平成29年度 第26回 全国盲ろう者大会 報告書 期間:平成29年8月18日(金)〜20日(日) 場所:花巻温泉株式会社 ホテル千秋閣(岩手県 花巻市) <目次> 1.開催概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2.プログラム別の概要・・・・・・・・・・・・・・・・4 3.プログラム別の報告・・・・・・・・・・・・・・・10 (1)実行委員長として・・・・・・・・・・・・・・・・10 (2)副実行委員長として・・・・・・・・・・・・・・・12 (3)開会式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (4)歓迎パーティー・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (5)第1分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (6)第2分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 (7)第3分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 (8)第4分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 (9)第5分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 (10)第6分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (11)映画上映&ディスカッション・・・・・・・・・・28 (12)ふうわ交流広場・・・・・・・・・・・・・・・・31 (13)コミュニケーション広場・・・・・・・・・・・・32 (14)社会見学A―1・・・・・・・・・・・・・・・・33 (15)社会見学A―2・・・・・・・・・・・・・・・・34 (16)社会見学B・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (17)全体会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 (18)機器展示、友の会、作品展示・販売コーナー・・・36 (19)閉会式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 4.アンケート集計結果・・・・・・・・・・・・・・・39 〈付録1〉都道府県別参加者数内訳・・・・・・・・・・69 〈付録2〉全国盲ろう者大会沿革・・・・・・・・・・・71 平成29年度 第26回全国盲ろう者大会 1.開催概要 (1)目的 盲ろう者・盲ろう児とその家族、通訳・介助員及び教育・福祉関係者等が一堂に会し、年1回の情報交換を行い、我が国の盲ろう福祉のあり方について討議するとともに、通訳・介助技術のいっそうの向上を図る機会とし、もって社会福祉の増進に寄与することを目的としている。 (2)主催 社会福祉法人 全国盲ろう者協会 (3)共催 全国盲ろう者団体連絡協議会 (4)日程 平成29年8月18日(金)〜20日(日) (5)場所 花巻温泉株式会社 ホテル千秋閣 岩手県花巻市湯本1−125 (6)企画運営 札幌盲ろう者福祉協会 岩手盲ろう者友の会 みやぎ盲ろう児・者友の会 秋田盲ろう者友の会 山形県盲ろう者友の会 福島盲ろう者友の会 盲ろうの子とその家族の会 ふうわ 全国盲ろう者団体連絡協議会 (7)実行委員 実行委員長 岩手盲ろう者友の会 中島晶利(なかしま まさとし) 副実行委員長 みやぎ盲ろう児・者友の会 早坂洋子(はやさか ようこ) 実行委員 札幌盲ろう者福祉協会 富樫眞弓(とがし まゆみ) 岩手盲ろう者友の会 臼井和夫(うすい やすお) 秋田盲ろう者友の会 岡本勝男(おかもと かつお) 山形県盲ろう者友の会 相蘇健太郎(あいそ けんたろう) 福島盲ろう者友の会 笠井実(かさい みのる) 盲ろうの子とその家族の会 ふうわ 尾崎雅(おざき まさ) 全国盲ろう者団体連絡協議会 藤鹿一之(ふじしか かずゆき) (8)全体の概要 視覚障害と聴覚障害を併せもつ盲ろう者は、他者とのコミュニケーションが極めて困難であり、家族との意思疎通すらも難しく、社会から閉ざされている。 また、単独での外出には危険が伴うため、ほとんどの盲ろう者は、家に閉じこもりがちな生活を送らざるを得ない実情にあり、家族をはじめ通訳・介助員による支援・協力が不可欠となっている。 全国盲ろう者大会は、全国盲ろう者協会が設立して以来、毎年実施しており(平成23年度のみ東日本大震災の影響のため中止)、ここでの情報交換を契機として、全国各地に「盲ろう者友の会」等地域団体が次々と設立された。平成29年3月現在、46都道府県に地域団体が設立され、未設置の県は、青森県(設立準備中)のみとなっている。しかしながら地域団体はあるものの、ほとんどの地域で未だに盲ろう者の実態が十分把握されていない。 本大会では、盲ろう当事者と通訳・介助員とが寝食を共にし、日常生活のあらゆる場面での通訳・介助を実施することができ、通訳・介助員にとっては年1回の貴重な技術研鑽の場ともなっている。一方、上述のとおり、日ごろ外出の機会がほとんどない盲ろう者にとっては、年1回の貴重な社会参加の場であり、本大会は、我が国の盲ろう者福祉全般の牽引車ともいえる役割を果たしている。 今年は開催にあたり、岩手盲ろう者友の会をはじめとする北海道・東北ブロックの盲ろう者団体、他各関係団体(盲ろうの子とその家族の会 ふうわ、全国盲ろう者団体連絡協議会)等の協力を得た。 全国各地から参加した多くの盲ろう者や通訳・介助員及び関係者は、各種プログラムにも積極的に参加し、情報交換等を行うことにより、自立と社会参加に向けての動機づけができた。 2.プログラム別の概要 (1)開会式 本大会は、全国の盲ろう者並びに通訳・介助員、地元のボランティア等、計約800名の参加を得て、札幌盲ろう者福祉協会の須田珠栄(すだ たまえ)氏の司会により第1部を開幕した。 まず、同会会長の富樫眞弓氏より開会宣言がなされ、全国盲ろう者大会実行委員長であり、岩手盲ろう者友の会会長の中島晶利氏より、歓迎の挨拶があった。 次に主催者を代表し、社会福祉法人 全国盲ろう者協会の真砂靖(まなご やすし)理事長より挨拶があった。 開会式には、以下の4名をご来賓としてお迎えし、ご祝辞を賜った。 ・田仲教泰(たなか のりやす)氏(厚生労働省 障害保健福祉部 企画課 自立支援振興室 室長) ・山下直也(やました なおや)氏(文部科学省 特別支援教育課 課長補佐) ・達増拓也(たっそ たくや)氏(岩手県知事) ・上田東一(うえだ とういち)氏(花巻市長) その他、ご来賓として以下の方々をお迎えした。 ・八重樫幸治(やえがし こうじ)氏(岩手県庁 保健福祉部 部長) ・早坂靖志(はやさか やすし)氏(東京海上日動火災保険株式会社 盛岡支店長) ・清田大介(きよた だいすけ)氏(同東北業務支援部 部長) ・鈴木恵子(すずき けいこ)氏(同経営企画部CSR室 次長) ・秋葉麻英子(あきば まえこ)氏(同経営企画部CSR室副主任) ・永井慎吾(ながい しんご)氏(一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会) ・藤井公博(ふじい きみひろ)氏(社会福祉法人 岩手県身体障害者福祉協会 会長  岩手県障がい者社会参加推進センター センター長  花巻市身体障害者福祉協会 会長) ・及川清隆(おいかわ きよたか)氏(社会福祉法人 岩手県視覚障害者福祉協会 理事長) ・橋幸子(たかはし さちこ)氏(一般社団法人 岩手県聴覚障害者協会 事務局長) ・佐々木輝男(ささき てるお)氏(特定非営利活動法人 岩手県中途失聴・難聴者協会 理事長) ・千葉義郎(ちば よしろう)氏(岩手県立視聴覚障がい者情報センター 所長) ・橋勲(たかはし いさお)氏(社会福祉法人 花巻市社会福祉協議会 会長) ・千葉一成(ちば かずしげ)氏(岩手手話通訳問題研究会 副会長) ・柳一成(やなぎ かずなり)氏(岩手県手話サークル連絡協議会) ・佐々木順子(ささき じゅんこ)氏(要約筆記通訳「いわて」連絡協議会 会長) 休憩を挟み、第2部では札幌盲ろう者福祉協会の沖村圭子(おきむら けいこ)氏の司会により、全国盲ろう者体験文コンクールの表彰式が行われた。このコンクールは、公益財団法人 鉄道弘済会(てつどうこうさいかい)より助成をいただき、本年度実施されたものである。 第8回目となる今回は、以下の方々が表彰された。 特賞・・・森みづゑ(もり みづえ)氏 鳥取県 「まんだまんだ、これから」 入賞・・・井戸上勝利(いどうえ かつとし) 奈良県 「盲ろう者の父として」 次に、昨年の大会以降、「青森県盲ろう者支援会」が設立されたとの報告があった。 最後に、本大会実行委員の紹介があった。 (2)歓迎パーティー まず担当県の山形県盲ろう者友の会のメンバーによる挨拶と特産品の紹介があった。食事は岩手県の特産品がふんだんに盛り込まれ、好評であった。その他、会いたい人の名前をステージから呼びかけ、参加者同士で交流をした。最後に、みやぎ盲ろう児・者友の会のメンバーによる手話歌があり、参加者も一緒に歌い、大いに盛り上がった。 (3)第1分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く@」 平成30年度から新たに予定されている盲ろう者向け同行援護の派遣事業について、当協会事務局長 山下正知(やました まさとも)から説明がなされ、活発な意見交換が行われた。 (4)第2分科会 「ふうわと共に 心に寄りそいながら」 第1部はふうわの活動について学び、第2部はバルーン(風船)で、雪だるま等を作成し楽しく遊んだ。 (5)第3分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞くA」 日常生活や福祉制度などについて、日頃から思っている疑問点や意見を出し合い、情報共有することにより、参加者の理解を深めることができた。 (6) 第4分科会 「福の島で福をゲット!」 福島県復興のあゆみ等のパネルコーナー、手遊びコーナー、クイズコーナー、体操コーナーの4つのブースをまわるスタンプラリーを行った。 (7)第5分科会 「東日本大震災から考える盲ろう者と防災」 被災した盲ろう者の体験談、これまで発生した地震や自然災害の体験談を聞き情報共有できた。また、災害時の盲ろう者が抱える困難や、備え、対応など意見交換を行った。 (8)第6分科会 「楽しく学んで体験しよう!山形の伝統と文化」 山形に関するクイズをし、花笠を作った後は参加者で花笠音頭を踊った。 (9)映画上映&ディスカッション 「ドキュメンタリー映画『もうろうをいきる』上映会&ディスカッション」 午前、午後に分けて映『もうろうをいきる』を上映。監督、プロデューサー、映画に出演している盲ろう者から、撮影秘話を聞くなど、参加者と意見交換を行った。 (10)ふうわ交流広場 遊びを通して参加者同士で交流を深めたほか、家族同士で教育などについての情報交換も行った。 (11)コミュニケーション広場 会場となったホテル内に部屋を設けたことにより、時間を気にせず、参加者同士で情報交換や、交流を深めることができた。 (12)社会見学A―1 「宮沢賢治童話村と民話の里遠野コース」 宮沢賢治童話村、とおの物語の館等を見学した。とおの物語の館では語り部による民話を楽しんだ。 (13)社会見学A―2 「盛岡手づくり村と小岩井農場コース」 もりおか町家物語館と盛岡手づくり村を見学後、小岩井農場をゆっくりと散策した。 (14)社会見学B  「体験わんこそばコース」 南部杜氏伝承館、宮沢賢治童話村を見学後、わんこそばを体験した。 (15)全体会 プログラム毎に、参加者や担当者が報告を行った。 (16)友の会コーナー 友の会の活動状況がわかる会報や写真等を展示したブースが設けられた。 (17)作品展示・販売コーナー 2名の盲ろう者個人および、3つの盲ろう関係団体が出展し、盲ろう者が作成した手芸品等の展示・販売を行った。 (18)機器展示コーナー 9社より、最新のIT機器や便利グッズの展示があった。 また、「手でみる博物館」からは、触ってわかる品物が多数展示され、参加者の好評を博した。 (19)閉会式 まず、主催者である当協会事務局長 山下正知(やました まさとも)が挨拶を行った。次に、大会副実行委員長であり、みやぎ盲ろう児・者友の会会長の早坂洋子氏、全国盲ろう者団体連絡協議会会長の高橋信行氏より挨拶があり、大会を締めくくった。 3.プログラム別の報告  実行委員長、副実行委員長の報告、各担当友の会、大会参加者による報告を記載する。 (1)実行委員長として 「第26回全国盲ろう者大会」は、北海道・東北ブロックが担当し平成29年8月18日から20日までの3日間、花巻温泉ホテル千秋閣を会場に開催された。 開催担当ブロックとなる北海道・東北ブロックの各県で意見交換をしたが、開催県がなかなか決まらなかった。 今年は岩手盲ろう者友の会は、結成20周年にあたる年であり、年々高齢化が進んでいたが、全国大会をやるなら今しかないのではないか?との声があがり、平成28年年明け早々に立候補した。 岩手が開催県になることで、千名くらいの人数を収容できる会場はあるかと、花巻市のホテル千秋閣の下見をしたり、あちこちの施設を聞いてみたりもした。全国盲ろう者協会の視察後、花巻温泉・ホテル千秋閣での開催を決定。それを受け、28年2月頃より、岩手県や、花巻市に挨拶回りをし、お願いをしてきた。 私たちの力は本当に小さく、岩手だけでは、力不足だったので全国盲ろう者協会や全国盲ろう者団体連絡協議会、ふうわ、そして北海道・東北ブロックの皆様のお力をお借りして、準備してきた。 28年10月16日に仙台市で第1回委員会を行い、私、中島が実行委員長に選出され、委員の皆に委嘱状が渡され、分科会担当の割り当てがあった。 岩手盲ろう者友の会は、社会見学A(1日)コース2ヶ所、B(半日)コース1ヶ所を担当をした。わんこそば24杯がどのようなものか心配で、わんこそばの下見に行き、実際に食べたところ満腹感を感じられホッとした。 全国盲ろう者協会や実行委員とはメーリングリストを使い意見交換を何度もした。また、実行委員会は計3回行われ、会場の下見や説明、各分科会の計画の確認、相談をしてきた。 全国盲ろう者協会の理事長と県庁に挨拶周りをし、協賛広告募集、ボランティア募集、ボランティア説明会を開催、大会当日に参加者に配る粗品(ポケットポリ袋パック)の作成を行い、準備を進めてきた。 大会期間中は気温が低く少し寒さを感じる大会だった。 大会の参加人数、社会見学参加人数等が心配だったが、沢山の方に岩手に来てもらえて本当に嬉しく思う。 展示コーナーに岩手の提案した、桜井記念「手でみる博物館」を設けてもらい、大変好評だった。早速、博物館に足を運んだ人もいたと聞いている。 参加人数は、盲ろう者206名、通訳・介助員505名、ボランティア79名と多くの方々にご参加、ご協力いただき、全国大会は大成功だったと思う。 これも、全国盲ろう者協会、全国盲ろう者団体連絡協議会、ふうわ、ボランティア、北海道・東北ブロックの皆様のご協力あっての事と思う。 また、全国の友の会の事務局や、関係機関、関係団体のお力添えに本当に心より感謝している。 文責:中島晶利 (2)副実行委員長として 仙台駅の新幹線ホームに上がると、白杖を持ち、手話で会話をしている人がいた。もしかして、全国大会に参加する人かな?と声をかけてみると、やはり大会参加者だった。仙台空港まで飛行機で来て、仙台駅から新幹線に乗り換え花巻へ向かう、そんな人がたくさんいて、まるでこの新幹線が大会参加者の貸切になったかのようだった。そして、会場に着く前から、再会と交流が始まり、早々に全国大会を楽しんでいる姿がそこにはあった。 盲ろう者は、障害者の中でも数が少なく、また、その障害の状態も多様なため、自分の地域だけでは、どうしても盲ろう者に必要な情報が限られてしまう。そんな盲ろう者にとっては、他の地域の盲ろう者や関係者と会い、情報交換をし、お互いのことを語り合うことは大変意義のあることだ。第26回全国盲ろう者大会では、北海道、東北の友の会等が実行委員となり、参加者に楽しく有意義な3日間を過ごしていただけるように、趣向を凝らした内容を考え、準備を進めてきた。 「全国の盲ろう者の生の声を聞く」では、盲ろう者を取り巻く制度等について、説明や情報交換・意見交換がなされ、とても参考になる内容だった。点字を勉強中の盲ろう者から大きな点字で表して欲しいなど要望があり、盲ろう者ならではの困難さを改めて感じた。また、「東日本大震災から学ぶ盲ろう者と防災」では、災害時の盲ろう者の貴重な体験談を聞くことができ、今後の防災を考えるうえでの参考になったのではないかと思う。 他にも、楽しい企画もたくさんあった。特に今回は社会見学の参加者が沢山いた。盲ろう者は、一人では遠くまで旅をすることが難しい面もある。全国大会に参加することは、普段訪れることのない地域に足を運ぶきっかけともなり、見識を広げる良い機会でもある。参加した方々からは、良かったという声と素敵な笑顔が見られ、実行委員としても嬉しい限りだった。 しかし、これだけの大会を開催するには、多くの方の協力が欠かせない。開催地である岩手県の方々、会場のスタッフ、ボランティア等、大勢の方のご理解とご協力があったからこそ、今年も無事、素晴らしい大会を終えることができた。この場をお借りして、改めて関係者のみなさまにお礼申し上げたい。 そして、この素晴らしい大会が今後も続いていき、盲ろう者福祉の更なる増進につながるよう切に願っている。 文責:早坂洋子 (3)開会式 担当:札幌盲ろう者福祉協会 日時:8月18日(金) 14:00〜16:00 場所:ホテル千秋閣1階「瑞雲」 司会:(第1部)須田珠栄 (第2部)沖村圭子 参加者:578名(うち、盲ろう者172名) 内容: これから始まる大会への期待を胸に、第26回全国盲ろう者大会は8月18日、大勢の参加者によって開催された。 事前に開会式のシナリオを作成し、練習を重ねて司会進行を務めた。 第1部では司会挨拶の後、札幌盲ろう者福祉協会の富樫 眞弓氏より開会宣言。次に本大会実行委員長の岩手盲ろう者友の会会長の中島昌利氏より挨拶。並びに主催者である全国盲ろう者協会の真砂靖理事長より挨拶があった。続いてご多忙の中、ご臨席頂いた3名のご来賓の方からご祝辞を頂戴した。ご来賓のお一人が手話で自己紹介をされた時は会場から大きな拍手がおきた。その他にお忙しい中、お祝いに駆けつけてくださった大勢のご来賓の方々のご紹介が続き、最後に祝電披露を持って第1部を終えた。 第2部では、第8回全国盲ろう者体験文コンクール受賞者の森みづゑ氏と井戸上勝利氏のお二人が表彰された。 続いて、新発足の友の会の紹介では、今年5月に盲ろう者友の会設立のための準備会である支援者団体「青森県盲ろう者支援会」が設立されたことを、神邦泰(じん くにやす)氏より紹介いただき、ご挨拶をいただいた。 次に、協会の山下事務局長より、本大会開催のために1年間協力し合い企画・準備を進めてきた東北・北海道ブロック、盲ろうの子とその家族の会ふうわ、全国盲ろう者団体連絡協議会のそれぞれの実行委員が紹介された。 その後、来年度からの全国大会開催について山下事務局長並びに全国盲ろう者団体連絡協議会の高橋会長より、今後の全国大会や活動の取り組みなど報告があった。 最後に世界会議アナウンスでは世界盲ろう者連盟事務局長の福田暁子(ふくだ あきこ)氏より、来年スペインで行われる第10回ヘレン・ケラー世界会議、第5回世界盲ろう者連盟総会の紹介。続いて、オーストラリアのカーラ・アンダーソン氏より、来年オーストラリアで行われるDBI世界会議の紹介があった。 全国盲ろう者協会事務局をはじめ全国盲ろう者団体連絡協議会、参加者の皆さまの温かいご協力で無事に終えられたことに心より感謝する。ありがとうございました。 開会式を担当するにあたり、みんなで意見を出し合いシナリオを作成し、話し方、間の取り方、お辞儀の仕方などシミュレーションを繰り返し当日を迎えた。大変ではあったが、盲ろうの仲間や支援者と心を一つにして取り組んだ結果、無事に開会式を終えることができた。 一人ひとりの力は小さいけれど、結束すれば大きな力となり努力が報われるという喜びを味わった。ここで得たことを次のステップアップに活かしていきたいと考える。 本当にみなさま、ありがとうございました。 文責:沖村圭子 (4)歓迎パーティー 担当:山形県盲ろう者友の会 みやぎ盲ろう児・者友の会 日時:8月18日(金)18:00〜21:00 場所:ホテル千秋閣1階「瑞雲」 司会:相蘇健太郎 早坂洋子 参加者:550人(うち、盲ろう者175人) 内容: 今回、みやぎ盲ろう児・者友の会(以下、「みやぎ」)と合同で歓迎パーティーを担当させていただいた。担当するにあたり心掛けたことは、せっかくの皆さんの交流の時間を無駄にしないこと、大きな音などを出して通訳を妨げないことだった。参加者に充実した3時間を過ごしていただくことを念頭におき、プランを立てた。 「みやぎ」との合同会議を積み重ねていくうちに、様々なアイディアが出てきた。 なかでも今回の注目は、パーティーの冒頭で、山形県盲ろう者友の会(以下、「山形」)と「みやぎ」の参加者で1つの言葉を作り上げ、参加者を心から歓迎しようというものだった。延々と挨拶の続く会はつまらないので、立体的に感情を表そうというのが狙いだった。 私は、そのカードを作るにあたり、習字ができる人がいないかなあと密かに思っていた。幸いなことに「山形」に長年習字をやっているという方がおり、お願いすることができた。 裏面にも絵を入れたいという声が上がり、かなり本番が迫っていたが、友の会会員に東北6県と北海道の風物を描いてもらった。 本番では、でき上がった「ようこそ東北へ」の7枚のカードを「山形」3名、「みやぎ」4名が横1列に並んで、私の号令で1つの言葉として参加者へ届けることができた。 その後は歓迎の挨拶、地元岩手県の盲ろう者による乾杯の音頭と続き、歓談の時間となった。皆さん、久々の再会の喜びに浸り、会話を楽しんでいたようだ。 合間には「会いたい人を呼び出せ!タイム」も設け、10数名の方が前に出て呼び掛けていた。 その後、地元岩手県の盲ろう者による観光PRコーナーがあり、みんな真剣に聞き入っていた。 「みやぎ」による、手話歌などもあり、会場のみんなで音楽に合わせ、「会いたかった」を手話で表した。比較的覚えやすい手話で良かった。 今回、最も参加者の多く集まる歓迎パーティーを担当させていただき、時間配分などプログラムを決める際に大変な面もあったが、良い経験となったと思う。 「みやぎ」と力を合わせて大盛況に終えることができた。 ご協力ありがとうございました。 文責:相蘇健太郎 (5)第1分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く@」 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月19日(土) 9:00〜12:00 場所:ホテル千秋閣1階「胡四王」 参加者:92名(うち、盲ろう者50名) 司会:高橋信行 内容: 平成30年度から始まる予定の派遣事業について ・テーマ設定のねらい 平成30年4月から新しい盲ろう者向け通訳・介助員派遣制度(盲ろう者向け同行援護)が始まる予定。そこで、この分科会では、皆さんで意見協議をすることで、新しい制度についての理解を深め、正しく活用できるようになることを目指す。 以下に第1分科会の協議内容のあらましを報告する。 1.新派遣制度についての説明 全国盲ろう者協会の山下事務局長より、新派遣制度についての説明があった。要旨は以下の通り。 ・新派遣制度は平成30年4月からスタートする予定。 ・現在の地域生活支援事業における派遣制度(以下「現派遣制度」とする)に加えて実施される予定。 ・新派遣制度は個別給付の枠組みで実施される予定のものである。 ・現派遣制度は、地域毎のルールで運用されているため、地域格差が大きいことが問題であった。 ・新派遣制度のルールは一つだけなので、地域格差という問題は改善される予定。 ・現派遣制度の通訳・介助員は、そのまま新派遣制度で通訳・介助員として業務にあたることができる予定。 ・現派遣制度で利用対象となっていた盲ろう者は、新派遣制度においても概ね利用できる見込みである。 2.会場からの意見・質問 山下事務局長からの説明の後、会場からは以下のような意見・質問が出され、協議が行われた。 ・海外へ渡航する際に通訳派遣は使えるかという質問があったが、現時点では不明であること。今後、要望事項として検討することとなった。 ・新派遣制度のルールは1つだが、実際の運用においては、各自治体で差が出てくる可能性についての質問があった。新派遣制度は月50時間を国が負担、超過分を各自治体が負担する自治体の予算枠により、派遣時間の差が出てくる可能性がある。 ・新派遣制度で地域格差をなくして欲しい、個人負担があるのはおかしいという意見があった。しかし、新派遣制度の枠組みである個別給付は、利用者が1割負担をするというのが国のルールで、この点について盲ろう者だけを特別扱いすることは不可能である。 ・盲ろう者向けの同行援護(新派遣制度)を実施する事業所が沢山できて、盲ろう者が事業所を選択できるようになれば、全体の質の向上が期待できるだろう。 ・現派遣事業においては、派遣事業の担当者の個人的なこだわりで偏った運営をしていると指摘されるケースもあるが、新派遣制度ではこうしたことが起こりにくいだろう。 ・盲ろう者向け同行援護のサービス提供者は、ヘルパーや視覚障害向け同行援護サービス提供者よりも高度な技術を要するので、報酬もそれなりに加算する必要がある。そうすると予算不足で派遣時間が少なくなる恐れはないかという質問があった。新制度の予算上に占める割合は、個別給付全体からみるとごくわずかであること、個別給付の予算は地域生活支援事業の予算のおよそ20倍であることから、そのような心配はないと思われる。 ・新派遣制度で通訳・介助員が受け取る報酬はどうあるべきかについて協議された。個別給付の報酬は、一旦、事業所に全額支払われ、事業所はその中からサービス従事者に報酬を支払う仕組みである。盲ろう者向け同行援護の報酬は、「盲ろう者加算」により、視覚障害者向け同行援護の2倍程度を要望していく。 ・盲ろう者向け同行援護の事業を各地の盲ろう者友の会が実施できれば、友の会の財政的・人的基盤が格段に向上することが期待できる。各友の会はこのことを検討して欲しい。 3.まとめ 新派遣制度は、来年の4月からスタートするが、未だに確定していない事項も多いようだ。だが、要望できることはきちんと要望していこう。新派遣制度を活用するためには、制度について正しく理解しておく必要がある。特に現派遣制度と新派遣制度の各々の長所・短所を踏まえた上で、上手に活用することが重要だと思う。 さらに、友の会が盲ろう者向け同行援護の事業所を設立して、事業所運営を行うようになれば、財政的・人的な基盤の向上が期待される。是非、各友の会には、これについての検討をお願いしたいと思う。 文責:高橋信行 (6)第2分科会  「ふうわと共に 心に寄りそいながら」 担当:盲ろうの子とその家族の会 ふうわ 札幌盲ろう者福祉協会 日時:8月19日(土) 9:00〜12:00 場所:ホテル千秋閣1階「瑞雲」 参加者:73名(うち、盲ろう者25名) 司会:(第1部)尾崎雅 (第2部)富樫眞弓 内容: (第1部) 実行委員である盲ろう児当事者にとってふうわは夏の集いのイメージしかなく、他にどんな活動をしているのか知る良い機会にもなると思った。最初は、司会は当事者本人、ふうわの説明をサポーターがする予定だったが、本人の希望もあり、すべて任せることにした。任せるとはいえ、大人の盲ろう者よりもサポート体制をしっかりする必要がある。まず司会者のシナリオを作り、流れを理解させ、当日の通訳・介助員と細かく打ち合わせをした。ふうわの説明の原稿も同じように、内容をできるだけわかりやすい言葉にかえ、集いの部分は一緒に文章を考えながら作った。それを点字で打ち、手話表現のチェックもしながら発表の練習をした。本番当日、本人は落ち着いていたが、間違えないか、時間を超過しないか、私はハラハラドキドキだった。 第1部は、ふうわの説明と参加している盲ろう児の自己紹介。盲ろうの子どもたちの自己紹介には沢山の子どもたちが来てくれ、小学1年生から大学院生、社会人まで様々なコミュニケーション方法で個性豊かに自己紹介をしてくれた。会場の皆さんも熱心に聞いて下さり、良い啓蒙活動になったと思う。 札幌盲ろう者福祉協会の皆様、誘って下さりありがとうございました。   文責:尾崎伊佐子(おざき いさこ) (第2部) 最初に、 @楽しいこと A交流できること B残された機能(触覚等)を活かし誰もが参加できること Cゆっくりと進めること 以上の4つを柱にしてスタートした。 そして「将来を担う盲ろう児(者)やその家族との交流を通して、参加者が新たな気づきに出会い一層理解を深める」というねらいをもとに、ふうわとのコラボを初めて企画させていただいた。 内容は、見えなくても、聞こえなくてもほんの少しの助けがあればできるバルーン作りに決め、何度も話し合いとシミュレーションを重ねて練り上げた。 当日は初めて風船を膨らませる人が多かったので、空気入れの使い方と膨らませ方から説明し、ねじったり繋げたりして、かんむりと雪だるま、そして風船のカーテンを作った。作っている最中に、風船が割れる音がすると「キャー!」「ワァァ!」という悲鳴?と笑い声が聞こえ、皆が子供に戻ったように楽しんでいた。最後は皆で作り上げた風船のカーテンをくぐりぬけ、出口で札幌の仲間や支援者が心をこめて作った爪楊枝のお土産を渡し終了した。 ふうわの盲ろう児・者も風船作りを楽しみ、お互いに達成感に満ちた笑顔で分科会を終えることができた。 残った風船カーテンや雪だるま等はふうわの広場へ差し上げたところ、後日、担当者からふうわの子どもたちが見事に風船をアート作品に変えた写真をいただき感動した。今回、ふうわの子ども達やその家族と時間を共有することで心に響いてくる事や考えさせられる事が多くあり、苦労以上に得た喜びは大きいものだった。全て関わって下さった皆さまのお蔭です。ありがとうございました。 文責:富樫眞弓 (7)第3分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞くA」 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月19日(土) 14:00〜17:00 場所:ホテル花巻1階「胡四王」 司会:大杉勝則(おおすぎ かつのり) 参加者:108名(うち、盲ろう者37名) 内容: 日常生活や制度などで日頃から思っていることを出し合い、意見交換をした。皆で情報を共有し、お互いに理解し合うことができた。 出された意見は、以下の通り。 ・日本版ヘレン・ケラーナショナルセンターについては、どこまで取り組まれているか知りたい。 ・大きな点字の表示されるブレイルセンスを作ってほしい。 ・手話を使っている盲ろう者として、手話のIT化をすすめてもらいたい。 ・手話を使う盲ろう者や、通訳・介助員とスムーズに通じ合える触手話の研究を進めてほしい。全国盲ろう者協会、全国盲ろう者団体連絡協議会、ヘレン・ケラーナショナルセンターとつなげて、研究にも力を入れてほしい。 ・県から委託を受けている事業のほかに、来年から新しい盲ろう者向け同行援護事業を取り入れるとしても、先延ばしできるのか。 ・うまく発声するのが難しいろうベースの盲ろう者も盲導犬を利用できる方法はないのか。 ・来年の全国盲ろう者大会はどうなるのか。 ・盲ろう者の掘り起こしに悩んでいる。 ・盲ろう者の職業のひとつである、マッサージ師の仕事をなくさないでほしい。 ・新事業が加わることで、2つの派遣に増えるが、県からお金が出されるのか。派遣事業をひとつにして、簡単にしたほうが良いと思う。 ・身体障害者手帳1級の場合は、乗車券だけではなく、新幹線の特急券も半額割引にしてほしい。 ・iPadなどを使い、浮き出て読み取れるというようなものができると良い。 ・触感振動式信号機を普及してほしい。 ・盲ろう向けロボットを開発してほしい。 今後も、皆さんと共に盲ろう者福祉の向上に向け、こつこつと取り組んでいきたい。また、来年も語り合いたいと思っている。 文責:大杉勝則 (8)第4分科会 「福の島で福をゲット!」 担当:福島盲ろう者友の会 日時:8月19日(土) 14:00〜17:00 場所:ホテル千秋閣1階「瑞雲」 参加者:73名(うち、盲ろう者25名) 司会:樋口克江(ひぐち かつえ) 内容: 福島県の現状や、特産物を理解していただき、体や頭の体操をしながら4つのブースをまわり、スタンプラリーを楽しんでいただいた。 福島県は6年前、東日本大震災直後に発生した、東京電力の第一原子力発電所の事故によって未だに放射能汚染や風評被害と戦っている。 それでも私たちは、元気に前向きに歩いている。この機会に全国のみなさんが福島に来たいという気持ちになるお手伝いができればとの思いを込めて、この分科会の企画運営に当たった。 苦心した事はたくさんあったが、手で触れて分かる物をできるだけ用意し、参加者同士の交流ができるようにといろいろ考えた。 パネル展示では、福島県から、福島の復興のあゆみのパネルや特産物ポスターを借り、新聞社からは、3・11の新聞記事や写真を借り展示した。福島県立視覚支援学校からは、福島県の立体地図と触地図を借り、福島県を体感してもらった。また、盲ろう者が詠んだ短歌なども展示した。 手遊びコーナーでは、軍手で作ったグー・チョキ・パーで盲ろう者と後出しジャンケンをした。グーを前、パーを胸に左右の手を交互に"もしもしかめよ〜かめさんよ〜"の歌に合わせて動かした。 クイズコーナーでは、福島県内のクイズに答えてもらったり、箱の中から探し物をするコーナーでは、「これな〜に! これかな!」といろいろなものに触れてもらった。また、素材の違う物を4つ重ねてその上に置物をおくことにも挑戦してもらった。 ちょこっと体操では、呼吸法を学びながらゆっくりゆっくり体操して楽しんだ。 サプライズとしては、福島県から福島のキャラクターのキビタンが登場。全員で、キビタン体操を行った。 出口では、スタンプを4つ全部押してきた人、先着50名に会津の何度倒れても起き上がる七転び八起き(ななころびやおき)の縁起物「起き上がり小法師(こぼうし)」とおばあちゃん手作りの袋等をプレゼントした。 参加者がどれだけ来てくれるのか?私たちの思いがどれだけ伝わるのか?不安をかかえながら当日を迎えた。会場内のあちこちで参加者の歓声や笑い声が上がり、キビタンも会場内の雰囲気を盛り上げてくれた。参加者のみなさんに私たちの思いを伝える事ができたと感じている。ありがとうございました。 文責:笠井実 (9)第5分科会 「東日本大震災から考える盲ろう者と防災」 担当:みやぎ盲ろう児・者友の会 日時:8月20日(日) 9:00〜12:00 場所:ホテル花巻1階「胡四王」 司会:早坂洋子 小山賢一(おやま けんいち) 参加者:200名(うち、盲ろう者70名) 内容: 東日本大震災発生から6年、被害の大きかった岩手県に全国から盲ろう者が集まる今こそ、盲ろう者が災害に備えて必要なことは何かを共に考え、今後の防災や減災への取り組みの一助になればと思い企画した。 「被災盲ろう当事者が語る東日本大震災」(講演)では、震災発生当時の状況、避難の様子、避難所生活での様子、盲ろう者としての困難、救われたこと、今だから伝えられる当事者としての思い等を講演した。 参加者からは、避難所生活でのコミュニケーションの課題(コミュニケーションボードの紹介)、避難時に必要な物は何か、近所付き合いの課題、被災した地域に住み続ける理由などについて質疑応答が行われた。 また、盲ろう者が必要な備えとして、「手のひら書き」等一般の方と通じるコミュニケーション方法を身に付けていくこと、盲ろうの障害への理解や支援のニーズをまとめたリーフレットの作成、地域の防災会議への出席等が意見として出された。 国際防災会議にも出席されたことのある世界盲ろう者連盟事務局長の福田暁子氏からは @人はつながりのなかでしか生きられない A盲ろう者が地域の会議に積極的に出席していくこと Bヘルプカードや自分の探したい人の写真を携帯しておくことも役に立ち、力になる というコメントをいただいた。 宮城の盲ろう者が作った新聞紙スリッパを参加者に贈り、防災頭巾と非常時持ち出し袋についても紹介した。 会場は満席となり、みなさん真剣に話を聞いている様子で、事前に学習や準備をしてきた参加者もいた。東日本大震災や防災についての興味関心の高さを感じた。 「心に響いた」「当事者の話はリアルに感じた」「いろいろ考えさせられ、参加してよかった」等、多くの反応が終了後に寄せられた。 準備段階では、友の会で動けるスタッフが限られていること、日頃の地元での活動も目一杯動いているなかで、分科会の準備や話し合いの時間を作ることは難しかった。 分科会を終えて感じたことは、限られた時間の中では、質問や意見が長くなることもあり、「時間」を意識した発言のルール作りと共通理解の必要性を感じた。また、発言者が自分の意見をしっかり述べられる雰囲気作りと同時に、他の方も発言できるように配慮して進行ができれば、さらによかった。 全国の盲ろう者が、直接、防災について生の声を聞き、発信していく時間は大変有意義だった。 「生きる」とは?命があるからできること、出会い・つながっていくことを胸に、また明日からも仲間と共に生きていきたい。 文責:小山賢一 (10)第6分科会 「楽しく学んで体験しよう!山形の伝統と文化」 担当:山形県盲ろう者友の会 日時:8月20日(日)9:00〜12:00 場所:ホテル千秋閣1階「瑞雲」 司会:相蘇健太郎 参加者:128名(うち、盲ろう者45名) 内容: 今回分科会を担当するにあたり、最初から決めていたことがある。それは前回札幌で分科会を担当したときに感じたことや反省点を踏まえてのことだった。いわゆる会議方式のものにはしないで、レクリエーションのようなことがしたいと思った。3時間という時間の中で意見を聞き、質問に答え、まとめるというのが難しいと思ったからだ。 あれこれ相談しているうちに、山形県を時間の許す限り知ってもらおうと考えた。とはいえ、こちらから一方的に山形のことを話すのではなく、せっかく参加してもらうのだから、楽しみながら覚えてもらおうと考えた。そのためには、クイズを半分ぐらいの時間で行い、残りの時間は花笠音頭(はながさおんど)を覚えてもらい、最後はみんなで踊ろうという話になった。そして、花笠音頭を踊るときに使う花笠の一部を参加者に作ってもらうことにした。 当日は45名の盲ろう者が参加してくれた。クイズは全部で15問出題したが、みなさん熱心に考え、正解率も高かった。13問正解が1名、12問正解が3名で1位から3位が決定した。やはり東日本勢が強かった。会からは「東北の人は山形のことを知っていて当たり前だ」という声が上がったが、私は必ずしもそうとは言い切れないと思う。私自身もまだまだ地元のことを知らないからだ。 花笠作りは、説明を聞きながら丁寧にきれいに、そして器用に傘に花を付けていた。本来は最初から作ってもらいたかったのだが、うれしいことに予想を上回る多くの参加者がいることがわかり、時間の関係もあり、花を付けるだけの作業をしてもらうことにした。 いよいよ分科会も終盤を迎え、踊りに移る。山形のメンバーで何度か踊って見せているうちに、会場のみなさんも覚え、曲に合わせて踊りはじめた。最後は我々と参加者が一丸となって、1曲を踊りきり、曲の終わりと同時に「オー」という歓声が上がった。 今回、分科会を担当し、クイズを考えたり、花笠踊りを覚え直したり、クイズの問題文をゆっくりと読む練習をしたり、大変な面もあった。それでも当日は山形のメンバーと参加者で楽しい3時間を過ごせたことがよかったと思う。また、分科会を担当する機会があれば、有意義な時間になるように、もっともっと打ち合わせを入念にするなどして本番に臨めるようにしたいと思っている。 文責:相蘇健太郎 (11)映画上映&ディスカッション バリアフリー映画『もうろうをいきる』 担当:株式会社シグロ NPO法人バリアフリー映画研究会 日時:8月20日(土) 9:00〜12:00 14:00〜17:00 場所:ホテル千秋閣2階「亀祥」 司会:(午前)大河内直之(おおこうち なおゆき) (午後)森下摩利(もりした まり) 参加者:(午前)44名(うち、盲ろう者12名) (午後)58名(うち、盲ろう者21名) 内容: 8月19日(土)、映画『もうろうをいきる』の上映会と出演者等によるディスカッションを、全国盲ろう者大会の分科会として実施した。 91分間の映画を、午前は前半の45分ほどを上映し、午後には残りの後半を上映するという形で進行した。スクリーンの画面を直接鑑賞する人、パソコンの画面で映画を鑑賞する人、磁気ループ等を使って聴力で映画を鑑賞する人、あらかじめシナリオを読み込んでおき、通訳を受けながら映画を鑑賞する人等々、コミュニケーション同様さまざまな方法で多くの盲ろう者が映画を鑑賞していた。 午前の部は、映画の前半部分の上映後、西原孝至(にしはら たかし)監督、小町谷健彦(こまちや たけひこ)プロデューサー、それに映画に出演された宮城県石巻市に暮らす小山 賢一氏が登壇されディスカッションを行った。 午後の部は、映画の後半部分を上映後、西原監督と小町谷プロデューサーに加えて、新潟県佐渡島に暮らす渡邉洋子(わたなべ ようこ)氏が登壇され、同様にディスカッションを行った。 西原監督から、盲ろう者の日常生活を撮影しながら、人はみんな一人では生きていけずお互いに助け合って生きている存在なのだということを、改めて再確認したというお話があった。 小町谷プロデューサーからは、この映画を通して盲ろう者の存在を多くのみなさんに知ってもらいたいということはもちろんではあるが、それに加えて盲ろうのみなさんにもぜひこの映画を楽しんでいただけるように、さまざまな方法やペースで鑑賞いただけるような上映活動として広げていきたいというお話があった。 小山氏からは、自身の被災体験などを踏まえて、今回映画で取り上げられたシーンは被災地のほんの一部であること、しかしながら被災地の事実を撮影することはさらに被災者を傷つける場合もあり非常に難しいこと、そうしたなかで自らが被災地に暮らす盲ろう者として発信できることは積極的に発信していきたいと思っていること等が力強く語られた。 渡邉氏からは、佐渡島から新潟市内の交流会に参加するために、2時間船に乗らなければならないことや、通訳・介助員の確保がなかなか難しいといった離島での暮らしの苦労が語られた。また、映画の中ではとっても穏やかに描かれている佐渡のシーンも、結構取り直しがあり大変だったことや、西原氏からたくさんインタビューされたことなど撮影秘話も多く語っていただいた。 参加者からは、「事前に送ってもらった点字の採録シナリオを10時間かけ読み込んできたので映画の内容がわかりやすかった」「字幕がロービジョンの人にはどうしても見にくいものだった」といった意見等が出された。 盲ろう者を対象とした映画製作や上映会等、今回はすべてが初めての取り組みだったため、いろいろと不手際もあったかと思っている。来年の全国大会で、もしまた上映できる機会をいただけるのであれば、みなさまのご意見を踏まえ、さらに盲ろう者に楽しんでいただけるような上映ができるよう、関係者一同努力していきたいと考えている。 今回、上映会とディスカッションにご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました。 文責:大河内直之 (12)ふうわ交流広場 担当:盲ろうの子とその家族の会 ふうわ 日時:8月19日(土) 14:00〜17:00 8月20日(日) 9:00〜12:00 場所:ホテル千秋閣2階「千寿」 内容: 今年も2日間、ふうわの部屋を用意し、盲ろう児、ご家族、支援者、教育関係者の皆さんと交流した。 ふうわのリーフレット、独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所の盲ろうに関するリーフレット、ふうわの会報、盲ろう児との関わり方のビラの配布をした。 去年の全国大会後のアンケートに盲ろう児についての意見があった点を考慮し、今年はほんの一例ではあるが、盲ろう児が使うオブジェクトキューや、幼少期に作った触る絵日記、時計の教材、サポートブック等の展示をし、随時展示物の説明をした。 交流広場の部屋は下見をしたときの部屋から、105畳の和室に変更になりその広さに驚いたが、のびのびと遊べる空間ができて良かったと思う。 第2分科会で札幌盲ろう者福祉協会と一緒に作ったアートバルーンを譲っていただき、ふうわ交流広場で使わせていただいた。小さい風船は簡易プールに入れてバルーンプールにしてみた。バルーンカーテンは畳に置いていたら、いつの間にか子どもたちはその中に潜り込んだり、足に絡ませながら歩いたり、2本のバルーンを編んでみたりと自由に楽しんでいた。 夏はふうわの集い、盲ろう教育研究協議会、全国大会とふうわ関連の行事が重なり、全国大会に参加される盲ろう児やご家族は少ないと思っていたが、実家が岩手なので帰省ついでに参加したとか、東北在住で普段は参加できないけれど10数年ぶりに参加し、仲間と久しぶりの嬉しい再会を果たして、交流を深めるケースもあり、地方で開催する意義を感じた。 19日、20日とも人が集まった時点で、懇親会(交流会)を開き、自由に意見交換をすることができた。2日間のべ50人ほどが、入れ替わり立ち替わり、ふうわ交流広場に足を運んでくれた。ありがとうございました。 文責:尾崎伊佐子 (13)コミュニケーション広場 日時:8月18日(金) 21:00〜24:00 8月19日(土) 9:00〜24:00 場所:ホテル千秋閣2階「ローズダイニング」 内容: 大会参加者より、以前から、ゆっくり交流をする時間と場所がほしいという要望が多く寄せられていたこと、また、今大会は会場と宿泊が同じであり、ホテル周辺には飲食店がないことから、ホテル内で参加者同士での情報交換や交流が自由にできる部屋を設けた。 普段なかなか会えない人と語り合い、他県の盲ろう者や通訳・介助員との新たな出会いがあった。また、互いの地域の活動状況等の情報交換が行なわれるなど、どのテーブルも活発な交流がなされていた。外出の機会が少ない盲ろう者同士の対話が行われ、あちこちで笑顔が満ち溢れていた。 さらに、この時間帯を利用し、ブロック会議を開いたり、盲ろうの若者の交流会を開いているところもあった。 特に、2日目の夜は部屋中が熱気にあふれており、どのテーブルも、たくさんの飲み物や食べ物を持ち寄り、時間を気にせず心ゆくまでゆっくりと交流を楽しんでいる様子が見られた。 今後も今回のようなコミュニケーション広場を設けてほしいとの声もあり、来年度以降も継続していければと考えている。 文責:庵悟(いおり さとる) (14)社会見学A―1 「宮沢賢治童話村と民話の里遠野コース」 日時:8月19日(土) 9:00〜17:00 担当:岩手盲ろう者友の会 場所:宮沢賢治童話村と民話の里他 参加者:131名(うち、盲ろう者41名) 内容: 宮沢賢治童話村の見学では、童話村の建物の中が暗くて見えなかったが、通訳・介助員のおかげでいろいろなところをゆっくり見学できた。昼食後、河童の昔話をじっくり聞くことができた。近くを見て回った後、遠野ふるさと村を見学。そこには昔の曲り家がたくさん建っていた。曲り家の中は暗くてよく見えなかったが、通訳・介助員と一緒に回り、触って見学することができた。 昔の家なので、板間が高くて上がるのが大変だった。畳の部屋にも入ってみたが、部屋には電球が1個しかついておらず、やはり暗くてよく見えなかった。そこは少し残念に感じた。 その他いろいろ見て回ったが、特に馬をじっくり見ることができた。1日見学をすることができ、本当に楽しかった。参加者にも楽しんでもらえたと思う。皆様お疲れさまでした。ありがとうございました。 文責:中野郁子(なかの いくこ) (15)社会見学A―2 「盛岡手づくり村と小岩井農場コース」 日時:8月19日(土) 9:00〜17:00 担当:岩手盲ろう者友の会 場所:盛岡手づくり村、小岩井農場、他 参加者:190名(うち、盲ろう者66名) 内容: 朝9時に計5台のバスでホテルを出発した。 まず初めに見学したところは、もりおか町家物語館。1階でお土産コーナーを見て回り、2階では昔の暮らしの品々を見て回った。2つ目の観光場所は盛岡手づくり村。晴れていれば岩手山の山並みが綺麗によく見えるところなのだが、あいにく曇り空で見ることができず残念だった。手づくり村では様々な手づくり仕事の様子を見ることができた。南部せんべいを焼く体験コーナーに行ったが、長い行列で、帰りの時間に間に合わないと考え、断念した。その後、小岩井農場に行き、昼食。ジンギスカンを食べた。食後は自由散策となり、それぞれ個々に見学や乗馬体験をした。ちょうど帰る頃に雨が降ってきたが、参加された皆さんには楽しんでいただけたと思う。 みなさんお疲れさまでした。 文責:臼井和夫 (16)社会見学B 「体験わんこそばコース」 担当:岩手盲ろう者友の会 日時:8月20日(日) 9:00〜14:00 場所:南部杜氏伝承館、体験わんこそば、他 参加者:136名(うち、盲ろう者50名) 内容: バス4台に分乗し出発。宮沢賢治童話村、わんこそば体験、南部杜氏伝承館(なんぶとうじでんしょうかん)の順で回った。宮沢賢治童話村はあいにくの曇り空で、時折小雨が降っていたが、リラックスして自然を味わいながら、思い思いに散策を楽しんだ。次の体験わんこそばでは、わんこそばの由来と、食べ方の説明があった。わんこそばは、普通のかけそばどんぶり1杯分を10杯分に小分けにされたもの。今回は体験ということで24杯までだった。裃(かみしも)の前掛けをし、さあ、わんこそばの体験開始。食べ始めは、1度に口に入れられる量が少ないので、24杯では足りないのではと思ったが、いざ食べ始めると、結構お腹一杯になった。24杯は量が多いんだなと実感した。24杯食べきれない人もいて、食べきれなかった分を含め30杯も食べた男性もいた。わんこそばでお腹がいっぱいになったが、漬物や、ソフトクリームも食べた。笑いの渦に包まれた体験となった。 南部杜氏伝承館は、お酒の館ということで、お酒の試飲コーナーが賑わっていた。酒ケーキの試食もあり、お酒が好きな方にはお勧めの伝承館だ。皆さん、大いに楽しんでいた。 半日コースではあったが、楽しく過ごせ、良い見学にもなったと思う。参加者にも楽しんでもらえたようで私も嬉しく思っている。 私自身、初めてのわんこそば体験だったので、新たな発見があり、新鮮な気持ちになれた社会見学となった。 文責:浅利清子(あさり きよこ) (17)全体会 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月20日(日) 14:00〜15:10 会場:ホテル千秋閣1階「瑞雲」 参加者:301名(うち、盲ろう者85名) 司会:関厚博(せき あつひろ) 内容: 全体会では、各分科会、開会式、歓迎パーティー、社会見学、映画上映とすべてのプログラムの報告をしていただいた。それぞれの分科会の担当者より、1人3分程度にまとめて発表し、そのあと、司会から簡単にコメントをした。 来年から全国大会の運営方法が変わる。各地域ブロックでの持ち回りの方法は改めることとなり、開催地の友の会が担当にはならないため、例年行っている引き継ぎ式は行わなかった。 今回は、北海道、東北ブロックの友の会の皆さんに各プログラムの企画をしていただいた。おかげで有意義な3日間を過ごすことができたと思う。来年以降も盲ろう者にとってよい学び、出会い、楽しみな大会になることを期待している。 文責:関厚博 (18)機器展示、友の会、作品展示・販売コーナー 担当:福島盲ろう者友の会 日時:8月19日(土)9:00〜17:00 8月20日(日)9:00〜14:00 場所:ホテル千秋閣1階「ホワイエ」 内容: 友の会コーナーでは、写真やパンフレット等で各地の友の会の活動の様子が報告された。 作品展示・販売コーナーでは小物や作品販売、籐細工の実演販売があり盲ろう者の素晴らしい作品が多数あった。 機器展示コーナーでは、9つの団体や企業の出展があった。参加者は実際に機器を手にし、体験し、分からないことは担当者に相談し、商品についての詳しい説明を聞いていた。中でも、今回は、「桜井記念 視覚障がい者のための手で見る博物館」には、スカイツリーの模型や、動物の剥製などが展示され、実際に触れる事ができたのは大変よかったと思う。 文責:笠井 実 (19)閉会式 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月20日(日)15:15〜15:45 場所:ホテル千秋閣1階「瑞雲」 司会:川島朋亮(かわしま ともあき) 参加者:301名(うち、盲ろう者85名) 内容: 全体会報告後、大会の締めくくりとして閉会式が行われた。 主催者である全国盲ろう者協会の山下事務局長の挨拶では、大会の開催にあたってご尽力された実行委員会の皆様、ご協力いただいたボランティアの皆様などへの感謝と労いの言葉が述べられた。 また、山下事務局長からは、毎年大会を開催するにつれ参加者数が増えたことで収容できる会場の確保が厳しくなっていること、大会経費が膨らんできたなどの事情を踏まえて、今後の大会運営のあり方を見直すために、全国盲ろう者協会及び全国盲ろう者団体連絡協議会を中心に、意見交換と協議を重ねてきた結果、来年度から事務的なことは今まで通り全国盲ろう者協会が担い、企画運営は全国盲ろう者団体連絡協議会が中心となって進めることになったという報告があった。 次に、大会副実行委員長である早坂洋子氏から、2002年の宮城大会以来、東北地方での開催は15年ぶり、また北海道・東北ブロックでの開催は7年ぶりとなったこと、東日本大震災発生から6年になるがまだ復興は途中であることなどの挨拶があった。 また、2012年の愛媛大会から各ブロックが交代で全国大会を開催することが決まり、北海道・東北ブロックで果たして開催できるかについて不安があったが、全国盲ろう者協会や全国盲ろう者団体連絡協議会、地元の皆さんのご協力をいただきながら、実行委員会は一同団結して無事大成功に収めることができ、嬉しかったとの話をいただいた。 最後に、全国盲ろう者団体連絡協議会会長 高橋信行氏からは、北海道・東北ブロックの皆さんをはじめ、大会にご協力いただいた全ての皆さんに感謝の言葉を述べられた上で、以下の挨拶があった。 「実に感動的な大会であった。きっと皆さんもそう思っていらっしゃることだろう。目と耳の不自由な盲ろう者が生きていくことは本当に大変なことであるが、こうして年に一度、皆で集まることで勇気と希望がわいてくる。我々にとって全国大会はとても大事。一時は継続が危ぶまれたが、今後も続くことになった。来年は千葉の幕張でお会いしましょう。」  このように皆、一様に、大会への思いが深かったことが伺えた。今大会を大成功に収めたことによって、その思いはさらに深まったのではないかと思う。 最後に大会の成功を皆で喜び合い、開催にご尽力くださった全国盲ろう者協会、全国盲ろう者団体連絡協議会、実行委員会及びご協力いただいたボランティアなど皆さんに対して、会場から感謝と喜びに満ち溢れた盛大な拍手が贈られ、来年千葉で再び会うことを願いつつ、無事幕を閉じた。 文責:川島朋亮 4.アンケート集計結果 配布数:711名(うち、盲ろう者206名) 回答:112名(うち、盲ろう者26名) (1)あなたの性別は 男性:33名(うち、盲ろう者15名) 女性:79名(うち、盲ろう者11名) (2)どのような立場で参加されましたか 盲ろう者:26名 通訳・介助員:84名 その他:2名 (3)大会に参加するのは何回目ですか 初参加:19名 2回目:13名 3回目:11名 4回目:10名 5回目:18名 6回目:5名 7回目:5名 8回目:2名 9回目:4名 10回目:7名 11回目:3名 12回目:1名 13回目:3名 14回目:1名 15回目:2名 17回目:1名 18回目:2名 21回目:1名 23回目:1名 (4)あなたは、この大会を何で知りましたか(複数回答可) 全国盲ろう者協会から送られた第1報を読んだ…62 盲ろう者から聞いた…19 友の会の会報を読んだ…18 通訳・介助員から聞いた…15 その他…18 ・昨年の大会で知った…10 ・友の会の交流会・会議などで知った…2 ・毎年のことなので知っていた ・盲ろう者から通訳・介助依頼があった ・地域の盲ろう者が楽しみにしているから ・家族に盲ろう者がいるから ・ホームページから ・開催担当県だったから (5)参加した動機(きっかけ)は何ですか(複数回答可) 以前から参加したいと思っていたから…42 盲ろう者に通訳・介助を依頼されたから…40 仲間が参加するから…29 その他…16 ・地元での開催だから…2 ・大会で役割分担があったから…2 ・派遣事務所からの通訳依頼があったから…2 ・勉強したいと思ったから ・毎年参加しているから ・ついでに旅行に行けるから ・温泉に魅力を感じたから ・日程の調整ができたから ・盲ろう者が遠出できる機会を提案したかったから ・地元では見る事のできない通訳方法を見られるから ・通訳・介助の経験をしたかったから ・福祉について情報を得たかったから ・他県の様子を知りたかったから ・他の盲ろう者と話をしたかったから (6)参加した目的は何ですか(複数回答可) 全国の仲間と会うため…52 情報収集…47 コミュニケーション技術の向上…40 たくさんの仲間をつくるため…23 その他…22 ・盲ろう者と交流し笑顔が見たいから…3 ・盲ろう者の通訳・介助をするため…3 ・役割があったから…3 ・全国大会がどんな感じか実際に体験してみたかった ・勉強のため ・通訳・介助員が足りないと聞いたから ・日程調整ができたから ・岩手に行ってみたかったから ・温泉を楽しみたかったから ・岩手県のことを知りたかったから ・盲ろう者の社会参加のお手伝いをしたかったから ・全国の通訳・介助をしている様子を見て、技術を向上させたいから ・機器展示コーナーに魅力を感じたので (7)開催案内、連絡等の進行、また会場の設備やサービスについてご意見などお聞かせください。 良かった点(自由記述) 運営について ○全体的に大変よかった。(2件) ○温泉地での開催は良い案だと思う。 ○まあまあでき上がっていた。 ○時間がきちんと守られていてよかった。 配布資料について ○食事のメニューが前もって配られていたので内容がわかりとてもよかった。(2件) ○事前に資料を送ってもらったため、予習ができた。 ○情報が詳しく、分かりやすい説明で載っていてよかった。 本部の対応について ○盲ろう者の細かいニーズにできる限りの配慮と対応をしてくださり、変更にも快く応じてもらえて助かった。(2件) ○会場に入った時に協会スタッフが元気に声をかけてくださり、ありがたく嬉しかった。 ○問い合わせには丁寧に答えてもらえてよかった。 ○スタッフが全員優しく笑顔で接してくれたのでとても気持ちよく過ごすことができた。 会場について ○会場と宿泊場所が同じ施設内だったので移動の必要がなく、時間的にも身体的にも余裕があってよかった(16件) ○部屋が広く、交流がしやすかった。(3件) ○会場がきれいで快適だった。(3件) ○分科会の部屋の配置がわかりやすかった。(2件) ○分科会会場の参加人数と部屋の広さがフィットしていた。 ○受付や機器展示、作品販売・展示、友の会コーナーなどが1箇所にまとまっていて一度に全てを見ることができてよかった。 ○3日間温泉の施設内で過ごしたので、雨にも降られず寒暖差や移動もなく大変過ごしやすかった。 ○開催地が温泉地で旅行気分も満喫できた。 ○花巻温泉がとてもよかった。 歓迎パーティーについて ○食事がおいしかった。(15件) ○「会いたい人を呼出せ!タイム」コーナーがよかった。(2件) ○歓迎パーティーが手作り感いっぱいでとてもよかった。 ○食事が一人ずつの配膳になっていたのがよかった。 ○自由席だったので色々な人と話ができてよかった。 ボランティアについて ○たくさんのボランティアが要所に配置されていて、動きもよかったので安心できた。(2件) ○ボランティアが全員優しく笑顔で接してくれてとてもよかった。気持ちよく過ごすことができた。 ○ボランティアがとても親切だった。 トイレボランティアについて ○お手洗いでの支援はとても助かった。(2件) ○男性のボランティアがトイレの入口にいて、通訳・介助者が女性の時でも中までお願いできてよかった。(2件) ○ボランティアがトイレ入口や扉前についてくれて、適切に対応してくれた。 入浴介助ボランティアについて ○入浴介助ボランティアがあり大変よかった。(3件) ○入浴介助ボランティアがいる時間は、貸しきりになっていてよかった。 ○入浴ボランティアがいたので補助してもらい温泉に入れてよかった。 ○入浴ボランティアで指点字ができる人がいてコミュニケーションがスムーズに取れた。 情報保障について ○全ての分科会に磁気ループが設置してありよかった。 ○全体手話通訳など情報保障がよかった。 機器展示、作品展示・展示販売、友の会コーナーについて ○盲ろう者向けの最新機器のブースがあったのがよかった。 ○コーナーが玄関ロビーに直結していて、社会見学から帰ってそのまま見られてよかった。 ○場所が大変良く、来年も同じように良い場所を確保して欲しい。 ホテル(宿泊)について ○温泉がとてもよかった。(4件) ○ホテルの方の気配りができていた。(3件) ○バイキングがよかった。(3件) ○朝食が定食でよかった。夜はバイキングでゆっくり楽しめた。 ○食事の際、ホテルの方の気遣いが嬉しかった。 ○大会前にホテルへ問い合わせをした際、どのスタッフも親切・丁寧に対応してくれた。 ○部屋の冷蔵庫に入りきらない持参した飲み物をフロントでも預かってもらえるなど、対応が親切だった。 ○水、お茶の提供がありがたかった。 ○ビュッフェタイプの食事はとても時間がかかるが、部屋が広くゆったりとしていたので、説明もしやすく、盲ろう者も満足だし、介助する側も楽だった。 ○各部屋にバス・トイレ・洗面所が備え付けられ、介助者がいなくても自分で自由に利用できてよかった。 ○食事会場が広く、時間が遅くなっても十分食事ができた。 ○朝食が定食形式でよかった。 ○駐車場が広く使いやすかった。 無料送迎バスについて ○送迎バスを出してくれたのがよかった。(4件) ○シャトルバスが新幹線の発着に合っていて、移動の不便さがなく、スムーズで快適だった。 ○新花巻駅到着後、シャトルバスへの案内人がいて分かりやすかった。 ○バスの降車方法に関して配慮がありスムーズだった。 ○送迎バスが行き、帰りともに出ていたのがありがたかった。 その他 ○当日受付、荷物の預かりがスムーズだった。(5件) ○お弁当がおいしかった。 ○今までのお弁当は冷めていたので今回の食事は温かくとてもよかった。 ○いつもと変わらず、皆が笑顔で過ごせる時間だった。 ○皆さんの一生懸命な様子が伝わってきた。 ○東北ブロックの方の行き届いたお世話がよかった。 ○バイキングは盲ろう者自身に選択してもらえて好き嫌いが分かり、通訳・介助者としてとても勉強になった。 ○社会見学の際、バスガイドの状況説明が盲ろう者のことを考慮していてすばらしかった。 改善して欲しい点(自由記述式) 運営について ○大会の申し込みと宿泊施設・食事の申し込み方法が煩雑で、申し込みまで調整や支払いに手間がかかった。 ○大会運営にあたり協会スタッフがバタバタと忙しそうで、もう少し落ち着いて動けるように人数を増やしてはどうか。 ○宿泊の部屋毎の振り込みは面倒だった。振り込みする代表者と実際に宿泊する者が違った事と、なかなか振り込みをする者と会えなかったのでお金を渡すことができなかった。 ○事務手続きがかなり混乱したので、初参加の人にも優しい方法にして欲しい。 ○全体的に事前連絡が少なかったので戸惑うことが多かった。 ○司会にろうベースの盲ろう者がいないように感じた。しゃべれる司会も良いが、少し疑問が残った。 ○ろうベースの盲ろう者が司会をすると進行が遅れるとの声を聞き、ショックを受けた。色々なベースの障害の人を取り入れて欲しい。 ○荷物の預かりを土曜日もやって欲しかった。 ○駅での案内係が少なかったのが不安だった。 ○ツアーと分科会を別の日に設定してもらえると両方参加できてよいと思う。 配布資料について ○大会の案内等が届くのが首都圏よりも5日ほど遅れた。離島・九州・四国・北海道など地方は首都圏よりも少し早めに発送して欲しい。 ○カメラに写りたくない人用のオレンジのバンダナを使用するかどうかの質問を大会申込書に追加し、バンダナを当日資料の中に入れて欲しい。 ○パンフレットに花巻ホテルからの路線バスがないと書いてあったが、インターネットで調べたらあった。送迎バスの他に交通機関の情報を正確に載せて欲しい。 本部について ○受付場所がホテル入口玄関から離れすぎた。入口から見えるような分かりやすい場所にしてほしい。 ○本部の宿泊する部屋番号をプログラムや宿泊する部屋の扉にも記載してほしい。夜間に用件があったときに必要。 会場について ○会場によっては冷房が効きすぎていて、寒いと感じる参加者も少なくなかった。(3件) ○お茶や水の提供はありがたかったが、広い場所では遠いので2箇所くらいあると良い。(2件) ○お弁当の配布場所と実際に食べる場所が遠かった。 ○食事会場にお弁当の空箱の回収袋などを設置してもらえるとよかった。 ○第4分科会「福の島で福をゲット!」の会場が展示コーナーより奥で分からなかったので見えるよう表示しておいたほうが良い。 ○分科会の会場まで迷路のようで迷った。 ○会場のエレベーターに点字がなく、押すボタンもフラットだったので分かりにくかった。 ○場所が不便で交通費がかかった。 歓迎パーティーについて ○料理があまりよくなかった。 ○交流時に誰がどこにいるか分からないので県ごとに分かれ、テーブル上に県名が表示してあると分かりやすいと思う。 トイレについて ○男性トイレにはボランティアがいたが、盲ろう者が女性で通訳・介助員が男性の場合もあり気にしているようだった。 ○女性トイレに男性の通訳・介助員が入ってきてびっくりした。男性トイレボランティアと同じように女性トイレボランティアも配置がした方が良いと思う。 ○トイレ前に男性のボランティアが少ないように感じた。 入浴介助ボランティアについて ○入浴介助ボランティアを利用するために、分科会を途中で抜け出さなければならなかった。入浴時間を、21時くらいまで延ばしてほしい。 ○時間が18時まででは短すぎる。夜間もお願いしたい。 情報保障について ○パソコンの要約筆記がとてもスローでかつ漏れが多かった。(5件) ○ループの場所の貼り紙がなく今年は場所が分からなかったので、会の始まる前に場所を教えてほしかった。 ○もし可能だったらフリーの通訳・介助員を準備しておいて欲しい。体調を崩した場合の代わりの通訳・介助員が必要だがいなかった。 ○スピーカーからの音が全体的に聞きづらく、磁気誘導ループも聞こえづらかった。 ○音声通訳の声が大きすぎ、通訳ができなかった。 ○点字の資料は荷物になるのでデータで欲しい。 ○全体会(開会式・閉会式)の全体手話通訳の手話が、ステージが暗く、遠い場所だと見づらかった。 ○名札に点字で盲ろう者か通訳・介助員か書かれていなかったので分からなかった。 ○通訳・介助員をもう少し増やして欲しいと思った。 ○全盲ろう者の通訳・介助を一人でするのは、慣れている盲ろう者でも大変なので、障害の重さを優先して通訳を二人体制にしてほしい。 ○聴覚障害者の通訳・介助員に対しての情報保障がされていない場面があった。 ホテル(宿泊)について ○バイキングは時間がかかり大変だった。(4件) ○宿泊のチェックイン等でフロントが混雑していて時間がかかった。(2件) ○個室が高く、利用できなかった。 ○階や部屋ナンバーの表示が小さくて分かりにくく、当事者が夜中に自分の部屋へ戻れないことが起きた。 ○大会当日まで宿泊の部屋番号や同室者の名前が分からなかったので、できれば事前に知りたかった。 ○朝食の時に薬を飲む方がいたので、各テーブルに水の入ったコップやボトルがあった方がよかった。 ○部屋のタオルの数が少なくて困った。 ○宿泊施設の廊下が暗かった。 無料送迎バスについて ○ホテルまでの送迎バスを出して欲しい。タクシーは高すぎる。 ○新花巻駅到着の新幹線の時刻を考慮して送迎バスの時間を決めて欲しい。 ○シャトルバスの数が少なく不便を感じた。 その他 ○アンケートに各分科会や社会見学について自由記述方法でよいので感想を書ける設問が欲しかった。 ○毎年東京で開催してほしい。 ○最終日のお弁当はその場で食べる形式だったが、盲ろう者がロビーの低いテーブルで食べるのは食べにくいと言っていた。持ち帰りも可能だと良かった。 ○分科会以外の時間の介助(特に温泉での介助)がとても不安だった。 ○開会式での実行委員の紹介は、壇上に上がってもらうと良かった。 ○地元の手話を表現するといいと思う。(例えば、花巻温泉の手話はこういう手話表現だと、説明してもらわないと盲ろう者が混乱するので)来年は千葉県で開催予定なので、地元の手話があれば表現してほしい。 ○司会の話がリズムよく進行して良かったが、通訳・介助員がそのことを伝えてくれず、困った。きちんと伝えて欲しい。 (8)大会プログラム全体についていかがでしたか 良かった点 全体を通して ○全体的に大変よかった。(3件) ○休憩時間がたっぷりあり、全体的にゆったりしていて良かった。(2件) ○参加できなかったプログラムもあり残念に思うほどだ。(2件) ○大会の3日間、分科会・社会見学の数が多すぎず、選択しやすかった。 ○意見交換や情報交換の分科会と体験しながら楽しむ分科会と、内容のバランスが取れていた。 ○分科会と社会見学の参加者が適度に分散されていて動きやすかった。 ○分科会・社会見学の運営にあたった方々が一生懸命努めていて、参加者に楽しんでもらおうとする気持ちが感じられた。 ○海外からの参加者がいたことがよかった。 ○盲ろう者同士、交流ができて参加した方々がとても楽しそうだった。 ○通訳・介助員として参加したが、全国に同じ仲間が大勢いる事が分かり色々勉強になった。 ○バラエティー豊富でよかった。 ○たくさんの笑顔に出会えたことがよかった。 ○盲ろう者が興味のあるところに出掛け、楽しんでいた。 ○各会場がひとつのホテルで、全てできたので移動がしやすかった。 ○時間配分がよかった。 ○以前参加したプログラムより分かりやすかった。 ○地域では限られた盲ろう者としか交流がないので全国の盲ろう者に会えてよかった。 ○各会場の担当者ともゆっくり話せた。 ○多くの人の長い準備期間と努力ですばらしい大会になったと感じた。 ○初めての参加でどれも大変興味深いことばかりだった。 ○急な天候の変化にも対応でき、怪我もなく無事にできた。 ○メールアドレスを交換したり、新しい人との出会いがありよかった。 ○分科会の時にいろんな方と顔を合わせる機会があり、楽しく会話したり情報交換をしあえた。 ○分科会はとてもいい、参考になったと盲ろう者が喜んでいた。 ○各分科会に冷水とお茶のサービスがあって嬉しかった。 ○各県の分科会はとても楽しそうだった。 開会式 ○時間通りに進行ができていた。 ○開会式が早めに終わり、少し時間に余裕がもてた。 ○開会式の進行、内容共によかった。 ○開会式がすっきりしていてよかった。(いつもアトラクションが多すぎる) 歓迎パーティー ○料理が美味しかった。(2件) ○「会いたい人を呼出せ!タイム」の企画がすばらしいと思った。(2件) ○歓迎パーティー内容がよかった。(2件) 第1・第3分科会「全国の盲ろう者の生の声を聞く」 ○全国の現状を初めて知ることができてよかった。 ○制度改定の為の全国的な動き、状況を聞けたのでよかった。 ○毎回盲ろう者の声を聞く分科会内容が良い。 第2分科会「ふうわと共に 心に寄りそいながら」 ○「ふうわと共に」の企画はよかった。第2部でふうせん工作を楽しむことができた。 第4分科会「福の島で福をゲット!」 ○盲ろう者と一緒に楽しめてよかった。 ○ゲームなどが楽しかった。盲ろう者でも体を動かして楽しめた。 第5分科会「東日本大震災から考える盲ろう者と防災」 ○防災について体験談や説明があり大変ためになった。これからも続けて欲しい。(7件) ○盲ろう者と防災のテーマは、タイムリーで今後必要なことなので非常によかった。(2件) ドキュメンタリー映画『もうろうをいきる』上映会&ディスカッション ○映画がとてもよかった。全国各地で観たい。(2件) ○午前・午後ともに映画上映後のスタッフの話やディスカッションの内容が良かった。 ○それぞれのコミュニケーション方法に配慮された上映だ った。 ○映画の作り方や苦労などを聞けてよかった。また、監督と直接話ができてよかった。 社会見学について ○社会見学の内容が良かった。(3件) ○いろいろなものに触れて昔のことを思い出したり、新しい情報を得られてよかった。 ○通訳・介助員として参加したが、社会見学の終了時間が早めに設定してあったので、機器展示コーナーを見ることができてよかった。 ○宮沢賢治童話村と遠野ふるさと村コースはすばらしかった。 ○触って楽しめるものもありよかった。 ○くるみアイスクリームが美味しかった。 ○小岩井農場がとても気持ちよかった。 ○気持ち良い自然の中での見学は大変楽しく、食事も美味しかった。 ○わんこそば体験は盲ろう者も楽しめる内容だった。 ふうわ交流広場 ○いろいろな話しを聞くことができて勉強になった。 ○ふうわの会があることを初めて知った。ある母親と話す機会があり、東北地方にもきっと盲ろう児がいるはずだがそれを知るすべがないので、広告チラシなどを関係機関に送ればもっとふうわの会を知ってもらえるはずだと思う。 コミュニケーション広場 ○終日、交流の場を設けてくれたのがよかった。広さもあり楽しく交流できた。来年も是非やって欲しい。(9件) 機器展示、友の会、作品展示・販売コーナー ○会場間の移動中に展示コーナーを見られてよかった。違う部屋でやっていたら見にいけなかったと思う。 その他 ○名札に食券が入れてあったので、紛失することなくとても安心だった。 ○花巻温泉の方々の対応が親切、丁寧でよかった。 ○閉会式の後、帰られる方々にアーチを作って送り出してくれたのが良かった。 ○久しぶりなので通訳を受けることよりも、おしゃべりすることが楽しかった。 改善して欲しい点 全体を通して ○分科会と社会見学が重なっているのが残念。 ○協会と連絡協議会は前もってよく話し合いをし、情報を共有するべきだと思う。 ○通訳・介助員の参加人数にもよるので仕方ないと思うが、通訳・介助担当の自分にも自由な時間があると良かった。 ○ホテルの部屋の鍵を協会からもらうと思っていたが、フロントでもらうことが後から分かったので事前に連絡して欲しい。 ○午後の部の進行が遅かった。 ○車椅子の必要な人がいて場所が分からず探していた。こういう時のためにも地元のボランティアの協力が必要だった。 ○外国人に対する通訳ができる人が常時いるといい。 開催場所について ○遠方で飛行機の時間に合わせたため、1日目に会場に着いた時は歓迎パーティーだった。閉会式にも参加できなかったため、開催地を考える必要があると思う。もしくはプログラムの時間を考えてほしい。(3件) ○周辺に居酒屋が複数ある場所がいい。(2件) ○駅から会場への交通利便を考えて欲しい。 日程について ○交通機関の予約を取るのが大変なのでお盆シーズンはさけて欲しい。 情報保障について ○PC要約筆記が少し遅かった。また、時々間違っていたし字が薄くて見えづらかった。(3件) ○聴覚障害の通訳・介助員への配慮が欲しい。 ○会場に全体手話通訳が1組しかおらず、見えづらい。聴覚障害の通訳・介助員は前の席にするなどの配慮があってはどうか。 ○分科会の手話通訳者の手話が小さすぎて見えづらいので大きく見えるようにして欲しい。 ○全体手話通訳者を増やしてはどうか。 開会式 ○開会式について、手元のプログラムと司会の説明にずれがあった。 ○開会式の時間変更について受付付近にいると分からなかった。 歓迎パーティー ○歓迎パーティーの料金が追加飲料の料金も含め、高いような気がする。参加したいのでもう少し値段を下げて欲しい。(2件) ○会場内が狭く、移動の際、盲ろう者と一緒に歩くのが大変だった。 ○円卓のほうがよい。 ○参加人数が多く、誰がどこにいるか分からないので、県ごとに分かれ、テーブルの上に県名が表示してあると分かりやすいと思う。 ○パーティーの時のマイクの音が大きすぎて反響してうるさかった。 ○ゲーム等があってもよかったと思う。 ○「会いたい人を呼び出せ!タイム」コーナーが長く、他のプログラム(ゲームや踊り等)も入れて欲しかった。 ○食事開始までの時間が少し長すぎた。料理が冷めてしまった。 分科会全般について ○発言者がテーマと関係のない発言をして時間を使ってしまい、聞きたい方の話を短くしてしまうところを改善して欲しい。 第1・第3分科会「全国の盲ろう者の生の声を聞く」 ○司会者が司会でありながら質問をする回数が多すぎた。参加者たちは発言をしたくて手を挙げて順番を待っていたのに、司会者が割り込んで発言することが多かった。 ○「盲ろう者の生の声を聞く」の分科会の参加者が固定化しつつあると思う。 ○時間があっという間だったので、話が続く場合は特別に15分でも良いので延長して欲しい。 第5分科会「東日本大震災から考える盲ろう者と防災」 ○災害に関しての分科会では自分の体験などを話したい盲ろう者が多くいたので体験談を話す時間をもう少し長く取って欲しかった。 ○阪神淡路大震災以降、改善された施設や取り組みがあるのか、東日本大震災にどう生かされたのかを深く知りたかった。 ○入り口で、新聞紙で作ったスリッパを他の人はもらっていたのに自分には渡してもらえず残念だった。 ドキュメンタリー映画『もうろうをいきる』上映会&ディスカッション ○映画のスクリーンが小さかったからか、字幕が暗く見づらかった。 ○映画の上映時間の遅れがあり準備等もっときちんとして欲しい。 ○会場が狭く、他の人の頭が邪魔で字幕が見えなかった。会場や椅子等もう少し配慮して欲しい。 ○夜の時間帯にも上映して欲しかった。 ○午後の部の映画の上映時間が遅れていたのに何も説明がなかった。時間通り始めて欲しいし、準備不足だと思った。 社会見学について ○社会見学はもう少し時間的な余裕が欲しい。(5件) ○宮沢賢治ツアーとわんこそばツアーの一部の内容が重なっていたのが残念。両日参加した人も多かったので重ならない内容を企画してほしい。(2件) ○小岩井農場の滞在時間が2時間と短かったのでもっとゆっくりしたかった。(2件) ○手焼きせんべい体験などは時間がかかることを見越して余裕を持った時間設定にしてもらいたい。(2件) ○社会見学のバスの中に、全体手話通訳者が1人しかいなかった。大変そうで気になった。(2件) ○1箇所での時間が短すぎる。もう少し長くとって欲しい。(2件) ○社会見学(わんこそばコース)にバスガイドがほしかった。 ○ツアーであちこちに行きたい気持ちも分かるが、1箇所に絞って楽しむのも良いのではないか。 ○観光バスを利用する際、各バスの出発時間をずらしたほうが良いのではないか。店が混雑する。 ○足が弱い方はバスの座席を前のほうにして欲しい。 ○宮沢賢治記念館に行きたかったのに、コースに入っていなかった。 ○車椅子利用者だったので坂道、砂利道が大変だった。 ○歩く場面が多いように感じた。 ○当たり前だが触って楽しむものには列ができていた。 ○宮沢賢治コースでは、ほとんどが見る展示だったので展示物の楽しさが盲ろう者に伝わらなかった。 ○民話の語りが方言かつスピードが速くて通訳がついていくのが大変だった。 ○現地での案内が一致せず、盲ろう者と一緒に迷ってしまったので打ち合わせをきちんとしてほしかった。 ○観光でどう動けばよいのかを現地についてから相談するのではなく、混雑などしないようあらかじめ決めておいて欲しかった。 ○全体手話通訳者がいない又は誰か分からなかったので聴覚障害の通訳・介助員としては本当に困った。 ○聴覚障害の通訳・介助員が内容をつかめず苦労していたので、社会見学でも全体手話通訳者の技術を考えて欲しい。 ○聴覚障害の通訳・介助者に対しての情報保障がされていない時があった。同じバス内で手話のできる通訳・介助員が対応していた。 ○見学する時間が足りないので、もっとゆっくり時間を取って欲しい。 ○集合時間の周知、徹底、名前の点呼などがあいまいで、まごついた。 ○第1報にはわんこそばコースは途中、空港に寄ると書かれていなかったので参加できなかった。 コミュニケーション広場 ○夜遅い時間まで設けたが、通訳・介助員としては夜遅くまでで大変だった。 ○夜の交流の広場のスペースは雑音がひどく、補聴器使用者にとっては長時間いるには苦痛だった。 機器展示、友の会、作品展示・販売コーナー ○ツアーなどの時間を考慮して、時間を延ばして欲しかった。 ○日程を社会見学や分科会の時間とかぶらないように考慮してほしい。 ○機器展示コーナーの出展数が少なかったように思う。 ○岩手盲ろう者友の会のTシャツを購入する時、サイズが合うか確認したいのでサイズ毎の展示品を置いて欲しい。 ○時間を延長し、夜遅くまでやって欲しい。 ○出展者名は太い文字で分かりやすく表示してあるのに、販売品の説明や値段など表示が小さく見えにくかった。 その他 ○空港発のバスについて事前資料に載っていなかったバスが増発していたようで、それについて連絡が欲しかった。(2件) ○開会式後、部屋の鍵を受け取るためにフロントに並ぶ時間が長かったので今後工夫してもらいたい。 ○一人部屋の人もいたが、かわいそうなので改善してほしい。 ○協会で手配してもらった通訳・介助員と待ち合わせの際会えるかどうか不安になる。盲ろう者の名前入りの紙を担当の通訳・介助員に持っていて欲しい。その用紙は、当日資料に入れておいてほしい。 ○何か聞きたい時に協会に聞いても良いかわからなかった。 ○大会プログラムについて、文字ばかりなので絵を入れたり、予定を1日ずつページで区切って見やすくして欲しい。 ○分科会で役割があり、映画を前半しか見られなかったのが残念だった。 (9)通訳・介助謝金や大会の開催地、今後取り入れてほしい企画やテーマについて何でも構いません、ご自由にご記入ください。 今後取り入れて欲しい企画やテーマ ○防災をテーマにした分科会(全国の盲ろう者が集まり学び、意見交換する機会をもっと作って欲しい)(2件) ○通訳・介助についての意見交換、研修(盲ろう者、通訳・介助員、双方の立場から考える)分科会を設けてほしい。(2件) ○今回のようなテーマが毎回でもよいのではないかと思う。 ○来年もコミュニケーション広場があると楽しみ。 ○盲ろう者のリアルな話(老後、結婚など)を聞ける分科会が欲しい。 ○盲ろう者の生の声を聞く。(テーマ設定のものと、フリー意見交換) ○盲ろう者の福祉サービスと福祉機器、情報通信機器。 ○盲ろう者でも楽しめるご当地企画、体験コーナー。 ○著名人を招いての講演会などの企画。 ○日本の伝統、文化、歴史に関する企画。 ○盲ろう者と通訳・介助員が同じ目線で体験できる分科会。 ○平成30年度からの制度について。いち早くその制度を利用した県のメリット・デメリットなど分かり易く説明が欲しい。 ○地震だけでなくたくさんの災害がある中、防災というより減災に向けて障害者のためのシステム作りをする・発信する分科会を継続して行って欲しい。 ○他団体との連携や、特に全日本ろうあ連盟との連携について、地元ではまったく関心がないので聞きたい。 ○光道園(福井県)や、ミッキーハウス(大阪府)、わくわくわーく(神奈川県)や全国の各作業所について具体的に情報を知りたい。実際に入居している、働いている盲ろう者や職員の方々の話を聞き、設立するためにはどのような準備や取り組み、活動が必要なのか具体的に知りたい。 ○グループ討論会を取り入れて欲しい。 ○観光を楽しみに参加される方も多いので、社会見学は今後も取り入れて欲しい。 ○それぞれの都道府県の盲ろう者の通訳・介助の状況や実態といったテーマも入れて欲しい。 ○弱視ろう者の仕事についての悩み、相談を聞くという企画を作って欲しい。弱視についてあまり聞かないので弱視の仕事のことを色々聞きたい。 ○通訳・介助員の専門性について取り入れて欲しい。 ○盲ろう者と通訳・介助員は対等であるか、盲ろう者に遠慮がないか等を話し合う分科会。(視覚障害の場合、ガイドヘルプに対して強く言えない等、対等ではないように感じているので) ○盲ろう者の就労の可能性について。結婚・出会いについて。掘り起こしについて。これらを現実問題として今後取り入れて欲しい。 ○ゲームなど盲ろう者でも楽しめる企画を取り入れて欲しい。 ○盲ろう者支援センターなど施設設立の流れについて。 ○災害に関する分科会は毎年行われているようだが、以外と工作や自分で体験できる分科会が少ないので欲しいと思った。 ○他府県の派遣事業、友の会の様子を知り、比較してみたい。グループ討議もできたらいい。 ○通訳・介助員の本音を話す分科会があったらいい。 ○他県の事務局、特にボランティアでやっているところの状況を知りたい。 ○参加したくなるおもしろそうなツアーを期待している。 ○もっと世界にも宣伝して海外の盲ろう者の方にも参加してもらったらどうだろう。 ○手話、指点字などコミュニケーションの取り方などの分科会があっても楽しいかと思う。 ○年金、医療、保険制度や福祉サービスなど分かりやすい情報が欲しい。 ○老後問題、一人暮らしの老後をテーマに話し合いの場があればと思う。 ○介助・通訳の方法を専門に会議を開いて欲しい。 ○全国の人の声が聞きたい。 ○地域での友の会で不満や悩みなどを話せる場が欲しい。 ○盲ろうを知る企画(盲ろう者は障害の程度、コミュニケーション方法、情報通信手段も様々で、お互いに理解を深められるといいと思う) 日程について ○8月は夏休みでどこも混雑していて交通チケットの手配が難しかったり、台風など天候の心配もあるので時期を変えて欲しい。(2件) ○今後、連絡協議会と協会が企画・運営を担う場合もスタッフの数が限られているため、運営面・参加者の様々な面での負担を考慮して大会プログラムの効率的な運営の必要性を感じる。 ○大会開催日程を2日間にして、1日目は午前中に開会式(2時間)、午後は分科会(3時間)で分科会は2つ企画。夕方からは自由交流広場を設ける。2日目の分科会は午前に2〜3を企画。午後は全体会と閉会式(2時間)で終了。社会見学は1日目の午後か、2日目のお昼くらいまでに企画できる範囲で実施する。自由に観光ができるように大会会場周辺の観光案内情報やプランの例を情報提供するのはどうか。 開催場所について ○あまり遠方でなく、関東地区メイン、中間の場所なら大阪で開催したほうが良いと思う。予算が増えたときに地方(北海道・東北・九州・沖縄)で開催したほうがよいと思う。 ○交通機関がつながりやすく、全国から集まる皆さんが移動しやすいよう、大会全体をひとつの会場で実施できる施設。かつ車椅子利用者、盲ろう児が利用しやすいバリアフリー環境や設備が調えてある施設を希望。 ○北海道・東北・九州・沖縄・四国の方など、いつも東京に来られる時大変な思いをしているんだと改めて思う。日本のあちこちで全国大会が開かれるとよいと思った。(2件) ○交通機関が便利な首都圏を1県ごとに組み入れての開催地の提案は良いと思う。 ○沖縄で開催してほしい。(3件) ○京都府で開催してほしい。 ○岡山で開催してほしい。 ○和歌山でも開催してほしい。 ○今回のように温泉地なら会場(ホテル)に宿泊もできるので盲ろう者にも通訳・介助員にも助かる。 通訳・介助謝金等について ○一緒に大会を作り上げる、共に楽しみ学ぶという意味で通訳謝金は不要ではないか。(2件) ○21時以降の通訳については個人の派遣利用時間を使わないようにしてほしい。通訳・介助員はボランティアとして活動してもらいたい。 ○通訳謝金をもっと上げて欲しい。 ○入浴介助に協力したが、通常の介助方法と結構異なり、盲ろう者の個性が見抜けないため大変だった。ボランティアと言わず、謝金があってもよいのではないか。 ○大会の時に通訳謝金制度を使えるようにして欲しい。  ○通訳・介助員への通訳謝金の有無について。通訳謝金がなくなると盲ろう者が大会に参加しにくくなるため、通訳派遣の利用が難しい地域の盲ろう者には少しでも分科会や社会見学の部分で補助や配慮をお願いしたい。 その他 ○今のまま毎年1回の開催を継続して欲しい。(4件) ○飛行機の便数が少なく、遠方だったために交通費の負担が高額になった。今まで開会式に参加できなかった事が無かったので残念。(2件) ○今大会で盲ろう者、一緒に通訳・介助をした方々とのすばらしい出会い、また同部屋の方々と交流ができて参加して本当によかったと思う。 ○派遣の利用時間が年間240時間しかない中で、地元の活動だけでかなりの時間を消化してしまい、大会での通訳派遣の利用が難しい。 ○派遣の利用登録ができない盲ろう者もいるので、派遣利用の有無にとらわれず、盲ろう者が参加できるよう配慮をお願いしたい。聴覚の障害者等級が取れず、派遣が利用できない時期があり、その時は協会からの補助のおかげで参加できたのでありがたかった。 ○盲ろう者から飛行機に乗るのが不安との声があった。 ○各分科会や全体会で行われたこと、話された内容などの実施結果をまとめたものが後日配布されればなお嬉しい。 ○いつも通訳・介助をしている盲ろう者以外の方の通訳・介助ができて、自分が分かっていない・できていないことなどを知るきっかけになってよかった。 ○盲ろう者の笑顔を見ると疲れも解消し、参加してよかったと毎回思う。 ○通訳・介助者として初参加だったが、盲ろう者にどんな事が一番喜んでもらえるのかを考えながら一緒に楽しめてよかった。 ○全国大会は年に1度開催するが、参加が増えて事業費がかかりそう。参加費は値上げをした方がいいと思う。通訳謝金も上げてほしい。 ○大会の規模よりも、毎年もしくは2年に1度、大会を安定的に継続していけるように運営して欲しい。運営資金確保のために知恵を出し合って欲しい。 ○来年も参加したいと思う。 ○「もうろうをいきる」の上映会について、協力した盲ろう者が通訳・介助員を通してでも見られるよう、地元県内のどこかで公開してもらうよう配慮して欲しい。 ○視覚障害だけで、他には障害のない方も見かけた。どこまでの方の参加を受け付けているのか不思議に思った。 ○毎年参加して思うが、盲ろう者優先で、通訳・介助員が排除されているようで参加しづらい。 ○今後もできる限り色々な行事に参加して自分の技術もアップさせて楽しんでいきたい。 ○18日の21時から40歳以下の人たちで交流をしたようだが、内容がわからなかった。若い人だけ集まり、年寄りはのけ者のように感じた。(3件) <付録1>都道府県別参加者数内訳 都道府県 盲ろう者 盲ろう者以外 合計 北海道 6 12 18 青森県 1 8 9 岩手県 9 44 53 宮城県 6 12 18 秋田県 2 12 14 山形県 3 10 13 福島県 5 22 27 茨城県 2 7 9 栃木県 2 6 8 群馬県 4 9 13 埼玉県 9 22 31 千葉県 8 19 27 東京都 29 57 86 神奈川県 13 38 51 新潟県 7 11 18 富山県 1 1 2 石川県 1 6 7 福井県 4 7 11 山梨県 1 4 5 長野県 1 11 12 岐阜県 0 3 3 静岡県 8 23 31 愛知県 11 22 33 三重県 2 2 4 滋賀県 3 9 12 京都府 6 6 12 大阪府 6 13 19 兵庫県 8 21 29 奈良県 2 4 6 和歌山県 2 2 4 鳥取県 3 11 14 島根県 3 6 9 岡山県 3 4 7 広島県 7 11 18 山口県 2 6 8 徳島県 4 7 11 香川県 3 5 8 愛媛県 3 2 5 高知県 2 5 7 福岡県 4 6 10 佐賀県 0 0 0 長崎県 0 0 0 熊本県 2 0 2 大分県 3 5 8 宮崎県 0 0 0 鹿児島県 3 5 8 沖縄県 2 5 7 オーストラリア 0 1 1 韓国 0 3 3 計 206 505 711 <付録2>【全国盲ろう者大会沿革】 回 年 場所 会場 参加者 内、盲ろう者 1 1991 栃木県 コンセーレ(旧栃木県青年会館) 170 44 2 1992 新潟県 東京YMCA妙高高原ロッジ 230 56 3 1993 山梨県 富士青少年センター 270 70 4 1994 東京都 ホテル海洋 350 80 5 1995 長野県 美ヶ原観光ホテル 330 80 6 1996 東京都 日本青年館 314 77 7 1997 東京都 日本青年館 329 89 8 1998 東京都 日本青年館 428 93 9 1999 愛知県 クラウンプラザ豊橋 516 141 10 2000 東京都 ホテル海洋 547 145 11 2001 東京都 ホテル海洋 542 149 12 2002 宮城県 ホテル壮観 285 92 13 2003 三重県 戸田家 336 112 14 2004 茨城県 茨交大洗ホテル 329 95 15 2005 神奈川県 新横浜プリンスホテル547 158 16 2006 大阪府 リーガロイヤルホテル堺 676 204 17 2007 熊本県 熊本学園大学 413 128 18 2008 広島県 安芸グランドホテル 678 199 19 2009 群馬県 伊香保温泉HOTEL天坊 587 176 20 2010 北海道 札幌プリンスホテル 639 193    2011 中止 21 2012 愛媛県 愛媛県民文化会館 635 201 22 2013 千葉県 幕張メッセ国際会議場 943 261 23 2014 兵庫県 神戸国際展示場・会議場 924 266 24 2015 静岡県 ツインメッセ静岡 930 263 25 2016 福岡県 西日本総合展示場 789 232 26 2017 岩手県 花巻温泉(株)ホテル千秋閣 711 206 書名:平成29年度 第26回全国盲ろう者大会報告書 発行日:平成29年11月30日 発行・編集:〜日本のヘレン・ケラーを支援する会〜 社会福祉法人 全国盲ろう者協会 〒162−0042 東京都新宿区早稲田町67番地 早稲田クローバービル3階 TEL 03−5287−1140 FAX 03−5287ー1141