【表紙】 平成28年度第25回全国盲ろう者大会報告書 期間 平成28年8月19日(金)〜8月22日(月) 会場 西日本総合展示場(福岡県北九州市) この冊子は、競輪の補助により作成しました。 http://ringring-keirin.jp <目次> 1.開催概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2.プログラム別の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 3.プログラム別の報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (1)実行委員長として・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (2)開会式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (3)特別企画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (4)全国盲ろう者団体連絡協議会設立10周年記念式典・・・・14 (5)歓迎パーティー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 (6)第1分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 (7)第2分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 (8)第3分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 (9)ふうわ交流広場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 (10)第4分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (11)第5分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 (12)第6分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 (13)第7分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (14)第8分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 (15)第9分科会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 (16)友の会、作品展示・販売、機器展示コーナー・・・・・・・・40 (17)社会見学A−1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 (18)社会見学A−2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 (19)社会見学B・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 (20)全体会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 (21)第6回全国盲ろう者団体連絡協議会総会・・・・・・・・・46 (22)閉会式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 4.アンケート集計結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50 <付録>都道府県別参加者数内訳・・・・・・・・・・・・・・・・・・67 平成28年度 第25回全国盲ろう者大会 1.開催概要 (1)目的 盲ろう者・盲ろう児とその家族、通訳・介助員及び教育・福祉関係者等が一堂に会し、年1回の情報交換を行い、我が国の盲ろう福祉のあり方について討議するとともに、通訳・介助技術のいっそうの向上を図る機会とし、もって社会福祉の増進に寄与することを目的としている。 (2)日程 平成28年8月19日(金)〜22日(月) (3)場所 西日本総合展示場 福岡県北九州市小倉北区浅野3−8−1 (4)企画運営 福岡盲ろう者友の会 佐賀盲ろう者友の会 長崎盲ろう者友の会“あかり” 熊本盲ろう者夢の会 大分盲ろう者友の会 宮崎県盲ろう者友の会 NPO法人鹿児島県盲ろう者友の会いぶき 沖縄盲ろう者友の会 盲ろうの子とその家族の会 ふうわ (5)全体の概要 視覚障害と聴覚障害を併せもつ盲ろう者は、他者とのコミュニケーションが極めて困難であり、家族との意思疎通すらも難しく、社会から閉ざされている。 また、単独での外出には危険が伴うため、ほとんどの盲ろう者は、家に閉じこもりがちな生活を送らざるを得ない実情にあり、家族をはじめ通訳・介助員による支援・協力が不可欠となっている。 全国盲ろう者大会は、全国盲ろう者協会が設立して以来、毎年実施しており(平成23年度のみ東日本大震災の影響のため中止)、ここでの情報交換を契機として、全国各地域に「盲ろう者友の会」等地域団体が次々と設立された。 平成28年12月現在、46都道府県に地域団体が設立され、未設置の県は、青森県のみとなっている。 しかしながら地域団体はあるものの、ほとんどの地域で未だに盲ろう者の実態が十分把握されていない。 本大会では、盲ろう当事者と通訳・介助員とが寝食を共にし、日常生活のあらゆる場面での通訳・介助を実践することができ、通訳・介助員にとっては年1回の貴重な技術研鑽の場ともなっている。 一方、上述のとおり、日ごろ外出の機会がほとんどない盲ろう者にとっては、年1回の貴重な社会参加の場であり、本大会は、我が国の盲ろう者福祉全般の牽引車ともいえる役割を果たしている。 今年は開催にあたり、福岡盲ろう者友の会をはじめとする九州・沖縄ブロックの盲ろう者団体、他各関係団体(盲ろうの子とその家族の会 ふうわ、全国盲ろう者団体連絡協議会)等の協力を得た。 全国各地から参加した多くの盲ろう者や通訳・介助員及び関係者は、各種プログラムにも積極的に参加し、情報交換等を行うことにより、自立と社会参加に向けての動機づけができた。 2.プログラム別の概要 (1)開会式 本大会は、全国の盲ろう者並びに通訳・介助員、地元のボランティア等、計約900名の参加を得て、福岡盲ろう者友の会の小松 康弘(こまつ やすひろ)氏の司会により第1部を開幕した。 まず、同会会員の元永 靖士(もとなが やすし)氏より開会宣言がなされ、全国盲ろう者大会実行委員長であり、同会長の吉田 忠雄(よしだ ただお)氏より、歓迎の挨拶があった。 次に主催者を代表し、社会福祉法人全国盲ろう者協会の阪田 雅裕(さかた まさひろ)理事長より挨拶があった。 開会式には、以下の3名をご来賓としてお迎えし、ご祝辞を賜った。 ・吉田 正則(よしだ まさのり)氏(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 企画課 自立支援振興室長) ・山ア 建典(やまさき たけのり)氏(福岡県副知事) ・北橋 健治(きたはし けんじ)氏(北九州市長) その他、ご来賓として以下の方々をお迎えした。 ・時末 大揮(ときすえ だいき)氏(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 企画課 自立支援振興室 情報支援専門官) ・照井 直樹(てるい なおき)氏(同障害福祉課課長補佐) ・石川 孝弘(いしかわ たかひろ)氏(東京海上日動火災保険株式会社 九州業務支援部長) ・藤井 雅章(ふじい まさあき)氏(同北九州支店長) ・須田 真理子(すだ まりこ)氏(同経営企画部CSR室) ・太田 陽介(おおた ようすけ)氏(一般財団法人 全日本ろうあ連盟理事) ・神矢 徹石(かみや てつじ)氏(一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会理事、特定非営利活動法人 北九州市難聴者・中途失聴者協会理事長) ・川野 桂子(かわの けいこ)氏(特定非営利活動法人 全国要約筆記問題研究会理事) ・安藤 薫(あんどう かおる)氏(公益財団法人 北九州市身体障害者福祉協会課長、北九州市立聴覚障害者情報センターセンター長) ・中原 義驕iなかはら よしたか)氏(社会福祉法人 福岡市身体障害者福祉協会会長) ・野村 秀紀(のむら ひでき)氏(特定非営利活動法人 北九州市視覚障害者自立推進協会あいず理事長) ・小山田 稔(おやまだ みのる)氏(一般社団法人 福岡市視覚障害者福祉協会会長) ・大澤 五惠(おおさわ いつえ)氏(社会福祉法人 福岡県聴覚障害者協会理事長、特定非営利活動法人 北九州市聴覚障害者協会理事長) ・吉武 英二(よしたけ えいじ)氏(一般社団法人 福岡市ろうあ協会副会長) ・福田 照子(ふくだ てるこ)氏(福岡県難聴者・中途失聴者協会会長) ・内堀 義喜(うちぼり よしき)氏(福岡県手話の会連合会会長) 休憩を挟み、第2部では同会会員の城後 直子(じょうご なおこ)氏の司会により、全国盲ろう者体験文コンクールの表彰式が行われた。 このコンクールは、公益財団法人 鉄道弘済会(こうさいかい)より助成をいただき、本年度実施されたものである。 第7回目となる今回は、以下の方々が表彰された。 特賞…前田 光治(まえだ みつはる)氏 熊本県 「生かされてる命と繋がる心の喜び」 入賞…岡田 昌也(おかだ まさや)氏 滋賀県 「私の歩み」 入賞…宮里 進(みやざと すすむ)氏 沖縄県 「母さん有難う」 次に、昨年の大会以降、福井盲ろう者友の会が正式に設立されたとの報告があった。 最後に、本大会実行委員の紹介があった。 (2)特別企画 「厚生労働省から行政説明」 厚生労働省より、日本における盲ろう者福祉の今後の動向について講演いただいた。 (3)記念式典 「全国盲ろう者団体連絡協議会設立10周年記念式典」 全国盲ろう者団体連絡協議会設立10周年を記念し、顧問の福島 智(ふくしま さとし)氏からのお祝いメッセージと、会長の高橋 信行(たかはし のぶゆき)氏から挨拶があった。 (4)歓迎パーティー 九州の特産物がふんだんに盛り込まれた食事を美味しくいただいた。 また、長崎盲ろう者友の会“あかり”のメンバーによるフラダンスの披露があった。 その他、会いたい人の名前をステージから呼びかけ、参加者同士で交流をした。最後に、NPO法人鹿児島県盲ろう者友の会いぶきのメンバーによる「おはら節(ぶし)」が始まると参加者も一緒に踊りだし、大いに盛り上がった。 (5)第1分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く@」 今後の全国盲ろう者大会のあり方について話し合われた。 当協会からは大会の開催が極めて困難な状況にあること、また参加者からは全国大会が盲ろう者にとってどれほど大切なイベントであるのかということで活発な議論が交わされ、大会への関心の高さが伺えた。 (6)第2分科会 「クリスマスリース作り」 講師の指導のもと、色とりどりのエコクラフトテープを使い、参加者自身の手でクリスマスリースを完成させた。 (7)第3分科会 「豊後・大分のおもてなし」 大分に関するクイズを行った後、参加者同士、指相撲等で交流を楽しんだ。 (8)ふうわ交流広場 遊びを通して参加者同士で交流を深め、また家族同士で教育などについての情報交換も行われた。 (9)第4分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞くA」 派遣事業のあり方や日ごろ困っていること、今後の盲ろう者福祉の動向についてのディスカッションが盛んに行われた。 (10)第5分科会 「安全で安心な歩行のために 〜盲ろう者が楽しく外出できるように〜」 会場内で、歩行時の基本姿勢や白杖の持ち方などを学びながら実際に歩行訓練を行った。 (11)第6分科会 「聞いて〜話して〜通訳・介助のあれこれ」 盲ろう者から派遣事業を利用して何を得たか、また通訳・介助員からは通訳・介助員の立場について、それぞれお話をいただいた。その後、意見・情報交換を行った。 (12)第7分科会 「楽しくダンスを踊りましょう」  講師の指導のもと、参加者全員でストレッチ体操を始め、ダンスのリズムや基本姿勢の講習が行われた。 (13)第8分科会 「九州・沖縄の銘菓当てクイズ」 九州・沖縄の各県の銘菓を試食して、どの県の銘菓なのかを当てるクイズが行われた。 (14)第9分科会 「盲ろう者の怪我について」 盲ろう者の講演の後、事前アンケートの結果を報告した。その後、参加者同士、体験談を語り合った。 (15)友の会コーナー 友の会の紹介や活動状況を展示した。 (16)作品展示・販売コーナー 1名と8団体から、盲ろう者が製作した手芸品等の展示・販売があった。 (17)機器展示コーナー 12社より、最新のIT機器や便利グッズの展示があった。 (18)社会見学A−1 「スペースワールドコース」 普段、なかなか体験できないアトラクションに乗って楽しんだ。 (19)会見学A−2 「門司港(もじこう)レトロ観光コース」 午前中はグループに分かれ、観光ボランティアから案内を受けた。 昼は焼きカレーなど北九州ならではの食事を味わい、午後は自由散策で観光を楽しんだ。 (20)社会見学B 「小倉ぷらっと散策コース」 「小倉城」「松本清張(まつもと せいちょう)記念館」など北九州市内を自由に散策し、食事などゆっくりした時間を過ごした。 (21)全体会 プログラムごとに、参加者や担当者から報告をしていただいた。 次に福岡盲ろう者友の会から、次回の大会開催地である岩手県の岩手盲ろう者友の会への引継式が行われた。 (22)第6回全国盲ろう者団体連絡協議会総会 午前は総会が行われ、事業報告並びに決算・予算、新年度会長の選挙を行った。 午後は今後の連絡協議会の活動についての意見交換を行った。 (23)閉会式 熊本盲ろう者夢の会会長の畦池 千代子(あぜち ちよこ)氏より閉会の挨拶を行った後、当協会山下事務局長より挨拶をし、大会を締めくくった。 3.プログラム別の報告 実行委員長の報告、各担当友の会、大会参加者による報告を記載する。 (1)実行委員長として 「第25回全国盲ろう者大会」は、当初、開催地を福岡市にするのか、北九州市にするのかという事で、それぞれのメリット、デメリットを比較検討した結果、北九州市での開催と決定した。 平成27年10月10日、第1回実行委員会開催の後、九州・沖縄ブロックの友の会、全国盲ろう者団体連絡協議会、盲ろうの子とその家族の会ふうわの実行委員が、それぞれの分科会担当となり、その内容を決め、少しずつ準備を進めていった。 大会は真夏の炎暑の中という事もあり、大会期間中、熱中症で倒れる人が出るのではないかと心配し、事前に参加者へ予防対策などの呼びかけや当日の緊急時の対応・準備などをしていたが、幸い大きなトラブルや事故等は起きなかったのでほっとした。 今回の大会で今までと違って一番良かったことは、大会会場から徒歩10分圏内で、食事やホテル、ショッピングが楽しめること、また社会見学も、小倉駅から電車で13分と近くにあるので、盲ろう者も通訳・介助員も両方が楽だったと思う。 分科会もそれぞれ趣向を凝らし、今後に繋がる成果もあがったのではないかと思う。 参加者は皆、「楽しかった」「良かったよ」と笑顔で帰って行った。 全体的にはコンパクトな大会ではあったが、各実行委員の皆に頑張ってもらい、大成功で終わることができた。 実行委員の皆様、全国盲ろう者協会の皆様、支えてくださった多くの関係各所の皆様に心から感謝申し上げます。  See you again in IWATE! 文責:吉田 忠雄 (2)開会式 担当:福岡盲ろう者友の会 日時:8月19日(金)13:30〜15:00 場所:新館A展示場 参加者:642名(うち、盲ろう者203名) 内容: 司会は第1部を小松 康弘、第2部を城後 直子が担当した。事前に司会シナリオを作成し、司会進行をした。 第1部は、はじめに会員の元永 靖士により開会宣言がされた。 次に、ご公務ご多忙の中、大会に駆けつけてくださった、ご来賓の北九州市長北橋 健治様のご祝辞を頂戴したあと、本大会実行委員長である福岡盲ろう者友の会会長の吉田 忠雄の挨拶、並びに主催者を代表して、全国盲ろう者協会の阪田 雅裕理事長の挨拶があった。 その後、2名のご来賓の方々からご祝辞を頂いた。 ほかにも、当日は大勢のご来賓の方々にご臨席を頂いた。 第2部では、はじめに第7回全国盲ろう者体験文コンクール表彰式が行われた。 次に、新発足の盲ろう者友の会の紹介では、福井盲ろう者友の会の設立が報告された。 第2部の最後には、本大会開催のため、昨年から企画・準備など協力しあって取り組んできた、九州・沖縄ブロック、盲ろうの子とその家族の会ふうわ、全国盲ろう者団体連絡協議会の実行委員の紹介があった。 開会式を担当するにあたっては、地元で活動をしている盲ろう会員に、いろいろな役を担当してもらおうと取り組んだ。 練習時間も充分ではなかったが、盲ろう者、通訳・介助員、福岡の実行委員会のメンバーで力を合わせ、成し遂げたと思う。 大会に参加してくれた皆様の協力により、無事開会式が終了できたことに感謝の念でいっぱいである。 文責:五葉 淳子(ごよう じゅんこ) (3)特別企画 担当:全国盲ろう者協会 日時:8月19日(金)15:10〜15:40 場所:新館A展示場 司会:山下 正知(まさとも) 参加者:642名(うち、盲ろう者203名) 内容: 厚生労働省の時末情報支援専門官から「意思疎通支援事業を取り巻く最近の状況」について、お話を頂いた。 盲ろう者を支える福祉施策として、障害者総合支援法に規定する盲ろう者向け通訳・介助員の養成・派遣事業などについての丁寧なご説明があり、さらに障害者総合支援法の見直しに向けた検討の内容についての報告があった。 特に、意思疎通支援については、社会保障審議会障害者部会の報告書の中で、基本的に現行の支援の枠組みを継続しつつ、盲ろう、失語症など障害種別ごとの特性やニーズに配慮したきめ細かな見直しを行うべきであるとされたという説明があった。 厚生労働省としては、今後とも引き続き、予算要求や報酬改定の議論に向けて、全国盲ろう者協会などと議論を重ねていきたいとのお話であった。 文責:山下 正知 (4)全国盲ろう者団体連絡協議会設立10周年記念式典 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月19日(金)15:40〜16:10 場所:新館A展示場 司会:福山 佳代(ふくやま かよ) 参加者:642名(うち、盲ろう者203名) 内容: ・福島 智顧問からのメッセージ ・高橋 信行会長の挨拶 全国盲ろう者団体連絡協議会設立10周年を迎えるにあたり、全国大会の開会式の後「特別企画」の次に記念式典が執り行われた。 記念講演として「盲ろう者福祉における連絡協議会の果たすべき役割」というテーマで福島 智氏が話す予定だったが、福島氏の体調不良により、講演を中止とし、代わりに福島氏からのメッセージを司会が代読した。 その後、全国盲ろう者団体連絡協議会会長の高橋 信行氏による会長挨拶があった。 高橋 信行会長の挨拶 聴覚障害や視覚障害の当事者による全国組織は、1940年代に既にできており、彼らは社会に対して自分たちの存在やニーズを訴えることで、強い力を持つようになった。 これに対し盲ろう者は長い間、福祉の狭間に置かれてきたが、1991年に全国盲ろう者協会が設立された。 協会は盲ろう者の当事者団体ではないが、盲ろう者福祉の推進に多大な役割を果たしている。 そんな中、兵庫の故吉田 正行(よしだ まさゆき)氏の呼びかけで、2006年に連絡協議会が設立された。 そして今年、設立10年目を迎えることとなった。 連絡協議会はこれからも協会と協力しながら、盲ろう者が生き生きと暮らせる社会に向かって頑張っていきたい。 司会としては、式典が予定通りに進行し、参加者には今後の盲ろう者福祉の推進における連絡協議会と協会とのあり方について理解いただけたものと考えている。 皆様のご協力に感謝申し上げる。 福島 智顧問からのメッセージ 「連絡協議会設立10周年に寄せて」 みなさん、こんにちは。福島 智です 。第25回全国盲ろう者大会開催、そして連絡協議会設立10周年、おめでとうございます。 残念ながら私は病気療養のため、今回出席できなくなりましたので、メッセージをお送りします。 連絡協議会発足の経緯などは高橋さんがお話になると思いますので、私からは連絡協議会の生みの親である、盲ろう者の吉田 正行さんについてお話します。 吉田さんは兵庫県の神戸の人です。 19歳で聴力を失い、40歳を過ぎてから視力も急激に低下しました。 そうした中、阪神・淡路大震災が発生します。 今から21年前のことです。 吉田さんが一人暮らしをしていたマンションは半壊し、周りは火事で焼野原になりました。 でも、吉田さんはすぐに役所に出かけて頼んだのです。 「私のような盲ろう者が、神戸に他にもいるはずです。探してください」と。 さらに、吉田さん自身が支援物資を持って、盲ろう者を訪ねて歩きました。 こうした活動がきっかけとなり、翌年、兵庫盲ろう者友の会が作られます。 そして、やがて全国的なネットワークづくりへと繋がりました。 ところが、ちょうど連絡協議会結成の年、2006年の夏、末期の食道ガンだと分かりました。 病室を私が訪ねると、ベッドに横たわったまま、吉田さんは震える指で、それでも力強く私に指点字を打ってくださいました。 『しっかりいきます。あの世に行くという意味ではなく、しっかり生きるという意味です』と。 その後まもなく吉田さんは亡くなりました。 私はこの吉田さんの最後の言葉から、私たち盲ろう者が学ぶべきことが三つあると思います。 一つ目は、私たち盲ろう者一人ひとりが、自分の人生を「しっかり生きる」ということ。 つまり、自分がやりたいことに挑戦し、生活を充実させることです。 二つ目は、身近な盲ろう者のために「しっかり生きる」ということ。 つまり、身近な盲ろうの仲間のため、できることに何でも取り組むということです。 三つ目は、全国の盲ろう者のために「しっかり生きる」ということ。 これは、全国にいるまだ見ぬ盲ろう者、たとえば、家に閉じこもっていて、他の盲ろう者との繋がりがないような人のために、何でも良いからできることをするということです。 吉田さんが連絡協議会を作った目的は、この「三つのしっかり生きる」を実践するためではなかったかと思います。 みなさん、吉田さんの気持ちを引き継いで、私たち盲ろう者一人ひとりがしっかり生きていきましょう。 本日はおめでとうございます。 2016年8月19日 全国盲ろう者団体連絡協議会顧問 福島 智 文責:福山 佳代 (5)歓迎パーティー 担当:NPO法人鹿児島県盲ろう者友の会いぶき 日時:8月19日(金)17:30〜20:30 場所:リーガロイヤルホテル小倉 4階「ロイヤルホール」 司会:三原 妙子(みはら たえこ) 参加者:540名(うち、盲ろう者179名) 内容: お祭りごとが大好きな私たちにピッタリ! そして、友の会全員で取り組むことができる、そんな思いから担当を希望した。 この歓迎パーティーでの再会や、出会いを楽しみしている全国の皆さんに、存分に楽しんでもらうにはどのような内容がよいか話し合いを何度も行った。 内容と担当者を決め、それぞれが担当する挨拶の文章などを考え、それを暗記するまで練習に練習を重ねた。 最後は本番さながらのリハーサルを2回行い、本番に臨んだ。 話し合いや練習の場所を、盲ろう者が暮らす地域に決めたため、毎回往復1時間の距離を、大人数で移動するという大変な面もあったが、全員で同じ目標に向かってたくさんの時間を共有できた。 また、地域へのアピールにもなり、新たな支援者を得ることができた。 まず、司会の挨拶に始まり、オープニングの長崎盲ろう者友の会“あかり”のフラダンスで会場が一気に盛り上がったように感じた。 乾杯の後、毎年恒例の会いたい人を探すコーナーでは、仲間との再会を望む人達の列ができ、会場のあちらこちらで再会を喜び合う、嬉しい光景を目にすることができた。 パーティーの締めは「鹿児島おはら節」。参加者全員で盛り上がりたい!という私たちの思いが通じたのか、会場からアンコールの声が上がり、2回目は会場全体がひとつになれたように感じ、何よりも嬉しく思った。 初めての経験のため、手探り状態での企画だったが、たくさんの参加者から「楽しかった」「また踊りたい!」などの感想がたくさんあり、引き受けて良かったと心から思った。 今回の経験により、さらに深まった仲間たちとの絆を大切に、これからも地域に根付いた活動をみんなで頑張っていこうと思う。本当にありがとうございました。 文責:林 美喜子(はやし みきこ) (6)第1分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く@」 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月20日(土)9:00〜12:00 場所:新館A展示場 司会:高橋 信行 参加者:184名(うち、盲ろう者68名) 内容: 「今後の全国大会のあり方を考える」について以下の3部構成で行った。 第1部「いかに全国大会が盲ろう者にとって大事か」  司会者から参加者に対して「いかに全国大会が盲ろう者にとって大事か」ということについて意見を求めたところ、次のような発言があった。 ・全国大会は、1年に1回、仲間に会える大切な機会である。 ・同じ盲ろうという障害を持つ仲間が、一生懸命生きている姿を見て、自分も頑張ろうという気持ちになる。 ・盲ろう者として、力強く生き生きと生きていくために、この全国大会の果たす役割は大きい。 第2部「なぜ全国大会を続けていくことが難しくなっているか」 司会者から、全国盲ろう者協会の山下事務局長に、質問をする形式をとった。 全国大会を続けていくことが難しくなっている理由についての、山下事務局長から説明の主旨は以下の通り。 参加者が1,000人近くまで増加したことで大きく分けて3つの問題がある。 ・会場確保の困難 ・開催費用の負担の増大 ・人的コストの増大 特に、開催費用に関しては、参加者の支払う参加費では到底足りず、補助金なども充てているが、更に協会が500万円を補充している。 その中でも、会場設営費、通訳・介助謝金などに多くの経費がかかっている。 第3部「では我々はどうしていけばよいのか」 全国大会の開催が、困難になっている理由を踏まえたうえで、我々のとるべき行動について、参加者から意見を求めたところ、次のような発言があった。 ・参加費を値上げすればよい(所得の低い盲ろう者も参加できるように、参加費を上げるべきではないとする意見もあった) ・2年に1度、または4年に1度の開催とすればよい。(会場からは反対が強かった。また、山下事務局長からも運営上の困難性が示された) ・通訳・介助謝金は参加者の、地元の派遣事業から支払うこととし、協会からは支払わないことにすればよい。 ・大学の講堂を使うなどし、会場費を節約すればよい。 <まとめ> 全国大会を開催することが困難になっている理由は、参加者の増加に伴う協会の負担過重である。 今後、全国大会を継続して開催できるようにするためには、協会に対してさらに負担を求めるのではなく、参加者一人ひとりがその責任を分担して、主体的な参加ができるようになることが求められていると言えるだろう。 文責:高橋 信行 (7)第2分科会「クリスマスリース作り」 担当:福岡盲ろう者友の会 日時:8月20日(土)9:00〜12:00 場所:AIM3階311〜313会議室 講師:尾形 百合子(おがた ゆりこ)、大庭 龍子(おおば りゅうこ) 司会:大庭 龍子 参加者:69名(うち、盲ろう者23名) 内容: この分科会を企画しようと思ったきっかけは、以前の大会で福岡の手芸品の販売ブースを見た人から、分科会でぜひやってほしいと声を掛けられたからである。 その際、出店した大庭と尾形が講師を務めた。 最初にスタッフでこの分科会の目的について話し合いをした。 目的は以下の通りである。 ア)自分で作ることの楽しさを感じてもらう イ)自分で作ったという達成感を味わう ウ)時間内に完成して持ち帰る エ)スタッフも笑顔で楽しめる分科会にする 単に何かを作るというだけでなく、これらの目的を持って準備に入った。 まずはスタッフ向けの練習、次に地元の盲ろう者に協力してもらい、コミュニケーション方法の異なる盲ろう者に、どうしたら編み方を理解してもらえるか、練習を数回実施した。 練習を重ねることで参加盲ろう者へ上手く伝えられるだろうかという不安は軽減した。 当日は休憩時間も含めて3時間弱の設定である。 練習を繰り返してわかったことは、最初から始めると時間内に完成しない。 そこで少し編み始めたものを用意することにした。 省略した部分は、配布する手順の資料で補うことにした。 当日、机の配置や間隔、それぞれのコミュニケーション方法や、車椅子利用者にも配慮した。 参加者に編み方が確実に伝わるように、作り方を映すスクリーンも2つ配置した。 事前に何度も練習を重ね、盲ろう講師や、司会者がスムーズに進行できるようにしたお陰で、当日は大変な盛り上がりだった。 参加者からは、「とても楽しかった」「ストレス解消になる」「地元の友の会でも是非やってみたい」など喜びの声が寄せられた。 講師・スタッフ一同、準備や練習は大変だったが、本当にやってよかったと思えた分科会だった。 支えてくれた協会や、関係の皆様にお礼申し上げます。 文責:十時 妙子(ととき たえこ) (8)第3分科会「豊後・大分のおもてなし」 担当:大分盲ろう者友の会 日時:8月20日(土)9:00〜12:00 場所:AIM3階E展示場 司会:藤本 秀治(ふじもと ひではる) 参加者:44名(うち、盲ろう者15名) 内容: 大分県はかつて“豊後の国(ぶんごのくに)”と呼ばれ、今でも「豊後」という言葉が地名に残っており、お土産物やお菓子などにも使われている。 参加者と一緒に、楽しく交流をしながら時間を過ごしたいとの思いから「おもてなし」とし、内容を「クイズとゲーム」に決めた。 ア)クイズ 問題は当会の例会で募集した。 ・大分市高崎山(たかさきやま)の猿の名前 ・大分県に関わりのある人物 ・「おんせん県おおいた」の温泉地 ・北海道新幹線の問題 ・九州を走る日本初のもっとも優雅な寝台列車の名前 ・エレベーターの中にある鏡の役目 ・お札と硬貨を入れた合計額はいくらか ・シャンプーはどれか ・カボスと答えてほしい問題 などを用意した。 問題の内容を検討してわかりやすい言葉や、文字の大きさ、太さを決めた。また、箱の大きさ、両側の穴の大きさや位置、中が見えないようにするなど工夫を重ねた。 答えを確認する担当は盲ろう者。お互いにコミュニケーション方法を工夫しながら、楽しそうに相談をしていた。 すぐに答えた人や、難しい顔で何度も箱を抱えている人など表情は様々だったが、正解の時は解答用紙にシールを貼った。 結果は、全問正解が4名。 1問間違った人が10数名いたため、その中からジャンケンで1名を選び、上位5名を決めた。 イ)ゲーム(指相撲) 分科会の入口で番号札をとってもらい、抽選でトーナメントの組み合わせを決めた。 お互い椅子にかけたら、すぐに試合ムードに入り、真剣そのものだった。 決勝戦では、更に緊張した空気の中、優勝・準優勝が決まった。 表彰式では、会長から「クイズ」の上位5名に粗品を、「指相撲」の優勝・準優勝の2名には、大分県ならではのお菓子を渡した。 最後に大分県名産のかぼすを参加者に渡した。 参加者の笑顔や言葉に励まされ、4名の盲ろう者と支援者12名が心をあわせた時間となった。 この第3分科会を担当できたことに感謝する。 沢山の方々の協力を得て無事に分科会を終えることができた。 文責:大分盲ろう者友の会 (9)ふうわ交流広場 担当:盲ろうの子とその家族の会 ふうわ 日時:8月20日(土)9:00〜12:00、14:00〜17:00 8月21日(日)9:00〜12:00 場所:AIM3階314会議室 内容: 昔に比べ、今は自宅にいてもたくさんの情報を入手できる便利な時代である。 しかし、実際に会って話をして生の声を聴き、情報を交換することが今後の子育ての活力になるのではないだろうか。 子どもの年齢や障害の状況が様々でも、目と耳に障害を併せもつ盲ろうの子ども達と、その親同士が集まることに意味があると考え、「ふうわ交流広場」を企画した。 また、全国盲ろう者大会は、大人の盲ろう者や通訳・介助員に、盲ろうの子ども達の様子を知ってもらえるよい機会である。 それぞれの地元で、盲ろう者友の会の一員として、子ども達が共に活動を行う在り方を、参加者にも考えてもらう好機になってほしいとの願いもあった。 ふうわから、大会実行委員として福岡在住の会員・鈴木 紀之(すずき のりゆき)が担当した。 自らも先天的に盲ろうの障害を負っており、状況把握には相当の労力と時間を要する。 全国盲ろう者協会から、実行委員会に関する情報を事前に提供してもらい、ふうわに関する発言を要するときは、鈴木が点字で予め原稿を用意するなど、皆と共に活動できるよう努力をした。 様々な苦労はあったが、先天性盲ろう当事者が実行委員の一人として活動することが、何よりふうわを知ってもらうこととなるし、本人にとっても貴重な経験となった。 ミニ学習会では、主に先天性盲ろうの子ども達に関する意見や、情報交換をした。 コミュニケーション手段の獲得、適した教育環境、仲間がいる意味など、参加者それぞれの立場から積極的な発言があった。 全国にいる盲ろうの子どもをもつ先輩のお母さん達が、福岡までかけつけ、福岡の盲ろうの子ども達のために、自分たちのこれまでの子育ての経験談や思いを、生の声でしっかり届けられたと感じている。 交流広場にいる皆と一緒に現状を共有し、初参加のお母さんの生の声を聴くことで、先輩お母さんも刺激を受けて、次への活力をもらうことができた。 またアドバイザーとして参加してくださった、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の星 祐子(ほし ゆうこ)先生に、子どもと実際にふれあってもらい、子どもと関わる時に気をつけることや、楽しい時間を共有することの大切さを教えてもらった。 大人の盲ろう者は、盲ろうの子ども達はどのようにコミュニケーションを取っているのだろうと、興味深そうに色々と話を聴いてくれた。 通訳・介助員やボランティアも、自分の空き時間を利用して子ども達の様子を見にきてくれた。 全国盲ろう者大会に参加する事で、子ども達の存在を多くの方々に知ってもらう貴重な機会となった。 反省としては、情報交換が1日目に集中してしまったこと。 来年の大会では2日目の内容の充実をもう少し検討したいと思う。 今回ふうわ交流広場を開催することで、盲ろうの子どもを持つ親は一人ではないのだということをあらためて確認でき、充実した時間となった。 ありがとうございました。 文責:ふうわ交流広場担当スタッフ一同 (10)第4分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞くA」 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月20日(土)14:00〜17:00 場所:新館A展示場 司会:藤鹿 一之(ふじしか かずゆき) 参加者:134名(うち、盲ろう者47名) 内容: すっかり恒例となった本分科会を、今年も実施した。 この分科会では、盲ろう者から出された意見や要望を連絡協議会がまとめて、各省庁に要望書を提出・陳情し、盲ろう者が安心して生活でき、社会参加ができるよう、努力している。 今年度は盲ろう者向け通訳・介助員派遣事業(以下、派遣事業)について意見交換をした。 今回は厚生労働省(以下、厚労省)からお二人が分科会に参加してくださり、盲ろう者から意見を出して、それに対して回答してもらう方法で進めた。 文字通り、「盲ろう者の生の声を聞く」となった、実り多き分科会となった。 今回、話し合われた主な内容は以下の通りである。 ア)盲ろう者が利用しやすい派遣事業にするために。 まず、全国盲ろう者協会の山下事務局長より、派遣事業に関するこの1年の動きについて説明があった。 現在の派遣事業は「地域生活支援事業」の一環として行なわれている。しかし、地域生活支援事業では、予算の関係など、これ以上、事業の拡大をすることは難しい状態である。 そこで、平成30年度から盲ろう者が利用しやすい派遣事業にするため、新しい制度作りを目指している。 具体的には、現在の地域生活支援事業による派遣事業は継続したままで、可能な地域から、同行援護事業の枠組みを活用した新しい派遣事業を始め、派遣事業全体の拡大・充実を目指す。 イ)同行援護事業を利用する際、自家用車の使用は認められるか。 数名の参加盲ろう者より、「同行援護事業を利用する際、通訳・介助員の業務中の自家用車の使用を認めてほしい」という要望が出た。 これに対して、厚労省より、「通訳・介助業務を行いながら自動車を運転することは、現在の制度では安全運転の義務違反になるので、報酬の対象としては認められない」との回答があった。 現行の同行援護事業では、従事者の業務中の自家用車使用はできるが、報酬の対象にはなっていない。 しかし、交通が不便な地域に住み、また病気などにより自力歩行が困難な盲ろう者などは、万が一の事故が発生した場合の補償の整備なども含めて通訳・介助員による自家用車使用が業務の対象として認められることを強く望む。 ウ)派遣利用時間について 多くの盲ろう者から、 ・派遣利用時間数が少ない ・1日の利用時間数の制限を設けないで欲しい などと派遣利用時間について要望が出た。この大きな問題を解決させるためにも、派遣事業の仕組みを変える必要がある。 エ)個別給付に移行した場合、利用料が発生するのではないか。 参加盲ろう者より「個別給付に移行した場合、利用料がかかるため、経済的な理由で派遣事業を利用しにくくなる盲ろう者が出てくるのではないか」と個別給付への移行について心配される声が上がった。 これに対し、厚労省からは「所得に応じて利用者負担が発生するが、低所得者は無料である。現在個別給付サービスを利用している方の93%は無料でサービスを利用している」との回答があった。 オ)最後に 厚労省の方より「このような分科会を開き、意見交換、情報交換をすることはとても大切である。 これからも続けて欲しい」とのまとめの挨拶があった。 今後も本分科会を続けていきましょう。 文責:藤鹿 一之 (11)第5分科会 「安全で安心な歩行のために〜盲ろう者が楽しく外出できるように〜」 担当:佐賀盲ろう者友の会 日時:8月20日(土)14:00〜17:00 場所:AIM3階E展示場 講師:西村 亜希子(にしむら あきこ)(歩行訓練士) 司会:竹田 寿和(たけだ としかず) 参加者:80名(うち、盲ろう者30名) 内容: 盲ろう者が楽しく外出をするためには、安全で安心であることが大前提である。 全国大会のこの機会に、移動介助の基本姿勢や白杖の役割、操作について、分科会で取り上げてみようということになった。 幸いなことに当会のメンバーに、視覚障害者生活訓練等指導者(歩行訓練士)がいたので、講師をしてもらうことにした。 申込者数や会場の広さがおおまかにわからないと、やり方なども違ってくるため、いくつかのパターンを想定しながら準備を進めた。 また、パワーポイントを使用することで、盲ろう者や通訳・介助員にわかりやすくする工夫をした。 後半は、質問や意見が活発に出され、分科会終了後も残って質問する人がおり、白杖や移動の仕方などに関心が高いと再確認できた。 <質問や事例> ・自分で身を守る手段として、点滅ライトや、「渡ります」の文字を書いた紙を持参するなど、存在を知らせている。 ・分科会に参加して、今はまだ白杖を使用していないが、行政に相談して白杖を持つことを検討していきたい。 ・体格がよく、身長も高いため、人とぶつかることが多いので、どのような工夫をしたらよいか。 ・電車のホームや人ごみの中で白杖はどのように使用したらよいか。 ・外国では、白や黄色以外のカラー杖があると聞いたが、日本で使用できるのか。 その他にも貴重な意見が出された。 まとめ 質問や事例に共通して言えるのは、一人ひとり聞こえ方や見え方は様々であり、支援の内容や方法も異なるということ。 盲ろう者(当事者)一人ひとりが安心で安全な移動ができ、外出が妨げられないようにするための工夫や支援は何より重要である。 そのためには、個々に合った支援方法をお互いに考慮し、選択・決定していくことが最も重要である。 また、当事者側も、自分の支援方法を伝えることで、よりよい通訳・介助方法が確保できるだろうと思う。 安全に能率よく、お互いにやりやすい方法で外出できるようにすることが大切である。 この分科会で、全国の盲ろう者の生の声が聞けたことや、様々な困難や悩みを知ることができ、参加者共々勉強になった。 当初、3時間は長いと思っていたが、あっという間に終わった。とても良い経験になった。 ご協力ありがとうございました。 文責:竹田 寿和 (12)第6分科会 「聞いて〜話して〜通訳・介助のあれこれ」 担当:NPO法人鹿児島県盲ろう者友の会いぶき 日時:8月20日(土)14:00〜17:00 場所:AIM3階311〜313会議室 司会:林 美喜子 参加者:81名(うち、盲ろう者28名) 内容: 盲ろう者が社会参加をするうえで、必要不可欠な通訳・介助員派遣制度を、果たして皆さんは十分に活用できているのだろうか。 どんな場面で利用できるのか。 盲ろう者が主体的に制度を活用するにはどうしたらよいのか。 そんなあれこれを、全国の仲間たちと気軽に話してみたいという思いからこの分科会を企画した。 参加者から率直な意見をたくさん出していただくためにはどうすればよいのか、友の会で何度も話し合いを行った。 盲ろう者がこの分科会の意義などを、充分に理解するのにかなりの時間を要したが、参加者もこれと同様かもしれないと考え、みんなにわかりやすい表現や問題提起を心がけた。 本番直前に、助言者交代というアクシデントもあったが、最後まで助言者の方々に助けられ無事に本番を迎えることができた。 始めに、司会から分科会の趣旨を説明し、参加者より制度を利用して「良かったこと」「困ったこと」「こうして欲しかったこと」などの経験談を話していただいた。 ア)良かったこと 新生活が始まる際に派遣制度を利用し、スムーズに生活を始めることができた。また、冠婚葬祭の打ち合わせの際にはとても助かった。 イ)困ったこと 盲ろう者と通訳・介助員双方の確認不足のため、注文などの際に行き違いが生じ、失敗したことがあった。 ウ)こうして欲しかったこと 通訳・介助員が盲ろう者に確認もせずお節介を焼いたり、通訳中にも関わらず盲ろう者が行きたいところに案内してくれないことがあった。 通訳・介助員には盲ろう者が伝えた通りに動いて欲しかった。 予想をはるかに上回る参加者の関心の高さ、通訳・介助に対する色々な思いを強く感じることができた。 また、制度のルールに対する切実な思いや、思わず耳を疑いたくなるような残念な話もあった。このような話に対し、盲ろう当事者、通訳・介助員、盲ろう者の親というそれぞれの立場から助言していただき、的確な助言や経験談、また心に沁みる話をしていただき、感動のうちに全てを終えることができた。 参加者の話を聞きながら、通訳・介助員派遣制度の中で、盲ろう者も通訳・介助員も共に成長していくことができたらと感じた。 盲ろう者にとって通訳・介助員はなくてはならないとても大切な存在である。 この大切な通訳・介助員を、盲ろう者自身の手で育てていくことが必要であると痛感した。 たくさんの方々に支えていただき、無事に役目を終えることができた。 背中を押し、支えてくださったすべての方々、そしてこんな貴重な機会を与えてくださった皆さまに心より御礼申し上げます。 ありがとうございました。 文責:林 美喜子 (13)第7分科会「楽しくダンスを踊りましょう」 担当:長崎盲ろう者友の会“あかり” 日時:8月21日(日)9:00〜12:00 場所:AIМ3階E展示場 司会:藤村 まゆみ(ふじむら まゆみ) 参加者:73名(うち、盲ろう者19名) 内容: ア)ストレッチ 担当者:岩谷 京子(いわや きょうこ) 最初はとても緊張していたが、たくさんのスタッフにサポートをいただき、無事に終えることができた。 ゆっくりとわかりやすいように進めた。 最後は時間が足りず残念だったが、参加者から久しぶりにストレッチをして体が柔らかくなったと感想をいただき、頑張ってよかったと思った。 一番嬉しかったのは、「今日からストレッチを始めたい」と言ってもらえたことだった。 とてもよい経験をさせていただきありがとうございました。 イ)楽しくリズムで踊ろう 担当者:副島 輝美(そえじま てるみ) ・リズムに合わせて足を動かし、脳トレを行った。 ・坂本 九(さかもと きゅう)の「ジェンカ」を、初めは2人組で踊った。 参加者の中には小学校の時に踊った経験があるという人も多く、皆さん笑顔で踊っていた。 ウ)ダンス 担当者:古川 幸枝 久しぶりにダンス靴をはき、ジャズダンスをした。 まず、「すてきな16歳」の音楽を聞きながら、リズムのイメージをした。 途中で古川がダンスを踊り、皆さんも踊り、ダンスを楽しんでいただけた。 次は、足元の動き方等の指導をした。繰り返しながら楽しんで踊った。 参加者からの声 ・身体を動かすことでリフレッシュできた。ジェンカは久しぶりに踊ったので懐かしい気持ちになった。家に帰って練習したい。 ・時間が足りず残念だった。 ・皆さんと一緒に踊れて楽しかった。 ボランティアからの感想 ・見えなくて聞こえなくても、身体を動かせばハートが繋がった。 ・もっとダンスを楽しみたいと盲ろう者の笑顔が素敵だった。 通訳・介助員からの感想 ・盲ろう者に内容を伝達するのが大変だった。 ・ジェンカでは音が小さかったため、聞きづらくやりにくかった。 ・盲ろう者がダンスを習得して参加者に教える姿に感動を受けた。 文責:古川 幸枝 (14)第8分科会「九州・沖縄の銘菓当てクイズ」 担当:熊本盲ろう者夢の会、沖縄盲ろう者友の会 日時:8月21日(日)9:00〜12:00 場所:新館A展示場 司会:畦池 千代子 参加者:153名(うち盲ろう者 53名) 内容: ア)熊本と沖縄が共同で担当した経緯 九州沖縄の味を一度に楽しめる企画として、テーマを「九州・沖縄銘菓当てクイズ」と決めて準備を始めた。 その後、沖縄から熊本との共同開催の申し出を受け、共同担当となった。密に連絡を取り合いながら準備を進めた。 イ)分科会の様子 当日の朝、銘菓をグループごとのテーブルに並べて準備をした。 全体説明の後、参加者を6つのグループに分けて、1グループは7〜8名で構成した。 盲ろう者と通訳・介助員が試食して解答用紙に記入をした。 最初は戸惑いも見られたが、方法がわかるとスムーズに進んでいった。 皆さん真剣に、そして楽しそうに試食していた。 予算の都合で盲ろう者だけの試食となり、参加者の皆様に満足して頂くには不十分であった。 全問正解の2名に賞品をお渡しし、そのあと参加者の中から抽選で8名の方にも、当会で作った賞品をお渡しした。 最後に、参加者の感想では、「難しかったけど、美味しく楽しめた」「食べたことがないお菓子もあったが、美味しかった」と、喜んで頂けた一方、「お菓子を食べてのどが渇くので、飲み物を準備して欲しかった」という感想もあった。 ウ)まとめ 共同で担当したため、それぞれの考え方の違いがあり、考えや進め方の調整から始めた。 しかし、お互いに知恵を出し合い協力し合いながら進め、無事に終えることが出来た。 分科会を通して、話し合う事の大切さや、協力して成し遂げる事の大変さと喜びを感じることが出来た。 参加して頂いた皆様、お手伝いいただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。 文責:畦池 千代子、崎浜 啓(さきはま けい) (15)第9分科会「盲ろう者の怪我について」 担当:宮崎県盲ろう者友の会 日時:8月21日(日)9:00〜12:00 場所:AIM3階311〜313会議室 司会:福重 福一(ふくしげ ふくいち) 参加者:130名(うち、盲ろう者50名) 内容: 「最近自分はよく怪我をするから、盲ろう者の怪我について他の人の話を聞いてみたい。」という会員の話がきっかけとなり、このテーマが決まった。 しかし、具体的に分科会を進めるにはどうすればよいかわからず、意見がまとまらなかった。 そこで当会では、実際にどのような怪我が多いのか全国の友の会にアンケート調査を行った。 実際の分科会ではその集計結果の報告、講師の体験談を軸にして、参加者のお話を聞かせていただき、今後の生活に活かそうということになった。 当日は、室内と外出中の2つの場面での怪我の経験と防止策について伺い、予想を上回る54名からの回答があった。一部抜粋して記載する。 【怪我の経験】 ・床もテーブルも茶色で差がわかりにくかったため、落下物を拾おうとして顔をぶつけた。 ・白杖がトラックの荷台の下の空洞に入り、何もないと思い進んでしまい左目を強く打った。 ・触手話と指点字で通訳を受ける際、通訳・介助員が力を入れて打つ場合があり、痛みをこらえて読み取っていた。力を抜いて通訳してほしい。 ・部屋が薄暗く、通訳・介助員も周りの人も服が黒で、気づかずにぶつかり怪我をした。 ・喫茶店でコーヒーが届いたら通訳・介助員は教えてほしい。やけどをした。 【防止策】 ・自宅での怪我が多く、居住地の役場に相談して福祉課の人に家に来てもらい、手すりをつける場所など改修のアドバイスをもらった。 ・ホームセンターなどで売っている、スポンジのついたテープを柱の角に貼って衝撃を和らげている。 ・床に物を置かない、ドアの半開きをしない、使ったら元の場所に戻す、引き出しはきちんと閉めるなどの家庭内のルールを作った。 ・ゆっくりと行動して確認する。 ・でこぼこ道を避けるように歩く。 ・家の中でも外でも帽子を使って頭を守る。 ・視覚障害者のための歩行訓練制度を利用してはどうか。身を守る工夫を教えてもらえる ・危険なものは置き場を決めるとよい。 ・手を前に少し出しながら歩く。姿勢をまっすぐにして顔への衝撃を減らす。 ・道路の状態が悪い時は自治体に修理の要望を出す。 反省点は担当者同士の家が遠く、なかなか打ち合わせができなかったことである。 文責:押川 恵子(おしかわ けいこ) (16)友の会、作品展示・販売、機器展示コーナー 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月20日(土)9:00〜17:00 8月21日(日)9:00〜14:00 場所:新館A展示場 内容: 友の会、作品展示・販売コーナーでは各々の友の会のPRや作品などが展示・販売されており、特に、盲ろう者の作成した作品には目を見張るものがあった。 機器展示コーナーにおいては、盲ろう者の読み書きを支援する支援機器、日常生活を快適にしてくれる様々なグッズ、安全な移動を支援するツール、盲ろう者にもわかりやすい信号機システムなど様々な物や技術が展示され、各々専門のスタッフによるわかりやすい説明がされていた。 これらのコーナーには多くの盲ろう者、支援者が訪れていた。 自分たちも見習って何かやってみようとか、利用できる機器を活用して生活の質を高めようとする取り組みは、大変意義のあることだと思う。来年度も楽しみである。 文責:高橋 信行 (17)社会見学Aー1「スペースワールドコース」 担当:福岡盲ろう者友の会 日時:8月20日(土)9:00〜17:00 場所:スペースワールド 参加者:79名(うち、盲ろう者30名) 内容: どうすれば盲ろう者が楽しめるのか、やはり楽しさを体感できるものがよいと、スペースワールドコースを提案した。 当会で組織した実行委員会で、実行委員やスタッフと意見を交わし、より安全に楽しめる方法をと考えながら進めた。 また炎天下での活動が想定され、熱中症はじめ体調が悪くなることへの対策も含めて企画を考えた。 スペースワールドとの事前の打ち合わせでは、盲ろう者についての理解をしていただくために、説明することと併せてパンフレットなどを持参し、職員の方に読んでもらうようにした。 また乗り物や入場料についても確認した。 当日はスペースワールドを楽しみに来られた方が多く、案内に載せていた集合時間よりも早く来場していた。 そのため、個別に社会見学の本部の場所や、熱中症に気を付けること、乗り物に乗る際には、園のスタッフに安全に乗れるか確認してほしいことを説明した。 一日を通して暑く、スタッフが巡回することで対応できるか心配だったが、救急搬送を必要とする参加者や、救護センターに行く参加者もなく無事に終えることができた。 参加者から、「いろいろな乗り物に乗れて楽しかった」と笑顔で言ってもらえたことが一番の喜びであった。 90歳を超える参加者にも観覧車などを楽しんでもらえたことはよかった。 企画を終えて感じることは、やはり暑い時期に屋外での活動ということが一番気になったが、無事に終えることができ、私たちも達成感を味わうことができた。 安全な実施のためには、熱中症対策のグッズの準備や、緊急搬送先となりうる医療機関の場所の確認は必要だと思う。 またボランティアをできるだけ多く配置することで、こまめな巡回ができ、またボランティア自身も余裕が持てると思う。 何よりテーマパーク側の多大な協力によってできることなので、大会前に協会をはじめ、実行委員会で協力依頼をすることも必要だと思った。 文責:吉岡 治臣(よしおか はるおみ) (18)社会見学Aー2「門司港レトロ観光コース」 担当:福岡盲ろう者友の会 日時:8月20日(土)9:00〜17:00 場所:門司港駅周辺 参加者:194名(うち、盲ろう者68名) 内容: 私たちは当初、参加者を100名程度と見込んでいたが、実際は200名近くとなり、予想の倍の申し込みに嬉しいやらびっくりやらであった。 福岡での観光をどの様に楽しんでもらうかいろいろ検討した結果、午前中2時間を観光ボランティアの人にお願いし、午後は自由行動とした。 当日の朝、門司港駅前に参加者、ボランティアが200名を越える人数が集まった時は、さすがに騒然となった。 事前に参加者へはグループ分けを伝えていたので、スタート時にはスムーズに出発できた。 観光ボランティアへは、一般の人が1時間で回るコースを2時間かけて回ること、説明する時はできるだけ日陰でゆっくり話してくださるようお願いをした。 実は、観光ボランティアの方々も事前に、どの様に案内したら良いかをミーティングしていたようで、展示物などの触れる物はできるだけ触らせてくれたり、いろいろと工夫していただいた。 午後からは、各々自由行動とし、午後4時過ぎになって参加者が門司港駅に戻ってきた。 皆さんニコニコして、「焼きカレーを初めて食べたけど、とても美味しかった」「関門(かんもん)トンネル人道を歩いて県境で記念写真を撮れたので、良い思い出になった」と満足気であった。 その様子を見て、苦労して企画した甲斐があったと思った。 文責:吉田 忠雄 (19)社会見学B「小倉ぷらっと散策コース」 担当:福岡盲ろう者友の会 日時:8月21日(日)9:00〜14:00 場所:小倉駅周辺 参加者:206名(うち、盲ろう者76名) 内容: 社会見学Bは、開会式や歓迎パーティー、分科会、観光名所を存分に楽しんだ後、最後は自由行動で北九州・小倉の歴史や文化、そして食に触れ、たくさんのお土産を買い、楽しい思い出を胸にそれぞれ帰路に着かれる様子を思い浮かべながら計画した。 同じ福岡でも地域が違うと街の雰囲気や名所も異なり、まずスタッフが小倉の街を調べることからスタートした。 インターネットで北九州の観光スポットや歴史や文化人の検索から始め、実際に下見を行い、肌で北九州を感じた。 歴史好き、本好きの方々には特に興味深い社会見学になるのではないかと思った。食もB級グルメが定評で、焼きうどんやラーメン、スイーツなど地元の有名店をグルメ通の方から教えてもらった。 出会う人々からも気軽に声を掛けられ、街も人も昭和の香りがする温かい印象を受けた。 このレトロな香りを皆様にも楽しんでいただきたいと思った。 実際に、小倉の街を散策された方々は、買い物袋をいくつもぶら下げ、額に汗して帰ってきた。 お話を伺うと、「小倉城の天守閣が涼しかった」「商店街が日陰で良かった」など、見学より暑さの方が強く印象に残られた様子だったが、そんな暑さとの戦いの中でも、北九州の多くの文学者に感銘を受けたり、美味しいスイーツに舌鼓を打ったり、というお話も伺うことができた。 この北九州・小倉の街を、皆様の思い出の1ページに残していただけると幸いである。 文責:平床 ひとみ(ひらとこ ひとみ) (20)全体会 担当:佐賀盲ろう者友の会 日時:8月21日(日)14:00〜16:00 場所:新館A展示場 司会:竹田 寿和 参加者:497名(うち、盲ろう者158名) 内容: 歓迎パーティー、第1〜第9分科会、社会見学まで各プログラムの報告をしていただいた。 事前に実行委員会やメールで、報告時間は3分と伝えていたこともあり、各報告者がわかりやすくまとめてくれ、スムーズに会が進み予定時間より早く終わることができた。 引継式では、福岡盲ろう者友の会のメンバーが登壇し、平野 洋勝(ひらの ひろかつ)副会長が代表して挨拶された。 次に、来年度の開催地である岩手県の岩手盲ろう者友の会メンバーが登壇し、中島 晶利(なかしま まさとし)会長から挨拶があった。 また福岡から、地元北九州市の銘菓を岩手に渡すなど和やかな雰囲気で終えることができた。 今年は、まれにみる猛暑だったが、全国からたくさんの方が参加され、有意義な時間を過ごされたであろう。 福岡の方々、大変お疲れ様でした。言葉では言い表せないほどのご苦労があったものと推察している。 つたない進行ではあったが、良い経験になった。 大会を通じて感じたことは「九州・沖縄ブロックは強い!」 文責:竹田 寿和 (21)第6回全国盲ろう者団体連絡協議会総会 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月22日(月)9:00〜12:00、13:00〜14:50 場所:AIM3階311〜313会議室 司会:午前:今川 裕子(いまがわ ひろこ) 午後:藤鹿 一之 参加者:105名(うち、盲ろう者36名) 内容: 全国盲ろう者団体連絡協議会(以下、連絡協議会)は、2006年8月、第16回全国盲ろう者大会が開かれた大阪会場にて設立された。 それ以来、2年に一回、全国大会を利用し、定期総会を開催してきている。 今回は第6回目の開催となった。 <午前の部> 総会の議事が行なわれた。司会の今川氏が開会の挨拶を行った。 その後、連絡協議会事務局長の庵(いおり)より、35の加盟団体のうち、19団体の代議員出席と16団体の委任により総会が無事成立しているとの報告があった。 続いて、議長選出では出席代議員の中から、NPO法人視聴覚二重障害者福祉センターすまいる理事長の門川 紳一郎(かどかわ しんいちろう)氏が選ばれ、議事が進行された。 第1号議案では、2014・2015年度の活動報告を川島(かわしま)氏より、決算報告を石川(いしかわ)会計の代理で庵より説明が行われた。 そして、監事の代表として代(だい)監事から監査報告が行われ、審議の上、採決の結果、賛成多数で承認された。 次に、選挙管理委員の関(せき)委員より選挙の方法についての説明が行なわれた。 会長立候補者のNPO法人えひめ盲ろう者友の会理事長の高橋信行氏から所信表明がなされた後、信任投票が行われた。 その結果、出席者19名のうち、信任17、不信任1、無効1で、圧倒的多数で高橋氏が会長として承認された。 会長として再任された高橋氏より決意表明がなされた後、第2号議案として、2016・2017年度活動計画案を高橋会長より、予算案を庵より説明し、審議の上、賛成多数で承認された。 総会は無事終了することができた。 <午後の部> 参加者が自由に発言できる意見交換会が行われた。 特に、ろうベースの盲ろう者への配慮について次の意見が出され、活発な議論が交わされた。 ・手話を中心としたろうベースの盲ろう者への配慮をしてほしい。 ・ろうベースと盲ベースの盲ろう者が同じように参加できるようにしてほしい。 ・連絡協議会が発行している機関誌やメールマガジンをもっとわかりやすくしてほしい。 ・通常版、要約版、手話動画版の3種類があるとよい。 ・必要な盲ろう者にパソコン指導者を派遣してほしい。 ・全日本ろうあ連盟、日本盲人会連合と協定を結んで、互いに会員扱いで参加できるようにしてほしい。 などの意見も出された。 今後連絡協議会は、これらの意見を踏まえ、協会や各地の友の会と連携しながら、できるところから実現していきたいと考えている。 文責:庵 悟(いおり さとる) (22)閉会式 担当:熊本盲ろう者夢の会 日時:8月22日(月)15:00〜15:30 場所:AIM3階311〜313会議室 司会:畦池 千代子 参加者:106名(うち、盲ろう者35名) 内容: はじめに閉会宣言を行い、次に全国盲ろう者協会山下事務局長から主催者挨拶を頂戴した。 大きな事故等もなく無事に大会を終了することができた報告と、実行委員長をはじめ実行委員の皆様、また共催者の皆様、ボランティアの皆様、この大会に協力していただいたすべての皆様にお礼と感謝の言葉を頂いた。 次に、共催者である全国盲ろう者団体連絡協議会高橋信行会長から挨拶があり、この全国盲ろう者大会開催の意義と今後の大会のあり方についてお話があった。 最後に、閉会のことばで締めくくりとなった。 今回、熊本及び九州各地で発生した大きな地震の影響で、大会開催も危ぶまれた中、無事に大会を終えることができて安心している。 準備など大変なこともあったが、九州や沖縄が力を合わせて大会開催に取り組むことができ、またこのような素晴らしい大会が九州の地で開催できたことは大きな喜びとなった。 これも、皆様のご協力のお陰と心から感謝申し上げたい。 文責:畦池 千代子、前川 千里(まえかわ ちさと) 4.アンケート集計結果 配布数:789名(盲ろう者232名、通訳・介助員557名) 回答:153名(うち、盲ろう者26名) (1)あなたの性別は 男性:38名(うち、盲ろう者15名) 女性:115名(うち、盲ろう者11名) (2)どのような立場で参加されましたか 盲ろう者:26名 通訳・介助員:121名 その他:3名   (3)大会に参加するのは何回目ですか 初参加:24名 2回目:29名 3回目:13名 4回目:18名 5回目:12名 6回目:3名 7回目:5名 8回目:8名 9回目:5名 10回目:3名 11回目:4名 12回目:2名 13回目:1名 14回目:3名 15回目:4名 18回目:1名 19回目:1名 20回目:2名 22回目:2名   (4)あなたは、この大会を何で知りましたか(複数回答有) 全国盲ろう者協会から送られた第1報を読んだ…64 友の会の会報を読んだ…35 盲ろう者から聞いた…33 通訳・介助員から聞いた…27 その他…25 ・友の会の交流会・会議などで知った…6 ・昨年の大会で…6 ・地元開催なので…3 ・通訳・介助依頼 ・施設職員から聞いた ・盲ろう者の家族から聞いた ・家族に盲ろう者がいるから (5)参加した動機(きっかけ)は何ですか(複数回答有) 盲ろう者に通訳・介助を依頼されたから…56 以前から参加したいと思っていたから…55 仲間が参加するから…34 その他…30 ・地元開催なので…10 ・盲ろう者と関わりたいから…4 ・会いたい人がいるから…3 ・毎年参加しているので…3 ・去年参加し感動したから ・役割があったので ・一生に1回だと思ったので ・支援者が少ないと聞いたので ・楽しみにしているイベントだったので ・九州の美味しいものを食べたいので ・元気がもらえるので ・沢山の人とお話をしたいから (6)参加した目的は何ですか(複数回答有) 全国の仲間と会うため…58 情報収集のため…53 コミュニケーション技術の向上のため…52 たくさんの仲間をつくるため…31 その他…35 ・盲ろう者の社会参加のお手伝いのため…4 ・ボランティア…4 ・勉強のため…3 ・盲ろう者が初参加で楽しい雰囲気を味わって欲しいから ・盲ろう者に誘われた ・盲ろう者のパワーを感じるため ・通訳・介助員が足りないと聞いたので ・盲ろう者からの通訳・介助依頼があったため ・全国の人の通訳をしている様子を見て、技術を向上させるため ・盲ろう者と交流し笑顔が見たいから (7)開催案内、連絡等の進行、また会場の設備やサービスについてご意見などお聞かせください。 良かった点(自由記述) 運営について ・全体的に良かった…11 ・全体の流れがゆっくりで良かった ・滞りなく大会が進んでいた 配布資料について ・地図や観光案内が入っていたので助かった…5 ・料理(歓迎パーティーと弁当)のメニューがあり良かった…4 ・詳細に書かれていて、前もって準備が出来た…4 ・当日資料が都道府県別に並べられ、わかりやすかった ・緊急時の対応が入っていて良かった 本部の対応について ・笑顔で対応してくれた…5 ・受付の案内の仕方がスムーズだった…2 ・協会スタッフが常に見回りをし、気遣ってくれた ・サービスとおもてなしがこもっていた ・非常に面倒見が良かった 会場について ・駅から近くて便利だった…29 ・広い施設で、移動が楽だった…14 ・展示場を基本会場とし、わかりやすかった…11 ・会場までの間に動く歩道があってよかった…6 ・分科会会場が近くてわかりやすく、移動もスムーズだった…4 ・受付の場所がわかりやすかった…3 ・駅から会場まで、各所にポスターや案内がありわかりやすかった…3 ・会場が広く移動が心配だったが車椅子があって助かった…2 ・たばこ臭くなくて良かった ・交流できる場所(機器展示コーナーの所に椅子と机)があって良かった ・トイレや自動販売機が近くにあって良かった 歓迎パーティーについて ・料理が美味しかった…4  ボランティアについて ・駅から会場までの案内がスムーズで、安心できた…22 ・対応がとても良かった…14 ・男子トイレにボランティアがいて助かった…6 情報保障について ・情報保障がしっかりされていた ・パソコンの設置の対応が良かった ・トラブルが起きてもすぐに対応してくれた ・コンセントやLANケーブルなど準備がよく出来ていた ・ループがよく聞こえた ・パソコン、ループ、全体手話通訳、スクリーンなど席の配置が良かった ・盲ろう者への通訳が通訳・介助員によって工夫されていると感じた 作品展示・機器展示について ・盲ろう者の作品の販売コーナーがあり良かった ・会場が広く動きやすく又、見学もしやすかった   その他 ・弁当が美味しかった 改善して欲しい点(自由記述式) 運営について ・参加費が高い…2 ・涼しい時期に開催してほしい ・お盆が近く切符の手配が大変だった 本部について ・車で来た人の案内が足りない ・質問したがすぐに答えが無く、待たされた 配布資料について ・第2報が遅かった…2 ・通訳・介助担当表が入っていなかった…2 ・誰がどの分科会に参加しているか知りたかった(名簿を配ってほしい)…2 ・申し込みの時点で通訳・介助員も分科会の希望を書きたい 会場について ・空調が効かず会場が暑かった…7 ・会場内の見取り図が欲しかった…5 ・駅から会場までの道案内がいなかった…4 ・開会式の座席は盲ろう者優先で配置してほしい…4 ・お土産など銘菓店の出店が欲しかった…4 ・分科会会場を探すのが大変だった…3 ・駅からの道案内の紙が小さく見づらかった…2 ・全体会は都道府県別で座ると人を探しやすい ・受付がわかりにくかった ・会場内にもう少しきめ細かい案内が欲しかった ・喫煙所がわかりにくかった ・エレベーターの場所がわかりにくかった ・エレベーターの中に会場の地図が欲しかった ・荷物を預ける場所がなかった ・歓迎パーティーへの道案内がなかった ・お茶やお水のサービスが欲しかった ・会場が広すぎた ・照明が暗い ・救護室が遠い トイレについて ・数が少なかった…3 ・利用しにくかった ・障害者用トイレを探すのに苦労した 情報保障について ・スクリーンが薄く見えにくかった…19 ・手話通訳者の服装が白っぽく、手話が見えなかった…11 ・手話通訳のレベルが低い ・パソコンを事前に送れたり預ったりしてほしい 作品展示・機器展示について ・福祉機器やバリアフリーデザインの商品をもっと出してほしい その他 ・全体的に慌ただしい進行で話され、スピードも早かった ・名札にはコミュニケーション方法も入れてほしい ・取材がいたが、何の取材なのかわからなかった ? (8)大会プログラム全体についていかがでしたか 良かった点 全体を通して ・全て良かった…4 ・皆で楽しく交流が出来た…3 ・盲ろう者を主体にしての進行 ・昼休みの時間がたくさんあったので人を探せたり、コミュニケーションが取れた ・時間にゆとりのあるプログラムだった ・他地域の盲ろう者や通訳・介助員のことがよくわかった ・いろいろな学びがあり、とても実りあるものになった ・段取り良く準備されていた ・とても充実したプログラムだった ・地域の特色が盛り込まれていて楽しかった ・今年も満足している ・休憩時間が1時間毎に入っていてよかった ・時間通りに終了したこと ・出会いの場になった ・午前、午後、休憩と時間の使い方が丁度よい ・どの会場も沢山の笑顔で囲まれ良い雰囲気だった ・スケジュールに選択の幅があり自由に選べた 分科会について ・内容が豊富で選択の幅が広く良かった…4 ・楽しい企画があって良かった ・各友の会の趣向を凝らした分科会が良かった ・趣味の分科会があり、そこに参加できた ・各分科会に思ったよりも人が集まったこと 歓迎パーティー ・沢山の人と交流が出来た…3 ・会いたい人を呼ぶコーナーがあって良かった ・おはら節が大いに盛り上がった 第1、4分科会「全国の盲ろう者の声を聞く@、A」 ・現在の状況など色々な話が聞けて良かった…3 ・厚生労働省の方が話を聞いてくれ、意見交換が出来た…2 ・生の声を聞くことが出来てとても良かった…2 ・有意義な時間となったので今後も続けてほしい ・発言者が盲ベース・ろうベースと偏る事がなかった 第2分科会「クリスマスリース作り」 ・楽しかった…2 ・役に立った 第3分科会「豊後・大分のおもてなし」 ・クイズを盲ろう者と通訳・介助員と一緒に考えられたので良かった ・地元の事がわかり楽しい企画だった ・よい情報をもらえた ・地元のアイデアを活かした誰もが参加しやすい分科会で全国大会らしさを感じた 第6分科会「聞いて〜話して〜通訳・介助のあれこれ」 ・通訳を受ける時に盲ろう者が良かったこと、困ったこと、改善してほしいことなどを話してくれたこと ・話しにくい内容だったと思うが涙をこらえながら話してくれたこと ・盲ろう者の実態や通訳・介助員への指摘などがあり良かった ・福島氏のお母さんの話も聞けて良かった ・盲ろう者の毎日の生活を情報交換する意義深さを感じた 第7分科会「楽しくダンスを踊りましょう」 ・楽しく参加出来た ・リズムを取る時の合図が工夫されていた ・みんなで楽しく踊れた ・参加者も多く楽しかった    第8分科会「九州・沖縄の銘菓当てクイズ」 ・いろんなお菓子が食べられた 第9分科会「盲ろう者の怪我について〜体験談をお聞かせください〜」 ・身近な内容で多くの盲ろう者が自分の体験を語り合えて良かった ・直接盲ろう者に関わるので大切だと感じた 社会見学について 社会見学A―1「スペースワールドコース」 ・ボランティアの方が、道案内を丁寧にしてくれた 社会見学A―2「門司港レトロ観光コース」 ・観光ボランティアの説明があり理解が深まった…5 ・観光ガイドの説明がわかりやすかった ・観光地を見学できた 社会見学B「小倉ぷらっと散策コース」 ・自由にまわれるようになっていて良かった…2 ・エリアガイドを基に自分で行き先を決める方法も良い ・盲ろう者の周知に役立つ 改善して欲しい点 全体を通して ・暑すぎて疲れてしまった ・弱視の人の席を前方に作ってほしい ・会の進行が止まった時、その理由の情報がなかった ・通訳・介助員の手配を2名お願いしたが1名しか付けてくれなかった ・夜間に交流できる場所を作ってほしい ・高齢の盲ろう者が集まれる場所を作ってほしい 分科会について ・飛び込みで参加ができない分科会があった…2 ・進行が速く、内容が充分に伝わらないまま進行している分科会があった…2 ・通訳・介助員が困っていることも話し合える場所がほしい…2 ・他地域の人と交流する場を作ってほしい…2 ・全体手話通訳が見えにくかった(分科会でも台に乗ってほしい) ・司会や発言者が見えにくかった ・盲ろう者が楽しめる趣味や作業の講習をしてほしい ・4〜5人のグループに分けてディスカッションして発表する方法はどうか 開会式 ・式典の時間が長い ・来賓よりも盲ろう者やろう者の通訳・介助員の席を前方に作ってほしい ・話の内容が難しかった ・新しい友の会の紹介はあったが、挨拶がなかった ・特別企画では行政説明だけではなく当事者側の意見や今後の展望も加えてほしかった ・行政説明の通訳が難しかった ・内容が難しく通訳できず、途中で通訳をやめている人が何人かいた 歓迎パーティー ・飲み物の値段が高い…2 ・食事や飲み物のメニューが少ない ・会場が離れているので近くにしてほしい ・料理を工夫してほしい 第1、4分科会「全国の盲ろう者の声を聞く@、A」 ・進行が速く、内容も難しくなっているので盲ろう者がきちんと理解しているか心配である。 ・質問して答えられるものは答えてほしかった ・テーマに沿った話にして欲しいと発言を止められた ・行政説明より、生の声や地域の現状を聞きたかった ・堅い話よりも実際の盲ろう者の暮らしに関する具体的な話のほうがわかりやすくてよかったと思う ・幾つかのグループで話をするのはどうか ・話題を広げ沢山の意見が出るように進行してほしい ・進行そのものが決まっているのか意見が言えなかった ・内容が中途半端になってしまったと感じた 第2分科会「クリスマスリース作り」 ・難しかったのでもっと簡単な物を用意してはどうか 第5分科会「安全で安心な歩行のために」 ・盲ろう者向けというよりも視覚障害者向けだった 第6分科会「聞いて〜話して〜通訳・介助のあれこれ」 ・通訳・介助員も発言したかった 第8分科会「九州・沖縄の銘菓当てクイズ」 ・盲ろう者だけでなく通訳・介助員も一緒に参加したい ・食べるだけでなくお菓子の歴史も知りたかった ・いつ始まるのかわからず困った ・最後に盲ろう者から感想が欲しかった 社会見学 ・とにかく暑かった…5 ・バスツアーが欲しかった…2 ・午前中だけの見学がほしい ・高齢者がゆっくり出来るようなツアーがあるとよい ・手話ボランティアの手話がわからず困った ・もっと触れるものがあるといい 社会見学A―1「スペースワールドコース」 ・展示物の説明をしてほしかった 社会見学A―2「門司港レトロ観光コース」 ・炎天下の中暑かった ・ガイドの説明が長すぎた ・ガイドの話のスピードが速すぎた ・グループによって説明や内容に偏りがあった ・炎天下の説明はきつい ・歩くだけでなく内容を充実させてほしい 社会見学B「小倉ぷらっと散策コース」 ・炎天下の中歩くのは大変だった…2 ・暑くて途中で帰った ・長時間歩いたので疲れた   ・個人任せで選びにくかった  (9)通訳・介助謝金や大会の開催地、今後取り入れてほしい企画やテーマについて何でも構いません、ご自由にご記入ください。 ・毎日の生活に欠かせない盲ろう者用の料理器具も展示してほしい…3 ・高齢者にあったテーマ…3 ・料理講座…2 ・入院した時のコミュニケーションの取り方 ・通訳・介助員の資質向上のためのセミナー ・盲ベース、ろうベースのそれぞれの盲ろう者について深く知るような企画があるとお互いが相手を思いやれると思うし、学びにもなる ・もっとしっかり交流出来る内容がほしい ・各友の会のTシャツを見たが全国のものを揃えて展示してはどうか ・友の会や地域の情報が交換できる分科会  ・盲ろう者の家族の本音が知りたい ・先天性盲ろう者と中途盲ろう者のニーズの違い ・盲ろう者同士が自由に話せる場所 ・通訳・介助員の在り方、スキル向上について話し合う場 ・ろうベース、盲ベース、盲ろう児、中途盲ろうそれぞれの特性や背景について ・防災訓練 ・盲導犬・聴導犬の講演を聞きたい ・IT関連の分科会 ・福祉機器体験がわかりやすく良かった。続けてほしい ・盲ろう者の心の病気について考える分科会 情報保障について ・2日目以降も手話通訳者を映すスクリーンがほしい ・手話通訳者の台があったほうがよい   ・パソコン通訳はタブレットやスマートフォンが使えるとよい その他 ・大会Tシャツを作ってほしい ・暑いので時期を替えてほしい ・参加者名簿に参加する分科会を入れてほしい。そうすると会いたい人に会いに行ける ・他の地域の盲ろう者の通訳・介助に入ることになっていたが待ち合わせがうまくいかなかった。変更があった際はきちんと教えてほしい ・歓迎パーティーの時の席割りが工夫できないか <付録>都道府県別参加者数内訳 都道府県 盲ろう者 盲ろう者以外 合計 北海道 5 9 14 青森県 0 2 2 岩手県 2 3 5 宮城県 3 1 4 秋田県 0 0 0 山形県 3 4 7 福島県 2 6 8 茨城県 1 1 2 栃木県 3 4 7 群馬県 1 2 3 埼玉県 7 26 33 千葉県 7 17 24 東京都 21 46 67 神奈川県 11 34 45 新潟県 3 3 6 富山県 1 2 3 石川県 2 7 9 福井県 9 12 21 山梨県 0 0 0 長野県 0 0 0 岐阜県 1 7 8 静岡県 7 18 25 愛知県 5 13 18 三重県 5 8 13 滋賀県 5 13 18 京都府 5 10 15 大阪府 10 13 23 兵庫県 9 25 34 奈良県 1 1 2 和歌山県 3 5 8 鳥取県 2 5 7 島根県 8 12 20 岡山県 6 12 18 広島県 9 18 27 山口県 11 34 45 徳島県 5 9 14 香川県 0 1 1 愛媛県 5 6 11 高知県 1 4 5 福岡県 23 65 88 佐賀県 3 8 11 長崎県 6 29 35 熊本県 4 10 14 大分県 4 18 22 宮崎県 3 8 11 鹿児島県 7 19 26 沖縄県 3 7 10 計 232 557 789 ここまで