「障害者スポーツセンターのプールに行くときには、係員に盲ろう者の説明が書かれたカードを渡している。係員はそれを見ると、手を取って、介助をしてくれる。プールには視覚障害者専用のレーンがあり、安心して泳げている」とアドバイスがあった。 第3部は「スポーツ観戦」について話し合った。 競技会場でのスポーツ観戦については、例えば、野球の試合を楽しむ方法として、ホームラン、ストライク、アウトなど通訳・介助員と事前にサインや合図を決めて楽しんでいると紹介があった。 また、自宅でのスポーツ観戦については、新聞やインターネットから試合結果を知るとの回答があった。 事前に行ったアンケート結果には、観戦するなら競技会場より自宅の方が良いという意見が多かった。 最後に、2年後の東京オリンピック・パラリンピックの楽しみ方について意見を聞いた。パラリンピックの水泳に出場したい方がいたが、盲ろう者として出場するためには新しく「盲ろう者」という障害の区分をつくる必要がある。現在、国体などでは視覚障害者と聴覚障害者の障害者区分があるが「盲ろう者」という障害者区分はない。「盲ろう者」という障害者区分が新設できれば出場が可能なのではないかと思っている。全国盲ろう者協会と全国盲ろう者団体連絡協議会と協議しながら、国に対して要望を出していきたいと思う。 この分科会をきっかけに、スポーツに取り組む盲ろう者が増えることを願っている。 文責:小松康弘 (8)第6分科会 「『コミュニカ』読者の集い」 担 当:全国盲ろう者協会 日 時:9月2日(日) 9:00〜12:00 場 所:3階 303 司 会:荒美有紀(あら みゆき)(『コミュニカ』編集委員) 参加者:48名(うち、盲ろう者17名) 内 容: 『コミュニカ』は、1990年9月の創刊号以来、毎年2回発行され、2018年3月には56号となった。かねてより、委員から読者の生の声を聞きたいとの要望もあり、今回の大会で実現することとなった。 分科会は、以下の内容で進行した。  1.『コミュニカ』の歴史等  2.委員4名、協会事務局3名の自己紹介  3.製作過程の紹介  4.各委員より、記事に関するエピソード等の披露  5.参加盲ろう者2名より心に残った記事等の発表  6.意見交換:感想や今後の『コミュニカ』に望むこと    (方向性・テーマ等) そのほか、創刊号から56号までの表紙コピーやバックナンバーを用意し、参加者が手に取れるように展示した。 参加者の発表(2名) ・心に残った記事は、東北の震災後、2012年の44号「大震災 と盲ろう者」。災害時の取り組みを友の会で検討するきっかけ となった。また、2016年の52号「盲ろう者と結婚」。盲ろう障害を持つと、なかなか結婚できないと思っていたが、多くの方がすばらしい出会いをして結婚されている。それを読んで励みになった。今後も、全国の盲ろう者の生活や取り組みの記事を届けてくだされば、私たちも生き生きと前向きに生きていけるかなと楽しみにしている。 ・『コミュニカ』は全国の機関誌なので東京以外の情報も入ってきて有難い。自分は製造業をしていたが、編集委員の話を聞いて、製造業と編集は物を作り出す部分で重なるところがあり感動した。この分科会に参加してとても良かった。 参加者からの感想・今後のテーマ等 ・拡大読書器などの福祉機器やiPadなどの便利グッズの情報を載せてほしい。 ・料理について、盲ろう者としての工夫を知りたい。 ・毎回テーマや執筆者を決めるのは大変だと思う。執筆依頼を全国の友の会に頼んで執筆者を選んでもらう方法はどうか。新しい盲ろう者からも執筆してもらえるのではないか。 ・盲ろう者の仕事について、以前もあったが、さらに詳しく知りたい。全国で悩みながらも働いている方がいると思う。 ・盲ろう者が読みやすく、また、執筆者の人となりがよく分かるような編集になっている。全国の盲ろう者とは会う機会が少ないが、初めて会ったときも『コミュニカ』で読んだイメージ通りの方ということもあった。文章を読んで会ってみたくなり、全国大会で会う楽しみができ、人との繋がりに結びつく。 本分科会は、参加盲ろう者が17名と少人数であったが、このように編集委員と読者が直接顔を合わせて話し合うことは初の試みであり、大変貴重な機会となった。 参加者から提案していただいたテーマや執筆依頼の方法等、製作する上で大変参考になった。過去に掲載したテーマも、新しいテーマと併せて検討するなど、今回のご意見やご感想を今後の編集に活かし、魅力ある冊子になるよう取り組んでいきたい。 文責:『コミュニカ』編集部 (9)第7分科会 「盲ろう者が楽しめる文化〜ゲームを通して〜」 担 当:NPO法人 兵庫盲ろう者友の会 日 時:9月2日(日) 9:00〜12:00 場 所:2階 国際会議室 司 会:NPO法人 兵庫盲ろう者友の会 参加者:216名(うち、盲ろう者73名) 内 容: 折り紙の蝉(セミ)を、見本を見ながら参加者と一緒に作製した。参加人数が多く、全員の進行状況を確認できない可能性があったため、大会前に兵庫の盲ろう者が作っておいた100個の蝉を参加者に配り、触って折り方がわかるように工夫をした。 (折紙担当:平田(ひらた)) ウルトラクイズは兵庫県の色々な情報をクイズにした。問題は全部で10問。スクリーンに問題と解答を出す方法で進めた。73名の盲ろう者が参加し、全問正解したのは3名。会場からは、問題がわかりにくいと質問がたくさんでたので、問題の出し方に工夫が必要だと思ったが、終わってほっとしている。 (ウルトラクイズ担当:西村(にしむら)) じゃんけんゲームは事前の打ち合わせで、どのような方法で進めるか話し合いをした。2人1組になり、盲ろう者が直接触ってわかる方法「盲ろうじゃんけん」を考えた。先ず相手の左手の手のひらに右手で「グー」を2回叩き、続いて、右手で「グー」「チョキ」「パー」を出す。2人同時に相手の左手を触って行う。会場の盲ろう者全員が方法を理解するまで、何度も練習をした。じゃんけんに負けた人は、勝った人の後ろに繋がる。これを繰り返して、長い蛇行列になった。優勝した愛知県の盲ろう者から「じゃんけんができて楽しかった。とても良かった」と感想をもらった。「盲ろうじゃんけん」を世界へ広げていきたい。 (盲ろうじゃんけん担当:井上(いのうえ)) 文責:NPO法人 兵庫盲ろう者友の会 (10)全国盲ろう者団体連絡協議会 総会 担 当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日 時:9月2日(日) 9:00〜12:00 場 所:3階 301 司 会:大杉勝則(おおすぎ かつのり) 参加者:128名(うち、盲ろう者45名) 内 容: 全国盲ろう者団体連絡協議会(以下、連絡協議会)は、2006年8月、第16回全国盲ろう者大会が開かれた大阪会場にて設立された。それ以来、2年に一度、全国盲ろう者大会を利用し、定期総会を開催している。今回は第7回目の総会となった。37団体のうち、26団体が代議員出席、11団体が委任状提出で、総会を開催することができた。 議長は、代議員の門川(かどかわ)氏(NPO法人視聴覚二重障害者福祉センターすまいる)が務めた。 まず、委員の川島(かわしま)氏より2016・2017年度活動報告、会計の石川(いしかわ)氏より収支決算の報告、監事の當山(とうやま)氏より会計監査の報告があった。審議の結果、満場一致で承認された。 次に、次期の会長の選挙が行われた。選挙管理委員は、監事の川口(かわぐち)氏が務めた。会長立候補者がNPO法人えひめ盲ろう者友の会理事長の高橋信行氏のみだったため、信任投票となった。高橋氏から所信表明がなされた後、選挙が行なわれた。その結果、満場一致で信任され、高橋氏の連絡協議会会長の再任が決定した。同時に、副会長に藤鹿一之氏、大杉勝則氏、事務局長には庵悟(いおり さとる)氏が再任となった。 続いて、高橋氏より、2018・2019年度活動方針や計画案、庵氏より、収支予算案の説明があった。審議の結果、満場一致で承認された。 これからの2年間も、皆さんと一緒に、盲ろう者福祉の増進に頑張っていきたい。 文責:大杉勝則 (11)第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議 担 当:全国盲ろう者協会 日 時:9月1日(土) 14:00〜17:00 場 所:2階 国際会議室 司 会:福田暁子(ふくだ あきこ) 参加者:234名(うち、盲ろう者69名、アジア関係者33名) 内 容: 全国盲ろう者協会は、世界盲ろう者連盟の加盟団体として、海外の盲ろう者に関する情報収集や、わが国からの情報発信等を行うとともに、盲ろう者福祉が立ち遅れているアジア各国への支援活動を積極的に展開してきた。アジアの多くの国々では、盲ろうという障害が固有の障害として認知されておらず、また、盲ろう者の団体が設立されている国もまだまだ少ないという現状にある。一方、世界に眼を向けると、アジア地域以外の北米・南米・ヨーロッパ・アフリカそれぞれの地域において、盲ろう者団体のネットワークがすでに構築されている。 そのような背景から、アジア各国から盲ろう当事者や支援者を招き、アジアにおける盲ろう者団体のネットワーク構築をめざす会議を開催することとした。本会議は、アジア地域の盲ろう当事者をはじめ、盲ろう者を支援する通訳・介助員等の知識、経験等を集約、共有することにより、アジア地域における盲ろう者福祉の向上を図ることを目的としたものである。 本会議は、平成30年8月31日(金)〜9月3日(月)の4日間に及んだが、そのうちの3日間は全国盲ろう者大会(以下、大会)と同時開催にしたため、大会参加者との交流を深めてもらうよい機会となった。 アジア7カ国から、盲ろう者11名(韓国5名、ネパール1名、マレーシア1名、シンガポール2名、ウズベキスタン1名、インド1名、タイは支援者のみ)を含む33名の参加があった。 本セッションでは、各国の参加盲ろう者から、自己紹介を含めて、これまでの生い立ち、現在の生活状況、また、自国での盲ろう者のおかれている現状等の報告がなされた。ネパール、インドでは、盲ろう者団体が立ち上がっており、盲ろう者の権利擁護への取り組み、活動状況等が報告された。韓国では、2017年4月に新たに盲ろう者団体を立ち上げ、これから活動を広げていきたいということだった。まだ、盲ろう者団体立ち上げには至っていないマレーシア、シンガポール、ウズベキスタンからは、結婚・育児・家庭生活におけるさまざまな苦労話や、盲ろう者として生活していく中で経験した事柄が報告された。今後については、支援者を増やし、盲ろう者団体を立ち上げ、盲ろう者の社会参加を進めていきたいという思いが語られた。 本セッションでは、アジアからの参加者はもちろん、大会参加者も200名以上が参加し、有意義な情報交換の場となり、成功裏に終えることができた。 文責:橋間信市(はしま しんいち) (12)ふうわ交流広場 担 当:盲ろうの子とその家族の会 ふうわ 日 時:9月1日(土) 9:00〜17:00 9月2日(日) 9:00〜12:00 場 所:3階 304 内 容: 盲ろうの子とその家族の会 ふうわ(以下、ふうわ)は、毎年全国盲ろう者大会で分科会を担当している。仲間と会えることが何より楽しみであると共に、多くの方々に盲ろう児のことを知って欲しいとの願いがある。ふうわの仲間たちは、障害の程度や年齢が幅広い。コミュニケーション手段や興味の対象も様々なので、一緒に楽しめる企画を考えることが大変だった。今年は複数の企画を考え、準備を進めた。 9月1日(土)は、以下の3つのコーナーを設けた。 @ワークショップコーナー:若いデザイナーを2人講師にお招きした。シャツに様々な触感の布を貼り、触り心地の良い服を作った。ふわふわ、ざらざら、ツルツル、様々な触り心地の素材に触れ、子ども達は思い思いに好きな布を選んでいた。また、任天堂スイッチラボで触覚を使い遊んだ。興味をもった子ども達が、集中してそのしくみを楽しんでいた。 A盲ろう児相談コーナー:全国盲ろう教育研究会の先生方にご協力いただき、先天性盲ろう児相談会を行った。日々の暮らしの中で困っていることを相談し、専門の先生方から具体的な子供との関わり方など丁寧に教えていただいた。子ども達に寄り添い、家族にエールを送ってくださる先生方には、いつも感謝している。 B自由遊びコーナー:セラピーマットの上で、子ども達が自由に遊んだ。きれいな色のオモチャ、光るオモチャなどを手に取りながら、子ども達はマットに寝そべりゆったり過ごした。 9月2日(日)は、インドとタイから来日した先生方を囲んで座談会を行った。子ども達も緩やかに参加しながら、盲ろう教育に長けている海外の先生方から貴重なお話を伺った。盲ろう児の放課後の過ごし方、就労についてなどの質問に、先生方は海外の事例を交えて答えてくださった。たくさんの素敵なエピソードを伺い、新たな気づきや希望を見つけることができた。盲ろう児の親からは、参加して本当に良かった、との喜びの声が多く寄せられた。 2日間で、20名ほどの盲ろう児・者が集まった。盲ろう児の家族、通所している施設の職員、ボランティア、通訳・介助員など大勢の人々も集い、大盛況だった。多くの優しい手が子ども達に触れ、ありのままを愛おしむひとときに、みんなの心が和んだ。子ども達を真ん中に、多くの笑顔が織りなすあたたかさに満ち溢れた交流広場だった。 来年の再会を、早くもみんな楽しみにしている。 文責:田畑真由美(たばた まゆみ) (13)全体会・閉会式 担 当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日 時:9月2日(日) 14:00〜16:00 場 所:2階 国際会議室 司 会:福山佳代(ふくやま かよ) 参加者:492名(うち、盲ろう者124名、アジア関係者33名) 内 容: まず、司会挨拶の後、全体会を行った。開会式、歓迎パーティー、7つの分科会、全国盲ろう者団体連絡協議会(以下、連絡協議会)総会、ふうわ、第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議、社会見学の順で、一人3分程度にまとめて発表をしてもらった。 開会式の担当者からは、千葉県知事や千葉市長からご挨拶をいただきよかったという発表があった。歓迎パーティーでは、これまでになかった「万歳」を取り入れたこと。各分科会では、パネラーによる発表や意見交換が盛大であったこと。芸能発表会では、6名が芸を発表し、参加者みんなで楽しんだこと。盲ろう者が楽しめる文化では、折り紙、クイズ、じゃんけんゲームを楽しんだこと。連絡協議会総会では、各議案を審議し、すべて承認されたこと。ふうわでは、インド、タイの方に来ていただき、盲ろう児について相談会を実施したこと。第1回アジア会議では、7ヶ国それぞれの盲ろう者の方々から、ご自身の体験や自国の様子についてお話しいただいたこと。最後に社会見学では、「横浜コース」に参加し、カップヌードルミュージアムで、カップに絵を描き、トッピングや麺を選び自分だけのカップヌードルを作ったこと。どれも素晴らしい発表であった。 全体会終了後、大会の締めくくりとして閉会式を行った。連絡協議会会長高橋氏と全国盲ろう者協会事務局長山下氏から挨拶をいただいた。 高橋会長からは、「素晴らしい大会だった。勇気と感動をいただいた。このエネルギーをもって、明日からまた気持ちを新たに頑張っていきましょう。全国盲ろう者大会は盲ろう者が作っていく盲ろう者の大会。来年も分科会のテーマや担当者を募集するので、どしどし応募してほしい。」 山下事務局長からは「今回、初めてアジアネットワークを作っていこうということで、7カ国の盲ろう者や関係者の方に参加していただいた。大変充実した、素晴らしい大会だった。」 最後に司会より「大会にご協力いただいた方々に感謝し、来年は、名古屋でお会いしましょう。」と伝え、第27回全国盲ろう者大会をすべて終了した。 全体会・閉会式の担当をしてみないかと言われたときは迷いがあったが、せっかくの機会でもありやらせていただいた。 まず、私のサポーターを確保することに時間がかかった。また、特に大変だったのはシナリオの書き方がわからなかったことだったが、これまでの全体会・閉会式を担当した経験者に意見を聞かせてもらい、なんとか進めることができた。 今回、全体会の前に発表者との打ち合わせを行ったことで進行がスムーズにできたと思う。また、細かいところまでサポーターに協力していただいたことに大変感謝している。ただ、報告者の待機方法や、確認、説明が足らなかったのが反省点である。 結びに、今回はよい経験をさせてもらい、大変有意義な全国盲ろう者大会になった。みんなで全国盲ろう者大会の成功を喜び合い、明日からまた頑張ろう!という気持ちになったと思う。全国盲ろう者協会をはじめ、各プログラム担当者、ボランティア、関係者の皆さまに改めて感謝を申し上げる。 文責:福山佳代 (14)機器展示、作品展示・販売、友の会コーナー 日 時:9月1日(土) 9:00〜17:00 9月2日(日) 9:00〜14:00 場 所:2階 201 内 容: 機器展示コーナーでは、18の団体や企業の出展があった。参加者は実際に機器等を手にし、体験し、わからないことは担当者に相談し、詳しい説明を聞いていた。 作品展示・販売コーナーでは、4名の盲ろう者、5つの関係団体から出展があった。編み物や小物といった、作品販売、籐細工の実演販売があるなど、盲ろう者の素晴らしい作品が多数見られた。 友の会コーナーでは、写真やパンフレット等で各地の友の会の活動の様子が報告された。 出展団体・企業等は以下の通りである。 (機器展示) ・アイスマップ有限会社 ・株式会社 アウトソーシングビジネスサービス ・株式会社 アメディア ・有限会社 エクストラ ・株式会社 エンサウンド ・社会福祉法人 桜雲会 ・緊急時用/風船式簡易型白杖の吉田 ・ケージーエス 株式会社 ・篠原電機株式会社 ・株式会社 自立コム ・株式会社 タイムズコーポレーション ・東京大学先端科学技術研究センター 福島研究室 ・有限会社 読書工房 ・一般社団法人 ハートウエアラボ ・らいおん工房 ・株式会社 KOSUGE ・株式会社 NTTドコモ ・株式会社 19 (友の会) ・神奈川盲ろう者ゆりの会 ・ながの盲ろう者りんごの会 (作品展示・販売) ・社会福祉法人 光道園 ライフトレーニングセンター ・地域活動支援センター 夢ふうせん ・地域作業所 わくわくわーく ・大庭龍子(おおば りゅうこ)(福岡県) ・円谷正利(つぶらや まさとし)(東京都) ・名取勇(なとり いさむ)(東京都) ・渡辺優香(わたなべ ゆうか)(高知県) (15)コミュニケーション広場 日 時:9月1日(土) 9:00〜17:00 9月2日(日) 9:00〜16:00 場 所:3階 302 内 容: 参加者同士でゆっくりと自由に情報交換や交流ができる部屋を設けた。 (16)社会見学 ・A―1「ディズニーランドコース」 日 時:9月1日(土) 9:00〜17:00 場 所:東京ディズニーランド 参加者:106名(うち、盲ろう者38名) 内 容:自由行動で個々にディズニーランド内を楽しんだ。 参加者が楽しめるよう事前に、「インフォメーションブック」を取り寄せ、必要な情報をまとめたものを作成し、点字の「ガイドマップ」と共に第2報に同封した。 ・A―2「横浜コース」 日 時:9月1日(土) 9:00〜17:00 場 所:横浜中華街、海ほたる、カップヌードルミュージアム他 参加者:92名(うち、盲ろう者30名) 内 容: 8:30 集合 9:00 出発 10:15〜11:15 海ほたる散策・買い物 11:30〜14:15 昼食(中華)・横浜中華街散策 15:00〜16:00 カップヌードルミュージアム見学・カップヌードル作り 17:00 幕張メッセ到着 ・A―3「東京コース」 日 時:9月1日(土) 9:00〜17:00 場 所:東京スカイツリー、隅田川水上バス下り、他 参加者:61名(うち、盲ろう者21名) 内 容: 8:30 集合 9:00 出発 10:00〜12:00 東京スカイツリー見学 12:15〜14:30 昼食(天ぷら)・散策 14:40〜15:35 隅田川下り(水上バス) 17:00 幕張メッセ到着 ・B―1「千葉コース」 日 時:9月2日(日) 9:00〜16:00 場 所:潮来(いたこ)十二橋めぐり、成田山新勝寺参拝、他 参加者:44名(うち、盲ろう者15名) 内 容: 8:30 集合 9:00 出発 10:00〜11:00 潮来十二橋めぐり 11:45〜14:00 成田山新勝寺参拝・昼食(うなぎ)・散策 16:00 東京駅(日本橋口)到着 ・B―2「東京コース」 日 時:9月2日(日) 9:00〜16:00 場 所:東京スカイツリー、隅田川水上バス下り、他 参加者:61名(うち、盲ろう者21名) 内 容: 8:30 集合 9:00 出発 10:00〜12:00 東京スカイツリー見学 12:15〜14:30 昼食(天ぷら)・散策 14:40〜15:35 隅田川下り(水上バス) 16:00 東京駅(日本橋口)到着 4.アンケート集計結果 配布数:893名(うち、盲ろう者248名) 回答数:140名(うち、盲ろう者31名) (1)あなたの性別は 男性:37名(うち、盲ろう者16名) 女性:103名(うち、盲ろう者15名) (2)どのような立場で参加されましたか 盲ろう者:31名 通訳・介助員:94名 その他:13名 無回答:2名 (3)大会に参加するのは何回目ですか 初参加:30名 2〜5回目:68名 6〜10回目:25名 11〜15回目:11名 20回目以上:3名 (4)あなたは、この大会を何で知りましたか(複数回答有) 全国盲ろう者協会から送られた第1報を読んだ…80名 盲ろう者から聞いた…29名 友の会の会報を読んだ…27名 通訳・介助員から聞いた…18名 その他…16名 ・昨年の大会で知った…8名 ・友の会の交流会・会議などで知った…5名 ・毎年のことなので知っていた・・・2名 ・盲ろう者が家族で参加すると聞いたから (5)参加した動機(きっかけ)は何ですか(複数回答有) 以前から参加したいと思っていたから…55名 仲間が参加するから…38名 盲ろう者に通訳・介助を依頼されたから…37名 その他…23名 ・興味のある分科会があったから…3名 ・通訳・介助員に誘われたから…2名 ・ついでに旅行に行けるから ・日程の調整ができたから ・会いたい人がいたから ・家族に盲ろう者がいるから ・作品販売のため ・毎年恒例の行事だから ・参加してみたかったから ・毎年続けて参加しており楽しいから ・機器展示を見たいから ・情報が欲しいから ・盲ろう者を知りたいから ・盲ろう者と一緒に楽しみたいから ・上司にお願いされたから ・盲ろう者や通訳・介助員について学びたいから ・大会がどんな様子か知りたかったから ・参考になるから ・楽しいから ・とある盲ろう夫婦を見て感動したから (6)参加した目的は何ですか(複数回答有) 情報収集のため…66名 コミュニケーション技術の向上のため…39名 たくさんの仲間をつくるため…31名 全国の仲間と会うため…31名 その他…17名 ・通訳・介助をするため…3名 ・作品販売のため…2名 ・様々なコミュニケーションが勉強できるから ・盲ろう者のことを知りたいから ・盲ろう者に会いたかったから ・勉強のため ・色々な人に会えて楽しいから ・全国の仲間との再会・出会い ・盲ろう者が全国各地の盲ろう者とコミュニケーションが取れるようにしたいから ・盲ろう者と一緒に楽しみたいから ・盲ろう者の参加を支援したいから ・盲ろう者の安全・安心な参加のため ・他の友の会の活動を参考にし、私達の会をレベルアップさせたいから ・自分がいずれ盲ろう者になった場合、求めることは何かを知りたいから (7)開催案内、連絡等の進行、また会場の設備やサービスについてご意見などお聞かせください。 運営について 良かった点: ○全体的によかった。(3件) ○会場の設定等がよかった。(2件) ○受付が広くてわかりやすかった。 ○大会が簡素化されていてよかった。 ○参加費が安くてよい。 ○まあまあよかった。 ○よく準備されていたと思う。 ○協会からの連絡が的確かつ迅速でとても助かった。 改善を望む点: ○はじめて会う盲ろう者や通訳・介助員との待ち合わせがうまくいかなかったので、工夫が必要。(8件) ・事前に相手の連絡先を教えてほしい。 ・ボードなどを使いすぐに出会えるようにしてほしい。 ・相手の服装などが事前にわかるといい。 ・待ち合わせ時間が1時間と長いので、もう少し時間を絞ってほしい。 ○駅やバス停から会場までの案内がいなかった。(4件) ○会場内の案内が少なかった。(2件) ○スタッフが誰かわからないので、バンダナなど目立つ物を付けてほしい。(2件) ○土曜日にもクロークを設けて欲しい。 ○受付が2階ということがすぐにわからなかった。 ○前回の千葉大会から受付が変わっていてすぐにわからなかった。 ○飛び入りで参加した分科会の資料がなかった。 ○名札に英語の点字も付けてほしい。 ○参加費の徴収方法について。従来の参加費の他に1日だけの参加の金額設定を作ってはどうか。また、当日飛び入り参加に対応してほしい。 ○アジア盲ろう者会議が同時開催だったので大会の分科会とぶつからないように企画してほしかった。 ○会場内では聴覚障害のある通訳・介助員も視覚ですぐわかるような配慮がほしかった。(プラカードや案内人など) 配布資料について 良かった点: ○開催案内が丁寧で見やすかった。(6件) ○日程表がみやすかった。 ○開催案内に色々な情報が記載されており、内容もわかりやすかった。 ○第1報で分科会のタイトル、第2報で詳細が書かれており事前に質問をまとめられ当日はきちんと質問ができた。 改善を望む点: ○当日資料が探しにくかった。(3件) ○当日資料の県名を上の方にも付けるなど工夫がほしい。 ○プログラムの中に会場内の見取り図を入れてほしい。 ○開催案内は拡大文字だとページ数が多くなるので小さな文字でも作成してほしい。 ○受付に資料がなかった。 ○全盲だが、封筒に入った資料がわかりにくかった。 本部の対応について 良かった点: ○対応が優しくてよかった。 ○個人的に困ったことがあり、相談したがとても良く対応してくれた。 ○困った時にすぐに対応してくれた。 ○スムーズに対応してくれた。 改善を望む点: ○スタッフが忙しそうだったので余裕を持ってほしい。 会場について 良かった点: ○会場へのアクセスがよい。(14件) ○会場が広くゆったりしていてよかった。(7件) ○会場が広く移動しやすかった。(7件) ○ロビーなどに椅子がたくさんありゆったりと座れてよかった。(5件) ○トイレがたくさんあり、待ち時間がなかった。(5件) ○会場と歓迎パーティー会場のホテルが繋がっていて便利だった。(4件) ○会場が良かった。(2件) ○会場が明るく清潔で気持ちがよかった。 ○空調がよく効いていた。 ○会場が広かったがエスカレーターやエレベーターがあり、移動がしやすかった。 ○会場内の移動が少なく、高齢の盲ろう者や足に障害がある方、車椅子を利用している方などが使いやすかった。 ○トイレがきれいで清潔だった。 ○移動がスムーズにできた。 ○会場内は段差がなく移動がスムーズだった。 改善を望む点: ○クーラーが効きすぎていた。(8件) ○会場案内図をもっとわかりやすいところに張り出してほしい。(5件) ○机と椅子の配置を工夫してほしい。(4件) ○会場が少し狭かった。(4件) ○機器展示、作品展示・販売、友の会コーナーの部屋が狭かった。(2件) ○テーブルが少なく昼食を取る際不便を感じた。(2件) ○パソコンやループの席が入り口でわかるように表を張り出してほしい。 ○販売コーナーの品数を増やしてほしい。 ○作品展示等の部屋は2階ではなく1階にしてほしかった。 ○今回のように大きな会場の場合は施設内の案内図が必要。 ○第7分科会は会場が狭くレイアウトがよくなかった。 ○スクール形式ではなく、通訳・介助者が適切な位置を取れるような形式にしてほしい。 ○机の配置を工夫してほしい。 ○エレベーターが近くにあるとよかった。 ○分科会入り口の部屋番号が小さくわかりにくかった。 ○人気のある分科会は早めに行ったが、ほぼ満席で通訳体制がうまく取れなかったのでもう少し広い部屋にしてほしい。 歓迎パーティーについて 良かった点: ○食事がバイキングではなかったので、気兼ねなく楽しめた。 ○自由にいろいろな人と交流ができた。 ○食事が美味しかった。 ○ホテルのサービスがよかった。 改善を望む点: ○盲ろう者が食べにくそうだった。(2件) ○食事が食べにくかったので、料理人にアイマスクをして見えない状態で食べる経験をしてもらったらどうか。 ○席がスムーズに埋まらず開始まで時間がかかったので誘導をしっかりしてほしかった。 ○会場にスーツケースを持って入っていた人がいて通行の妨げになっていた。クロークに預けるように事前に連絡をしてほしい。 情報保障について 良かった点: ○広い会場でもモニターが見やすかった。(3件) ○少し混線もしたが、ループがよく聞き取れた。(2件) ○手話表現が地域によって違うので、パソコン要約筆記があり助かった。 ○手話やパソコン要約筆記が見やすかった。 ○全体手話通訳はレベルが高いと感じた。 ○パソコン通訳のスクリーンが見やすかった。 改善を望む点: ○パソコン要約筆記で通訳を受けていた盲ろう者のパソコンがスクリーンに出ているものとは違って、きちんと表示されていなかったので、事前にきちんとチェックをしてほしかった。(3件) ○会場が広かったので全体手話通訳が見えにくかった。(3件) ○聴覚障害のある通訳・介助員が見えやすいように前方の席を確保してほしい。(2件) ○全体手話通訳が椅子に乗っていたが不安定で危ないと感じた。(2件) ○パソコン要約筆記通訳はタイムラグがあった。(2件) ○弱視の人が前に座れるようにしてほしい。 ○開会式の際、ループが混線していたので事前にきちんと確認してほしい。 ○パソコン要約筆記を左右のスクリーンに写してほしい。 ○聴覚障害のある通訳・介助員の場合、全体手話通訳者の見えるところに席を配置してほしい。ループやパソコン席があるのに残念。 ○パソコン要約筆記のスクリーンが見えづらかった。 ○全体手話通訳者だけでなく、盲ろう者もスクリーンに映してほしかった。 ○全体手話通訳者に対し、盲ろう者に対する知識があったのか疑問がある。事前に基礎知識のブリーディングをしたらどうか。 ○全体手話通訳者の手話表現が統一されていなかった。 ○全体手話通訳者の手話の表出が早すぎて聴覚障害のある通訳・介助員が通訳しにくい状況があり気になった。 その他 良かった点: ○全体的に進行がよかった。(6件) ○お弁当が美味しかった。(2件) ○クロークがあり助かった。(2件) ○ボランティアが一生懸命やってくれた。 ○盲ろう者個人の作品展にも盲ろう者の名前が載っていたのがよかった。 ○作品販売がよかった。 ○会場周辺に宿泊施設や飲食店がたくさんあり便利だった。 改善を望む点: ○男性のトイレの介助がいなくて困った。(4件) ○トイレにボランティアを配置して欲しい。(3件) ○ボランティアが少なかった。(2件) ○異性介助で、障害者用トイレが空いておらず、男性トイレに入ったが、名札の裏に「介助中」などと印刷してもらえると、周囲の理解を得られやすいと思う。 ○千葉大会なのに千葉の友の会が協力していないと聞いた。もっと地元の友の会を巻き込む必要があるのではないか。 ○開会式で初参加の盲ろう者を紹介してほしかった。 ○会場付近のレストランの情報がほしかった。 ○地元の人ともっと交流があってもよかった。 ○利便性を考えると仕方がないのかもしれないが、ホテル代金、歓迎パーティー費用が高額の割には物足りないと言っている人がいた。 ○盲ろう者向け同行援護事業についての話を開会式にさわりの部分だけでも話してほしかった。 ○部屋が狭いのに白杖を振り回すように使っている盲ろう者がいたが、危ないので気をつけてほしかった。 ○全国の方々と話をしたり情報交換するために、夜間に交流の場を設けてほしかった。 (8)大会プログラム全体についていかがでしたか 全体を通して 良かった点: ○全体的によかった。(3件) ○全体的にまあまあ。 ○内容が濃かった。 ○よく準備がされていた。 ○様々な分科会があり充実していた。 ○分科会がたくさんあってよかった。 ○楽しむもの、学ぶもの、意見を言うものなど企画のバランスがよかった。 ○今年のテーマは大変よかったので、今後も良いテーマを見つけてほしい。 ○もう少し時間がほしいと思うほど充実した内容だった。 ○学ぶことが多くあった。 ○交流がたくさんできた。 ○盲ろう者がとても楽しんでいた。 ○斬新なテーマがありよかった。 ○分科会も社会見学も参加したいものばかりだった。 ○海外の参加者と交流できた。 ○お昼のお弁当を会場内で食べられたのでよかった。 ○昨年までは各ブロックで巡回し、主に実行委員会で企画・準備・進行が進められていた。今年度から連絡協議会が担当することになり、どのような大会になるのか期待と不安があったが、今まで以上に内容が充実し、とても有意義な大会となった。 改善を望む点: ○どの分科会も全体手話をスクリーンに出してほしかった。 ○以前は式典終了後の交流会でゲーム、アトラクションがあったが、今年はなく寂しく不満に感じた。 ○交流の時間をもう少し増やしてほしいと感じた。 ○社会見学に参加しても、機器展示等のコーナーを見られるようにしてほしい。 ○毎年同じ内容でつまらないので新しいことをプラスしてほしい。 ○分科会によっては人数が多く部屋が狭かった。 ○3日目の分科会を1時間早く終わらせてほしい。 ○体験文の表彰者の言葉、閉会式の報告など、舞台上の盲ろう者が話をする時間が割愛されていたことが気の毒だった。 ○アジア盲ろう者会議と同時開催するのであれば、分科会を減らして多くの人がアジア会議に参加できるようにしてほしかった。 ○盛り上がりが少なかった。 開会式 良かった点: ○司会の進行がスムーズだった。 改善を望む点: ○開会式の壇上に盲ろう者が一人もいないことに違和感があった。 ○開会式は内容が決まりきっており、興味を持つことや、感動するといったことがなかった。1時間ぐらいの軽めのトークや、発表(プレゼン)のような何かがあるとよかった。体験文の表彰があったが、それを読む(紹介する)時間を設けてもよかったのではないか。 歓迎パーティー 良かった点: ○交流する時間がたっぷりあり、進行もスムーズ。最後にみんなで「万歳」をしたのがよかった。 改善を望む点: ○会いたい人を呼ぶコーナーがなかったのが残念だった。(4件) ○食事の量が少なかった。 ○スムーズに着席できなかったので時間がもったいなかった。 ○イベントがなく寂しかった。 ○予め席を決めて席次表を配布すれば席の調整が不要になり、会いたい人を探す手間も省けるのではないか。 ○奥から詰めて座るよう、スタッフが誘導すればよかったのではないか。 ○ナイフとフォークを使用するので盲ろう者からコース料理は食べにくいという意見があった。 ○食事のみで残念だった。せめて全体でゲームをひとつぐらいしてもよかったのではないか。 ○コース料理は待ち時間が長く、交流する時間が短くなるのでやめてほしい。 第1分科会「全国の盲ろう者の生の声を聞く」 良かった点: ○生の声を聞く分科会がよかった。 改善を望む点: ○生の声の分科会が同行援護事業の説明会になっていた。生の声の交換会になる企画をしてほしかった。 第2分科会「盲ろう者の就労」 良かった点: ○盲ろう者の就労はとても重要なテーマだと考える。就労に成功している盲ろう者の話に留まらず、彼らを雇っている事業主からの話が参考になるのではと思った。盲ろう者と共に仕事をする際に必要な配慮、盲ろう者に求めたいことなど共有できれば、盲ろう者自身が具体的な目標を掲げて努力を始められると感じた。その交渉には協会のアシストが必須だと思う。 改善を望む点: ○就労の分科会は時間が短かったので1日通してやったほうがいい。 ○事前にアンケートをし、当日進行をスムーズにできるようにしてほしかった。 第5分科会「スポーツを楽しむには」 改善を望む点: ○テーマの中に盲ろうのスポーツで困った点があり、多くの人が発言したが会場から解決策が充分に上がらず、その日に答えがでないことを残念に思った。あの場に障害スポーツのアドバイスが可能な専門家などがいたら、活発な分科会になったのではないかと考えた。 ○発言者に対し、一方的に意見を述べさせている感じがした。 第7分科会「盲ろう者が楽しめる文化〜ゲームを通して〜」 良かった点: ○工夫を凝らしたゲームだった。(2件) 分科会全般について 改善を望む点: ○パネリストの発言が長すぎた。(2件) ○分科会の数が多すぎる。 ○パネラーの発言時間が長く、参加者の意見等の時間が短かった。 ○分科会によっては内容の把握が難しかった。 ○分科会にフリーで参加したが資料をもらえなかった。 ○第1報と第2報では分科会の番号が変わっていて盲ろう者が混乱していたが、内容は同じということで理解してもらえた。 ○司会が早口でも困るが、遅すぎても内容を捉えづらくなる。 全国盲ろう者団体連絡協議会 総会 改善を望む点: ○受付時間・開場時間・総会開始時間がきちんと知らされず、受付前が混乱していた。 全体会・閉会式 改善を望む点: ○会場から「もっとゆっくり報告してほしい」という声が飛んでいたが、聞き入れられなかった。中には盲ろう者も通訳・介助員も諦めている人がいた。 社会見学について 良かった点: ○コースがたくさんありよかった。 ○自分で予約して行くのは大変なので社会見学がありよかった。 ○楽しめた。 ○横浜コースは体験できるものがあったのでよかった。 ○横浜コースに参加してよかった。 ○東京コースは流れがちょうどよかった。 ○カップヌードル作りは盲ろう者にとって絵を書くことが難しかったが、お土産ができてとても嬉しそうだった。盲ろう者と何かを作る企画は思い出が形になるのでこれからもやってほしい。 改善を望む点: ○バスの中に全体手話通訳者がいなかった。(4件) ○全体手話通訳者を必ず付けてほしい。(4件) ○社会見学の料金が高い。 ○聴覚障害のある通訳・介助員に情報保障もしてほしい。 ○全体手話通訳がいなかったので十分な情報保障をお願いしたい。 ○去年はバスの中に全体手話通訳がいたが、今年はいなかった。同行している聴覚障害のある通訳・介助員に通訳をしなくてはならず、負担に感じた。 ○ディズニーランドの入り口、ランド内に案内をする人がおらず困った。 ○社会見学の時間が長いと感じた。高齢の盲ろう者は負担ではないのか。 ○もっと色々な場所に行きたい。 ○待ち合わせ場所での整列の仕方がよくわからず、添乗員の声は聞こえるものの、今どういう状況なのかわからず困った。 ○バスの中や、食事、施設の中など、合図がなく添乗員が話し始めるので、話の内容(集合時間や場所など)がわからず周囲の人に確認しなければならなかった。 ○添乗員が出発時間、シートベルトの着用、人数確認くらいしか話さず、観光名所のガイドがなかった。 ○ガイドが一切なくつまらなかった。 ○添乗員の自己紹介がなかった。業者にお願いをする際は、事前に盲ろう者には自己紹介が欠かせないことを協会から伝えてほしい。 ○浅草の天ぷらを楽しみにしていたが、期待外れだった。雰囲気が暗く寂しい感じだった。 ○3日目の社会見学は東京駅解散で、全体会・閉会式に参加できず残念だった。 ○ディズニーランドは広く、アトラクションなどは暗いものも多いので、盲ろう者にとって楽しい思い出になったのか心配になった。 機器展示、友の会、作品展示・販売コーナー 良かった点: ○福祉機器展示が昨年より多く出展しておりよかった。 改善を望む点: ○部屋が狭く、手引きするのが大変だった。 ○人が多くいるのはわかるが、押さないでほしかった。 ○展示内容の似ているブースは近くに集めてほしい。 その他 良かった点: ○ピンディスプレイ等の電源が必要な時にすぐに対応してくれた。 ○色々な分科会に参加できた。 ○指点字をする視覚障害者、触手話をする聴覚障害者もいて様々な立場の人が大会を支えていることを知った。 ○とても良い雰囲気に包まれていた。 ○たくさんの盲ろう者との出会いがあり、色々なことを学ぶことができた。 ○大会に参加し、全国にいる盲ろう者、通訳・介助員に会うことが楽しみ。また、元気で生活しているという確認もできるのでとても大切な大会だ。 ○今回は千葉だったので、東京在住としては行きやすくてよかった。 改善を望む点: ○開会式の通訳はできるだけ2人体制でお願いしたい。(2件) ○昼間はツアーや分科会がありなかなかコミュニケーション広場には行けないので、夜間にコミュニケーション広場を用意してほしかった。 ○諸事情があるとは思うが高齢の参加者が多いのでもう少し涼しい時期に開催してほしい。 ○夏の開催は体力的にきつい。 ○空き時間が多いので、交流のできる場を作ってほしい。仲間を増やすきっかけになるのではないかと思う。 ○分科会を担当する盲ろう者の通訳・介助は進行、全体把握などかなり負担が大きいので、参加者盲ろう者の通訳とは性質が異なると思う。謝金については検討の余地があると思う。 ○全て協会職員だけで裏方をするのは大変そうだった。 (9)通訳・介助謝金や大会の開催地、今後取り入れてほしい企画やテーマについて何でも構いません、ご自由にご記入ください。 今後取り入れて欲しい企画やテーマ ○今後やってほしい分科会 ・スポーツ(3件) ・盲ろう者向け同行援護事業(2件) ・盲ろう者の生活 ・就労 ・盲ろう児教育 ・電話リレーサービス ・盲ろう者が県外の旅行や行事に参加した際の通訳・介助派遣の利用方法 ・海外の盲ろう者 ・盲ろう者が通訳・介助員に求めたいこと ・老後の生活 ・盲ろう者に対するソーシャルワークの在り方 ・精神保健福祉行政との関わり方 ・料理など実践的にできるもの ・都市部以外の盲ろう者の掘り起こしなど、地方にスポットを当てたもの ・新しい福祉機器の紹介や説明 ○スポーツの分科会の中で、「皆と楽しみたい」という声がたくさん上がっていたので、「スポーツ交流の広場」などどうか。(フライングディスク、ボッチャなど) ○盲ろう者も楽しめるスポーツの分科会をするために、開催都道府県の障害者スポーツ協会に相談をしてはどうか。 ○スポーツ大会をすれば、スポーツを始めるきっかけとなり、日々の外出が増えると思う。とりあえず1競技でも開催できるといい。 ○盲ろう者のニーズ優先で企画をしてほしい。 ○生の声の交換会になる企画をしてほしい。 ○通訳・介助員だけの交流の場がほしい。地域の盲ろう者を支援するためにどのような活動をしているのか聞いてみたい。 ○全体的に座って話をするタイプの分科会が多いので、体を動かすなど、体験型のものを取り入れたらどうか。 ○交流タイムを入れると盲ろう者が喜ぶと思う。 ○通訳・介助員も参加しているので、盲ろう者と通訳・介助員が一緒に取り組める企画がいいと思う。 ○盲ろう者だけではなく、通訳・介助員の意見や問題など情報交換や議論ができる場があってもいいのではないか。 ○盲ろう者同士が交流できる企画がいいと思う。 ○1日通して同じ分科会をやってほしい。 ○ただ、講義を聞くだけではなく、盲ろう者が何かに挑戦するような企画があったらいいと思う。 ○盲ろう者にとって楽しめる分科会が少ない。日常的に体を動かすことができない盲ろう者のためにストレッチなどはどうか。 日程について ○次回の日程がもう少し早くわかると助かる。 ○今後も猛暑になる可能性があるので夏場は外してほしい。 ○開催時期を9月か10月にしてほしい。 開催場所について ○沖縄で開催してほしい。(2件) ○公共的な会場よりも、温泉内の会場の方が盲ろう者は楽しめると思う。公共的な会場は、手配など大変で手間もかかるのではないか。 ○駅から5分の会場にしてほしい。 ○開催地は首都圏がよい。交通の便がよく、集まりやすさが一番だと思う。 ○会場の広さ等あると思うが、色々な場所で開催してほしい。 開催案内について ○開催案内を電子データにするとコストと手間が省けていいのではないか。 ○QRコード付きのチラシを作成してはどうか。 その他 ○夜間に交流できる場所がほしい。(3件) ○資金集めに、Tシャツやバンダナを販売してはどうか。 ○盲ろう者が中心の企画になっていていいと思う。 ○社会見学が安いといい。 ○大会を2年に1回にしてほしい。 ○分科会の議事録がほしい。 ○公平性を考えると、色々な場所で開催することは必要なことでしょうが、今回のように数年しか空けずに同じ会場で開催すると、前の経験が役立つという良い面があると思うので、ある程度開催場所が偏ってもいいのではないかと思う。 ○午後の分科会の開始時間を13:30、終了時間を16:00〜16:30にしてもらえると体力的に助かる。 ○他団体でイベントを主催した時に、一般企業へ協力を求めたところ、資金援助を受けることは難しかったが、自社製品などの物品の寄付は容易く集まった。その物品を使った福引大会などをすれば参加者に喜ばれると思う。 ○積極的な盲ろう者は自ら交流相手を探すが、それでも、知り合い同士で話すことが多くなってしまうので、もっと色々な盲ろう者や通訳・介助員と交流できる機会を作れるとよいと思う。 ○通常の業務に加えて、大会の運営をする協会職員の負担を考えるとイベント会社への委託を検討してはどうか。 ○来年の愛知の観光先として、名古屋城は閉じているので犬山城はどうか。建物をそのまま保存していて、中に入ると石垣を手で触ることができるので、内部のひんやりした空気もわかる。階段が急で注意は必要だが、降りた後は達成感がある。 <付録1>都道府県別参加者数内訳 都道府県 盲ろう者 盲ろう者以外 合計 北海道 2 5 7 青森県 1 5 6 岩手県 6 13 19 宮城県 2 5 7 秋田県 1 3 4 山形県 2 8 10 福島県 3 7 10 茨城県 2 14 16 栃木県 4 6 10 群馬県 4 9 13 埼玉県 15 45 60 千葉県 13 46 59 東京都 45 108 153 神奈川県 18 58 76 新潟県 7 13 20 富山県 2 4 6 石川県 2 10 12 福井県 6 10 16 山梨県 1 10 11 長野県 1 13 14 岐阜県 5 10 15 静岡県 10 20 30 愛知県 13 25 38 三重県 4 5 9 滋賀県 3 12 15 京都府 4 4 8 大阪府 13 20 33 兵庫県 8 21 29 奈良県 2 5 7 和歌山県 4 4 8 鳥取県 2 11 13 島根県 6 8 14 岡山県 3 5 8 広島県 6 13 19 山口県 2 6 8 徳島県 2 6 8 香川県 3 3 6 愛媛県 2 4 6 高知県 3 6 9 福岡県 5 8 13 佐賀県 0 0 0 長崎県 0 0 0 熊本県 1 3 4 大分県 4 7 11 宮崎県 0 0 0 鹿児島県 3 8 11 沖縄県 3 6 9 小計 248 612 860 アジア関係者 11 22 33 合計 893 <付録2>全国盲ろう者大会沿革 回 年 場所 会場 参加者 内、盲ろう者 1 1991 栃木県 コンセーレ(旧栃木県青年会館) 170 44 2 1992 新潟県 東京YMCA妙高高原ロッジ 230 56 3 1993 山梨県 富士青少年センター 270 70 4 1994 東京都 ホテル海洋 350 80 5 1995 長野県 美ヶ原観光ホテル 330 80 6 1996 東京都 日本青年館 314 77 7 1997 東京都 日本青年館 329 89 8 1998 東京都 日本青年館 428 93 9 1999 愛知県 クラウンプラザ豊橋 516 141 10 2000 東京都 ホテル海洋 547 145 11 2001 東京都 ホテル海洋 542 149 12 2002 宮城県 ホテル壮観 285 92 13 2003 三重県 戸田家 336 112 14 2004 茨城県 茨交大洗ホテル 329 95 15 2005 神奈川県 新横浜プリンスホテル 547 158 16 2006 大阪府 リーガロイヤルホテル堺 676 204 17 2007 熊本県 熊本学園大学 413 128 18 2008 広島県 安芸グランドホテル 678 199 19 2009 群馬県 伊香保温泉HOTEL天坊 587 176 20 2010 北海道 札幌プリンスホテル 639 193 2011 中止 21 2012 愛媛県 愛媛県民文化会館 635  201 22 2013 千葉県 幕張メッセ国際会議場 943 261 23 2014 兵庫県 神戸国際展示場・会議場 924 266 24 2015 静岡県 ツインメッセ静岡 930 263 25 2016 福岡県 西日本総合展示場 789 232 26 2017 岩手県 花巻温泉・ホテル千秋閣 711 206 27 2018 千葉県 幕張メッセ・国際会議場 893 259 書名:平成30年度 第27回全国盲ろう者大会報告書 発効日:平成30年度12月5日 発行・編集:〜日本のヘレン・ケラーを支援する会〜 社会福祉法人 全国盲ろう者協会 〒162−0042 東京都新宿区早稲田町67番地 早稲田クローバービル3階 TEL 03−5287−1140 FAX 03−5287−1141