【表紙】 平成26年度 第23回全国盲ろう者大会報告書 期間 平成26年8月1日(金)〜8月4日(月) 会場 神戸国際展示場、神戸国際会議場、神戸商工会議所(兵庫県神戸市) この冊子は、競輪の補助により作成しました。 http://ringring-keirin.jp <目次> 1.平成26年度第23回全国盲ろう者大会の概要 1 2.大会プログラム別の概要 3 3.プログラム別の報告 10 (1)実行委員長として 10 (2)開会式 11 (3)歓迎パーティー 12 (4)第1・4分科会 13 (5)第2分科会 17 (6)第3分科会 19 (7)ふうわカフェ&ふうわ会員による発表会 20 (8)第5分科会 22 (9)第6分科会 23 (10)第7分科会 24 (11)第8分科会 28 (12)第9分科会 32 (13)全体会 33 (14)機器展示、作品展示・販売、友の会コーナー 34 (15)社会見学A 35 (16)社会見学B 36 (17)第5回全国盲ろう者団体連絡協議会総会 37 (18)閉会式 39 4.アンケート集計結果 41 <付録>都道府県別参加者数内訳 61 平成26年度 第23回全国盲ろう者大会 1.開催概要 (1)目的 盲ろう者・盲ろう児とその家族、通訳・介助員及び教育・福祉関係者等が一堂に会し、年1回の情報交換を行い、我が国の盲ろう福祉のあり方について討議するとともに、通訳・介助技術のいっそうの向上を図る機会とし、もって社会福祉の増進に寄与することを目的としています。 (2)日程 平成26年8月1日(金)〜4日(月) (3)場所 ・神戸国際展示場・神戸国際会議場 兵庫県神戸市中央区港島中町6−11−1 ・神戸商工会議所 兵庫県神戸市中央区港島中町6−9−1 (4)全体の概要 視覚障害と聴覚障害を併せもつ盲ろう者は、他者とのコミュニケーションは言うに及ばず、家族とのコミュニケーションさえも困難であることなど、情報から閉ざされています。 また、単独での外出には危険が伴うため、ほとんどの盲ろう者は、家に閉じこもりがちな生活を送らざるを得ない実情にあり、家族をはじめ通訳・介助員による支援・協力は不可欠となっています。 全国盲ろう者大会は、全国盲ろう者協会が設立して以来、毎年実施しており(平成23年度のみ東日本大震災の影響のため、実施することができませんでした)、ここでの情報交換を契機として、全国各地域に「盲ろう者友の会」等地域団体が次々と設立されました。平成26年9月現在、45都道府県に地域団体が設立され、未設置の県は、青森県、福井県の2県を残すのみとなっています。しかしながら地域団体はあるものの、ほとんどの地域で、未だに盲ろう者の実態が十分把握されていません。 本大会では、盲ろう当事者と通訳・介助員とが寝食を共にしながら4日間を過ごすことによって、日常生活のあらゆる場面での通訳・介助を実践することができ、通訳・介助員にとっては年1回の貴重な技術研鑽の場ともなっています。一方、上述のとおり、日ごろ外出の機会がほとんどない盲ろう者に対しては、年1回の貴重な社会参加の場を提供しているなど、この大会は、我が国の盲ろう者福祉全般の牽引車ともいえる役割を果たしています。 今年は開催にあたり、兵庫県在住の盲ろう者(NPO法人兵庫盲ろう者友の会)、支援者をはじめ各関係団体並びに周辺地域の盲ろう者団体(NPO法人しが盲ろう者友の会、京都盲ろう者ほほえみの会、NPO法人大阪盲ろう者友の会、奈良盲ろう者友の会「やまとの輪」、NPO法人和歌山盲ろう者友の会、NPO法人視聴覚二重障害者福祉センター「すまいる」、盲ろうの子とその家族の会 ふうわ、全国盲ろう者団体連絡協議会)等の協力を得ました。 全国各地から参加した多くの盲ろう者や通訳・介助員及び関係者は、各種プログラムにも積極的に参加し、情報交換等を行うことにより、自立と社会参加に向けての動機づけができました。 2.プログラム別の概要 (1)開会式 本大会は、全国の盲ろう者並びに通訳・介助員、地元のボランティア等、約1,100名の参加を得て、NPO法人兵庫盲ろう者友の会役員の福田麻美氏の司会のもと開幕しました。 まず、同理事の奥井大氏より開会宣言がなされ、全国盲ろう者大会実行委員長であり、同理事長の今川裕子氏より、歓迎の挨拶がありました。 次に主催者を代表し、社会福祉法人全国盲ろう者協会の阪田雅裕理事長より挨拶がありました。 開会式には、以下の3名をご来賓としてお迎えし、ご祝辞を賜りました。 ・厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室長 竹垣守氏 ・兵庫県健康福祉部障害福祉局長 竹内良二氏 ・神戸市保健福祉局障害福祉部長 衣川彰氏 その他、ご来賓として以下の方々をお迎えしました。 ・東京海上日動火災保険株式会社執行役員関西業務支援部長 木内充氏 ・同神戸中央支店長 豊島康宏氏 ・同経営企画部部長 長村政明氏 ・同関西業務支援部人事・総務グループ担当課長 河原伸哉氏 ・同神戸中央支店業務グループ グループリーダー 大菅祥弘氏 ・同神戸中央支店業務グループ推進役 吉田昇氏 ・同経営企画部CSR室主事 須田真理子氏 ・一般財団法人全日本ろうあ連盟理事長 石野富志三郎氏 ・一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会副理事長 川場充氏 ・社会福祉法人兵庫県社会福祉協議会会長 武田政義氏 ・社会福祉法人神戸市社会福祉協議会常務理事 中川徳一郎氏 ・公益財団法人中山視覚障害者福祉財団常務理事 湯川洵氏 ・同専務理事 中山沙織氏 ・公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会理事長 本郷善通氏 ・特定非営利活動法人神戸ろうあ協会会長 鈴木奈麻美氏 ・特定非営利活動法人兵庫県難聴者福祉協会理事長 中嶋一平氏 ・神戸市難聴者協会会長 田中勇氏 ・兵庫県手話サークル連絡会事務局次長 藤田博之氏 ・兵庫手話通訳問題研究会運営委員長 仲井和枝氏 ・兵庫県要約筆記サークル連絡協議会会長 藤原久美子氏 ・一般財団法人神戸国際観光コンベンション協会常務理事 ?野敦雄氏 休憩を挟み、全国盲ろう者大会実行委員の紹介があり、全国盲ろう者体験文コンクールの表彰式が行われました。このコンクールは、公益財団法人鉄道弘済会より助成をいただき、本年度実施されたものです。 第5回目となる今回は、次の方々が表彰されました。 特賞・矢橋 和子(山口県)「夫の病を振り返って」 入賞・三原 妙子(鹿児島県)「苦しい日々を乗り越えて」 入賞・安食 利行(島根県)「ドラムに出会って」 審査員賞・・・山本 裕子(神奈川県)「お母さんの歩く道」 次に、平成25年度に新しく発足した盲ろう者地域団体より挨拶がありました。 新しく発足した友の会は以下の2県です。 ・佐賀盲ろう者友の会 ・鳥取盲ろう者友の会 平成26年11月現在、全国の友の会は47団体、未設置県は青森、福井の2県となっています。 (2)歓迎パーティー 豪華なディナーを美味しくいただきました。また、兵庫盲ろう者友の会の方々による踊りの披露がありました。交流をしたい相手の名前をステージ上のスクリーンに大きく映し、参加者同士で食事・交流をしました。 (3)第1分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く@」 前回の全国盲ろう者大会で挙がった意見をまとめ、各省庁に要望書として陳情した報告、日ごろ困っていることや、国に対して要望したいこと等についての意見交換が行われました。 (4)第2分科会 「東京パラリンピックを目指す盲ろうのアスリートたち」 川空礼将氏、間嶋直樹氏、畦池千代子氏の3者から日頃練習しているスポーツについて話していただきました。参加者から試合に出場するときの工夫やその方法などについての質問や意見が出されました。 (5)第3分科会 「全国の盲ろう者と友達になろう」 参加盲ろう者同士、1対1で自己紹介やゲームを行いました。 (6)ふうわカフェテリア&ふうわ会員による発表会 森敦史氏よりふうわの活動についての宣伝を行い、ふうわ会員から学校や生活のことなど話をしていただきました。 (7)第4分科会 「全国の盲ろう者の生の声を聞く」 第1分科会に引き続き、意見交換を行いました。 (8)第5分科会 「盲ろう者と災害」 大阪府の津波・高潮ステーションの担当者より講演をしていただき、台風の被害に遭われた盲ろう者2人から体験談を語っていただきました。また、防災グッズの展示やNPO法人大阪盲ろう者友の会より、取り組んでいることも紹介され、参加者の災害に対する関心の高さが窺えました。 (9)第6分科会 「リラクゼーション講座〜コリよ 痛みよ さようなら」 京都手話通訳問題研究会健康対策部が取り組んでいる健康問題について講演をしていただきました。その後、参加者全員でストレッチの実践をしました。 (10)第7分科会 「あなたは社会で差別されたことがありますか?差別解消法について考えよう」 当協会職員庵から障害者差別解消法について講演しました。その後、意見交換を行いました。 (11)第8分科会 「盲ろう者の結婚」 前回(第22回全国盲ろう者大会)で集計したアンケート結果をもとに、結婚についてディスカッションが行われました。 (12)第9分科会 「交流の広場」 いろいろなゲームやクイズを行いました。 (13)全体会 プログラムごとに、参加者から感想などを述べていただきました。その後、NPO法人兵庫盲ろう者友の会から、次回の大会開催地である静岡県の参加者への引継式がありました。 (14)友の会コーナー 友の会の紹介や活動状況を報告しました。 (15)作品展示・販売コーナー 11人と8団体より、盲ろう者が製作した手芸品等が展示されました。 (16)機器展示コーナー 13社より、最新のIT機器や便利グッズが展示されました。 (17)社会見学A 「動物ふれあい体験・食と物作り体験の六甲山牧場コース」 広大な牧場内で動物と触れ合ったり、アイスクリーム作りを体験しました。 (18)社会見学B−1 「アンパンマンミュージアムとみなと神戸の魅力がたっぷりコース」 「アンパンマンミュージアム」「神戸港」など観光スポットで楽しみました。 (19)社会見学B−2 「三宮散策」 雨の中、「神戸北野異人館」「南京町」など三宮周辺を自由に散策しました。買い物や食事など、ゆっくりした時間を過ごしました。 (20)第5回 全国盲ろう者団体連絡協議会総会 午前は総会で事業報告並びに決算・予算、新年度会長の選挙を行いました。午後は、今後の日本の盲ろう者福祉についての意見交換が盛大に行われました。 (21)閉会式 今川実行委員長より閉会の挨拶を行った後、山下事務局長の挨拶で大会を締めくくりました。 3.プログラム別の報告 実行委員長の報告、各担当友の会、大会参加者による報告を記載します。 (1)実行委員長として 第23回全国盲ろう者大会を兵庫県神戸市にて開催できましたことを大変嬉しく思います。全国6ブロックの輪番制も今年で3回目となり、ようやく定着してきた感じがします。近畿開催は第16回以来2度目です。 さて、2年前の近畿ブロック会議において兵庫開催が決まりました。昨年9月に、近畿の7団体、盲ろうの子とその家族の会ふうわ、そして全国盲ろう者団体連絡協議会、主催の全国盲ろう者協会が集まり実行委員会を立ち上げました。その後、各担当の内容を団体で協議し、協会からのアドバイスをいただきながら1年間かけて準備、企画に取り組みました。 大会4日間はあいにく雨天となり、社会見学に参加された方には大変お気の毒でした。また大会参加者が想像を大きく上回ったため、会場を広げ、参加者には移動の不便を生じさせてしまいました。 しかし盲ろう者の参加数が歴代1位という記録を樹立しました。今回は初参加という方も多く、新しい出会いにつながったという喜びの声をたくさん聞くことができました。また大変有意義な大会であったとの言葉も聞こえ、企画・運営をした私たちにとってやり甲斐があった1年だと思います。 この大会を無事に終えることができましたのは、関係者の皆様の力の結集によるものです。ありがとうございました。 来年は世界遺産の「富士山」が見える静岡県で開催されます。また多くの参加者との出会いを楽しみにしています。         (文責:今川 裕子) (2)開会式 担当:NPO法人兵庫盲ろう者友の会 日時:8月1日(金)14:00〜16:00 場所:神戸国際展示場1号館2階展示室 司会:福田 麻美 参加者:633名(うち、盲ろう者214名) 内容: 大会1年前の第1回実行委員会において、開会式は兵庫盲ろう者友の会の担当と決まりました。兵庫での実行委員会も立ち上げ、ここで司会と開会宣言の担当を推薦し、友の会で正式に決めました。 式次第(案)を作成したのは今年(2014年)1月。シナリオは1か月前に作成し、当日を迎えました。そんな中、6月に全国盲ろう者協会の塩谷前事務局長が急逝されたので、開会式で黙とうをすることに大会1か月前の第3回実行委員会で決定しました。同時に、開会式で実行委員の紹介をすることも承認されました。 当日、担当者は12時半に会場で集合し、会場下見をした後、最後の打ち合わせをしました。緊張する気持ちを深呼吸で落ち着かせ、開会の準備をしました。客席は真っ暗で舞台からは何も見えません。自分の席に戻ると会場は超満員!感動しました。 式ではこの1年間に新発足した友の会の挨拶があり(今年は鳥取と佐賀)、鳥取からは参加の返事がありましたが、佐賀は参加者がいないため司会が紹介しました。 司会も開会宣言も、本番ではそれぞれが担当をきちんと果たすことができました。 無事に終えることができたのは最後まで全国盲ろう者協会のアドバイスがあったこと、手話通訳者、パソコン要約筆記通訳者、当日のボランティア、関係者のおかげと心からお礼申し上げます。ありがとうございました。  (文責:今川 裕子) (3)歓迎パーティー 担当:NPO法人大阪盲ろう者友の会 日時:8月1日(金)18:00〜20:00 場所:神戸ポートピアホテル南館1階「大輪田の間」 司会:大源 應子 参加者:547人(うち、盲ろう者179人) 内容: 最初にNPO法人大阪盲ろう者友の会代表理事の田中康弘から挨拶をしました。次に同会の3人の盲ろう者による乾杯音頭が行われ、食事を楽しみながら交流もしました。 交流の時間は、交流したい人を探しやすくするために、自分のテーブル番号と自分の名前と交流したい人の名前をホワイトボードに書き、スクリーンにも映し出してもらいました。相手を見つけられた人もいましたが、見つけられない人もいました。交流したい人を探しやすくする方法が今後の課題です。 最後にNPO法人兵庫盲ろう者友の会による企画がありました。内容は、文字の書いた団扇を掲げて文章を表し、大阪万国博の歌の替え歌を手話で歌いました。司会の最後の挨拶で歓迎パーティーは終わりました。 最近の大会では、宿泊場所がいくつかに分散されているため、以前の大会のように盲ろう者がゆっくりと交流できる時間がとれません。そこで、今回も食事をしながらの交流としましたが、2時間では短い感じがしました。 (文責:田中 康弘) (4)第1分科会および第4分科会  「全国の盲ろう者の生の声を聞く」 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月2日(土) 第1分科会 9:00〜12:00 第4分科会 14:00〜17:00 場所:神戸国際展示場1号館2階展示室 司会:高橋 信行 参加者:225名(うち、盲ろう者75名) 内容: 1.全国盲ろう者団体連絡協議会(以下、連絡協議会)と全国 盲ろう者協会(以下、協会)合同の要望活動の実施報告 前年度の千葉大会の「全国の盲ろう者の生の声を聞く」の分科会で参加者から出していただいた意見を、連絡協議会でとりまとめ、関係省庁に対して要望活動を行ったことについて、連絡協議会を代表して高橋より報告がありました。 平成26年7月9日に、連絡協議会の門川副会長、藤鹿副会長、庵事務局長、協会の山下事務局長とで、以下の省庁を訪問して説明と要望を行いました。陳情先は厚生労働省、経済産業省、金融庁、文部科学省、警察庁、総務省、国土交通省でした。 2.竹垣室長との懇談会についての報告 今大会の1日目の午前10時から12時までの間、連絡協議会と協会のメンバーとで、厚生労働省の竹垣室長と懇談会を持ちました。竹垣室長に対して盲ろう者の不自由やニーズについて説明し、今後の盲ろう者福祉の推進についてお願いした旨を報告しました。 3.会場からの意見 @通訳・介助員養成、派遣制度について ○福岡県では、通訳・介助員の自家用車による盲ろう者の送迎が認められなくなって、高齢で足腰の弱った盲ろう者や、交通手段がない盲ろう者の社会参加が難しくなり、大変困っているという意見があった。これに対して、会場からは、自家用車送迎が認められている自治体とそうではない自治体に居住する盲ろう者から、各々の経験について発言があった。自家用車による送迎については、交通事故のリスクが生じるので、交通事故を起こした時の対策を講じることが必要である。 ○派遣時間が現在30時間/月だが、足りないので無制限としてほしい。 ○私の住む自治体では、地域で生活している盲ろう者が、施設に入所したり、入院したりすると、派遣制度が使えなくなる。これでは施設内においても病院内においてもコミュニケーションがとれなく孤立してしまい、とても困るので、入所しても入院しても派遣制度を使えるようにしてほしい。以前は認められていなかった北海道や東京でも、現在認められるようになった。根気よく自治体の担当者に説明をしていくことが必要である。 ○派遣事業が政令指定都市、中核市において必須事業となり、厚生労働省から養成カリキュラムが発表され、そのカリキュラムに基づいて養成が行われることとなったが、講師が見つからず困っている。指導できる講師を養成する事業を行ってほしい。 ○派遣制度が地域生活支援事業の枠組みで行われているため、各自治体の実情に応じた形で実施されており、自治体による格差が問題となっている。 ○通勤においても派遣事業を使えるようにしてほしい。 A盲ろう者用の生活訓練、老人ホームについて ○視覚障害者や、聴覚障害者は各々の地域で、当たり前に生活訓練を受けられているのに、盲ろう者のための訓練施設がないのはおかしい。盲ろう者が各々の地域で生活訓練を受けられるようにしてほしい。 ○高齢の盲ろう者が安心して入所できる盲ろう者用の老人ホームを作ってほしい。 ○盲ろう者用の老人ホームの設立には反対である。自分の家にいてホームヘルパーなどを使って生活できるようにすべきである。 B盲ろう者の暮らしに関わる分野について ○介護保険の認定調査における質問項目に回答する際、調査員の盲ろうに対する理解度や判断の仕方によって盲ろう者が不利な判定を受けることがある。盲ろう者の不自由な実態を正しく判定してほしい。 ○認知症を伴う盲ろう者の医療機関の受診において、医師がこれまで盲ろう者を診療した経験がないことを理由に診療を拒否された。盲ろう者が安心して医療を受けられるようにしてほしい。 ○盲ろう者が安心して移動できるように、道路の凹凸、段差をなくし、点字ブロックを全ての道に設置してほしい。 ○スマートフォンが使えないので従来のフィーチャーフォンを使っているが、これが故障した時修理が難しい。今後もフィーチャーフォンを使い続けられるようにしてほしい。 ○世界盲ろう者会議の様子を、一般の盲ろう者が参加してその様子がわかるようにしてほしい。そのための助成金を出してほしい。 ○盲ろう者がきちんとしたサービスを受けられるようにし、盲ろう者の暮らしを良くするためには、「盲ろう」が固有障害であることの法律を制定する必要がある。しかし、これには時間がかかるので、これを長期的な目標としつつ、当面は、盲ろう者が盲ろう者としてうまく生きていくための情報を共有していくことで対処するしかない。 C通訳・介助員の会が結成されることについて ○通訳・介助員が盲ろう者友の会とは別に会を作る動きがいくつかの地域で見られる。これに対して盲ろう者はどう考え行動すべきか。 ○通訳・介助員の悩みを共有する場があってもよい。 ○できてしまっているものを壊すというのではなく、どのようにして情報を共有し、よりよい関係としてやっていくかを考えるべきである。 ○盲ろう者友の会と別に通訳・介助員が集まりを作って何をやっているのかわからないようでは困る。悩みなどがあるならば、友の会で一緒に語ってくれた方が心強いし、その方が信頼関係も築ける。 ○通訳・介助員の会を作ることについて、通訳・介助員が発言できないこの場で論じるのは難しい。 ○通訳・介助員だけで集まれるが、盲ろう者だけで集まることは難しい。だから、盲ろう者と通訳・介助員が一緒に集まってオープンな環境で、意見を交換した方が良い。 ○通訳・介助員の会も盲ろう者の会も向かうべき方向は一緒なので、お互いに対立するのはナンセンスである。同じ方向に向かって力を出していこう。 ○通訳・介助員の労働条件の改善についても、通訳・介助員だけが運動しても行政は動かないだろう。盲ろう者と一緒に働きかけることで初めて説得力が出てくる。 ○盲ろう者は通訳・介助員の労働条件や悩みについても、友の会の問題としてきちんと受け止め、解決に向かって努力をする。その上で盲ろう者を中心としながら、一緒に活動していく、いわゆる「戦友」なのである。 D我々の進むべき道について ○障害者総合支援法の見直しを2年後に控え、大切な時期にある。こういう時に、仲間割れのような問題は避けるべきである。 ○派遣制度なども根本的に変わっていく可能性がある。だから、関係者が団結することが大事である。 4.連絡協議会と協会との連携のあり方について 連絡協議会は盲ろう者当事者の代表である。その役割は、協会のように事業を行うことではなく、盲ろう者の気持ちを一つにして社会に訴えていく、いわば運動体である。これに対して協会は、盲ろう者福祉の推進を担う事業体である。従って、運動体である連絡協議会と、事業体である協会が連携をして盲ろう者福祉の推進にあたることが必要である。盲ろう者の皆さんは、日常困っていることなど何でも、連絡協議会に相談してほしい。 皆で気持ちを一つにしてこれからも頑張っていきましょう。 (文責:高橋 信行) (5)第2分科会 「東京パラリンピックを目指す盲ろうのアスリートたち」 担当:NPO法人視聴覚二重障害者福祉センター「すまいる」 日時:8月2日(土) 9:00〜12:00 場所:神戸国際会議場 501室 司会:西村 達也 参加者:150名(うち、盲ろう者50名)  内容: 2020年のオリンピック開催地が東京に決定しました。すまいるは、パラリンピックには盲ろう者の区分がないという状況を取り上げ、盲ろう者として史上初のパラリンピック出場を実現するために分科会で取り上げることにしました。そこで、実際に選手として活躍されている3名の盲ろうアスリートをお招きし、選手として活動するなかでの工夫や苦労、楽しみなどをお話いただきました。 分科会ではまず、司会よりオリンピック、パラリンピック、デフリンピックの違い、歴史、参加資格、競技種目などの説明がありました。 その後、柔道、マラソン、水泳の3名の盲ろうアスリートに講演していただき、参加者からの質疑応答を受けました。 後半では、8項目について、講演者と参加者で討論をしながら考察していきました。その中でも特に、東京パラリンピックでは、盲ろう者の区分で選手として大会に出場する事を実現してほしいと、たくさんの方が言っていました。また、盲ろう者は、競技でのスタートの合図が分からず不利になる不安があるので、盲ろう者のための方法を考えてほしいという意見もありました。 反省点は、質疑応答の時、通訳・介助員が盲ろう者の手話を読み取れず、盲ろう者に十分な発言の機会を与えられなかったこと。要約筆記のパソコンが途中止まってしまい、復旧に時間が取られ、予定のプログラムが消化できなかったことが挙げられます。        (文責:井上 宏子) (6)第3分科会  「全国の盲ろう者と友達になろう」 担当:NPO法人しが盲ろう者友の会 日時:8月2日(土) 9:00〜12:00 場所:神戸国際会議場 502室 司会:岡田 昌也 参加者:145名(うち、盲ろう者47名) 内容: この分科会は出来るだけたくさんの盲ろう者と出会い、友達を作り、交流を深めようというのが目的でした。友達になった盲ろう者と、また全国大会で会える楽しみができれば嬉しいです。盲ろう者だけではなく、通訳・介助員も他県の通訳・介助の様子を見ることにより、通訳・介助員としてのスキルアップにもなります。 当日は椅子を向かい合わせに並べ(4列)、そこに盲ろう者が座り、ペアを作ります(コミュニケーション方法により、座り方は工夫します)。それぞれのコミュニケーション方法でお互いを紹介します。自己紹介カード(名刺)を作成・交換し、うまくコミュニケーションが取れない時は、通訳・介助員に手伝ってもらいます。1回の時間は5分間で、交代は司会者が合図を決めて知らせました。通訳・介助員が、3分経過した時は盲ろう者の肩を1回ポン、5分過ぎた時は2回ポンポンとたたきます。交代はそれぞれが左に1席移動し、相手を替えます。移動の時間を入れると、1回の交代に10分くらいかかりました。話の内容は、友の会行事や、趣味、生活している地域のこと等何でも構いません。最初は、交代の要領がわからず、なかなかペアが変わることができませんでした。しかし、説明を繰り返すことにより、だんだんとスムーズに相手を替えることができました。盲ろう者も話が弾み、交代の時間を過ぎても話が終わらない時もありました。1時間に1回、休憩を取りました。2回目の休憩終了後に、参加者全体の情報を提供するために簡単なクイズをしました。 質問内容: ○盲ろう者は何人いるか ○聴覚障害者は何人いるか ○健聴者は何人いるか ○65歳以上は何人いるか ○20歳代は何人いるか ○コミュニケーション方法が触手話の人は誰か ○接近手話の人は誰か ○指点字の人は誰か ○筆記の人は誰か 上記のようなクイズを入れることにより、気分を変えることもできました。その後も盲ろう者の楽しそうな会話が続きました。たくさんの盲ろう者や通訳・介助員に参加していただき、良い分科会となりました。 この出会いを大切に、来年の大会で元気にまた会えたらと思います。情報保障の方々やボランティアの方には、たくさんのご協力をいただきました。ありがとうございました。     (文責:NPO法人しが盲ろう者友の会) (7)ふうわカフェテリア&ふうわ会員による発表会 担当:盲ろうの子とその家族の会 ふうわ 日時:8月2日(土) 9:00〜12:00(カフェテリア&発表会) 8月2日(土)14:00〜17:00(カフェテリアのみ) 8月3日(日) 9:00〜12:00(カフェテリアのみ) 場所:神戸国際会議場 505室 司会:森 敦史 参加者:54名(うち、盲ろう者18名) 内容: ふうわでは、従来盲ろう児・者とその家族のために、保育室の運営と会員が楽しめる企画を行ってきました。しかし、ふうわそのものが盲ろう児とその家族が中心となった会であるため、一般の盲ろう者や通訳・介助員にとっては、ふうわの企画に参加しにくく、またふうわの会員と触れ合う機会が少ないという課題が残っていました。 さらに、例年はふうわ会員を含め、盲ろう者や通訳・介助員が大会中に休憩できる場が、ロビーや保育室などに限られていました。 そこでふうわ会員だけでなく、多くの盲ろう者や通訳・介助員の需要に応えるべく、「ふうわカフェテリア」として喫茶コーナーを開設することにしました。 「子供が遊べる場」「ゆっくりおしゃべりできる場」「休憩できる場」を、ふうわの会員(保護者を含む)や、一般の参加者に提供することが目的でしたが、地域活動支援センター「夢ふうせん」様がコーヒーを販売してくださったこともあり、コーヒーの購入を目当てに来られた方も多く、部屋に入りきれないほど大盛況でした。 また、ふうわという会についてや、ふうわにいる盲ろう児・者について、より多くの方に知っていただくため、8月2日午前にふうわ会員による発表会を行いました。 ふうわの概要、ふうわ会員による自己紹介が中心でしたが、中には自分の趣味、自分の生活状況や障害についてお話ししてくださった会員もいました。少人数による発表会であり、また参加者も10数人程度でしたが、一生懸命聞いていた様子でした。 もっとPRやテーマを決めてから発表をするべきだったという反省点もありますが、初回ながら、ふうわの発表に耳を傾けていただいた事はうれしい事でした。来年度以降も参加者の皆様が楽しめる内容を企画するとともに、ふうわについて知っていただき、また多くの方に支援していただけるよう、活動を続けていきたいと思っています。 (文責:森 敦史) (8)第5分科会  「盲ろう者と災害」 担当:NPO法人大阪盲ろう者友の会 日時:8月2日(土) 14:00〜17:00 場所:神戸国際会議場 501室 司会:田中 康弘 参加者:162名(うち、盲ろう者54名) 内容: 最初に大阪府の津波・高潮ステーションの担当者から、台風や地震に関するDVD上映と講演、質疑応答を行いました。講演では、過去に大阪を襲った台風のことや、地震が起こる仕組み、災害時の備えなどについて話していただきました。 次に、台風の被害に遭われた二人の盲ろう者に、その体験談を話していただきました。一人目の方からは、台風で窓ガラスが割れたり、屋根瓦が落ちたりして怖かった体験談や、普段から災害に対する備えが必要なことが話されました。二人目の方からは、台風の被害で冠水した町で孤立した体験談、盲ろう者が安心して暮らせる場がほしいことが話されました。 次に、大阪盲ろう者友の会の災害に対する取り組みの報告、防災リュックの中身の紹介、防災ベストのロールプレイ、質疑応答を行いました。 参加者の反応:高潮センターの講演での、防災に関する資料の提供を求める方がいらっしゃいました。防災リュックの中身について、他にも必要なものが挙げられました。有意義な分科会になりましたが、時間が足りなくなり、東日本大震災の体験談が途中までしか聞けなかったのが残念でした。 今回は、全国の皆さんに防災意識を持っていただくために、この分科会を企画しました。今回の分科会をきっかけに、更に全国の盲ろう者の皆さんの防災意識が高まることを期待します。 (文責:田中 康弘) (9)第6分科会 「リラクゼーション講座〜コリよ痛みよさようなら」 担当:京都盲ろう者ほほえみの会 日時:8月2日(土) 14:00〜17:00 場所:神戸国際会議場 502室 司会:垣内 真人 参加者:171名(うち、盲ろう者57名) 内容: 最近、盲ろう者や通訳・介助員から肩や腰の痛みを訴える声を聞きます。盲ろう者、特に高齢の盲ろう者は普段、運動をする機会が少なく、触手話や指点字などを長時間受けた時は疲れます。そこで、簡単な運動で少しでも体の負担を軽くする方法を教わるため、頸肩腕症候群など通訳者の健康問題に取り組まれている京都手話通訳問題研究会健康対策部にお願いし、ストレッチ体操をすることになりました。事前に相談会を開き、体の動かし方や合図の方法を話し合いました。手を広げる布や引っ張る力の入れ方などを、どのようにすればイメージしやすいのか等の意見を出し合い、当日はタオルを使う、椅子に座って行う、ということに決まりました。 当日は4名の講師に来ていただきました。最初に健康対策部の活動内容の説明があり、次に疲れや痛みの原因、リラックスの方法、ストレッチの効果、健康の3原則(栄養、睡眠と休養、運動)について分かりやすく話していただきました。休憩後は実際にストレッチです。通訳・介助員と一緒に首を曲げたり、足を上げたり伸ばしたり、呼吸をしながら30秒間で1回の動作をします。30秒の合図は、1秒ごとに肩を弱めに叩き、10秒ごとに少し強めに叩く、という方法です。 後ろの方は講師の動きが見えにくく迷惑をおかけしました。また、見学に来られた方は部屋が満員で椅子がなく体験していただけませんでした。実際に行ってみると、細かい動きはやはり伝わりにくく、さらに工夫が必要と感じました。最後の質疑応答では活発に意見が出され、健康に対する関心の深さを痛感しました。     (文責:泉谷 孝子) (10)第7分科会  「障害者差別解消法について考えよう」 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月3日(日) 9:00〜12:00 場所:神戸国際展示場1号館2階展示室 司会:川島 朋亮 参加者:216名(うち、盲ろう者72名) 内容: 2年後の障害者差別解消法の施行に向けて、現在、国及び各省庁、地域公共団体で、基本方針やガイドラインが作成されている中で、盲ろう者にとって差別とは、合理的配慮とは何か、さらにその解決方法を考えるきっかけづくりとして、大会で初めて企画を試みました。 初めに、全国盲ろう者協会職員の庵氏より、配布資料のリーフレット(下記枠内)を参考にしながら、法律ができるまでの流れを説明しました。 【障害者差別解消法リーフレット(わかりやすい版)】(http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/txt/sabekaiwakariyasui.txt) 以下は、主な講演内容です。 @社会的障壁とは A差別とは B合理的配慮とは C差別を受けた時にどうしたらよいか(相談機関など) D差別の事例を集めて整理するなど今後の取組について これらについて、わかりやすく話していただきました。さらに2名の盲ろう者から、差別の事例を以下のように説明いただきました。 @代筆によるクレジットカードの申込が認められない A点字図書館でデイジー版など視覚障害者向けの音訳作業が増え、点訳作業が少なくなったことで、借りられる点字版図書が少なくなった。 Bあんま・鍼(はり)・灸(きゅう)師の免許取得のため、5つの盲学校を回った。しかし、盲ろう者を受け入れたことがない、情報保障ができないなどの理由で、受け入れを断られた。最終的には、当初希望していた鍼灸は学べないが、あんまだけの課程なら入学を受け入れる、たまたま、ろう学校から異動してきた先生は、手話が使えるというので入学した(手話で学べる授業は限られている)。 その後、参加者から自分の事例を話し、これは差別ではないか、または差別に当てはまるのか、この場合はどうしたらよいかとの質問が多く寄せられました。 (参加者による主な事例発言) ○各自治体の職員募集要項の中に、自力で就業できる条件が書かれていた。 ○ろう者協会と一緒に要望と交渉に参加して自分のことを話したが、「ろう者の話す場だ」と言われ、苦しい思いをした。 ○県立のプール施設は入れるが、民間の温泉付きのプール施設では断られた(盲ろう者本人は男性で、通訳・介助員は女性の理由による)。 ○卒業後、就職のために会社を探し回ったが断られた。最後に母親の介助付きが条件で入社を認められた。長年働いてきたが、母親が高齢に達して介助が難しくなったため退職した。 ○通訳・介助員付きで練習できたが、身体障害者スポーツ大会では通訳・介助員付きが認められず、良い成績を得られなかった。 ○1人で歩いていた時、歩行が不安定だったので、見かけた警官が酔っ払いと勘違いし、職務質問を受けた。コミュニケーションが上手く通じず、手帳提示を何度も繰り返し求められた。 以上の質問に対し、庵氏より以下の助言がありました。 @これから各地で作られるであろう相談機関へ相談に行くこと A民間による合理的配慮は「努力規定」だが、役所は「義務規定」になる。ただし、どうしても人材や予算の面で合理的配慮が難しいなど、正当な理由の説明があれば、差別の対象にはならない B個人で相談に行くより、友の会などと相談して行政に働きかけていくと良い C差別解消法を活用して、盲ろう者への理解を広めていく必要がある D各友の会で学習会を開いたり、差別や合理的配慮について話し合い、差別事例を集めて協会や連絡協議会に出してほしい 他に韓国の参加者から「韓国の障害者差別禁止法は違反者に対して厳しい取り締まりがあるが、日本ではどうなっているか、また障害者が不利を被った時、自分たちは守られるのか」との質問がありました。それに対し、庵氏からは、「相談機関で障害者から相談を受けた時、その障害者の個人情報を他の目的で外部に漏らしたり、障害者が不当な差別を受けて、その会社を管轄する国や省庁から報告を求められた時、虚偽を言ったりきちんとした報告をしなかったら、懲役あるいは罰金の規定対象になる。日本はまだゆるく弱い部分もあるが、今後、私たちがこの法律を更に厳しいもの、実効性のあるものに育てる必要があると思う」との回答がありました。 参加者も差別解消法に対する関心が高い様子で、もっと多くの事例が聞きたかったのですが、時間の都合で途中で終わてしまったのが残念でした。しかしながら、これまで盲ろう者にとって、差別や合理的配慮についてわかりにくかったことから、わかりやすくなったという意味で、大変意義深い分科会ができました。今後も継続して、今回のように話し合う場を設ける必要があるのではないかと思いました。 (文責:川島 朋亮) (11)第8分科会  「盲ろう者の結婚」 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月3日(日) 9:00〜12:00 場所:神戸国際会議場 501室 司会:早坂 洋子 参加者:132名(うち、盲ろう者44名) 内容: 昨年の第22回全国盲ろう者大会でも、同様のテーマで分科会を行い、既婚盲ろう者3名から貴重な結婚体験談を聞くことができました。しかし、参加者との意見交換や、未婚盲ろう者の悩み等を聞くことができずに終わってしまったため、今年は、参加盲ろう者から多くの意見を聞きたいと、改めて企画しました。 1.主な流れ @アンケート結果の発表 昨年の大会で集計したアンケートを基に、結婚について考えていくきっかけとしました。 A意見交換 参加者から、結婚に関する経験や考えなどを発表してもらいました。 Bクイズ 結婚にまつわる○×ゲームをしました。 Aの意見交換では、未婚者から既婚者へ質問したり、参加者から結婚に対する気持ち等を発表していただきました。参加者に結婚の有無を確認したところ、既婚者は約6名。未婚者は約30名でした。実際には、挙手をしていない人もいると思いますが、既婚と分かる方には、体験を発表していただきました。 2.主な内容 (質問1) 相手と出会うためにはどうすればよいのか。 (回答1) 職場恋愛、手話サークル、全国盲ろう者大会、作業所で出会った等。その他、出会いは身近に沢山あるだろうが、タイミングが大事。 (質問2) 結婚して仕事がない場合、経済的に不安がある。どう解決したか。 (回答2) 仕事がなくても、結婚はできる。 (質問3) 結婚する時、家族や親戚に反対されなかったか。 (回答3) 周りに大反対された方もいれば、すんなり「どうぞ」と言われた方もいた。反対された方は、2人のしっかりとした気持ちをもって説得し、ホームヘルパーや通訳・介助員の支援を受ける条件付きで認められた。 (質問4) 病気の時はどうしたか。 (回答4) 家族の支えやヘルパー等の制度を活用している。 その他に未婚者から、結婚に対する不安、親が亡くなった時のこと、自分の地域では出会いが少ないなどの意見が出されました。 最後に、既婚者より未婚者に激励の言葉をいただきました。 ○じっと待つのではなく、自分をアピールし、自分からアクションを起こすことが大切。 ○いろいろな所に行って、相手を探すとよい。 ○結婚は「縁」である。 ○結婚前、掃除や洗濯は親がしていた。親と離れて暮らすようになり、家事を覚えてできるようになった。自分ができないと思っていることもやればできる。 ○妻は盲ろう者だが、上手に料理してくれる。 ○支え合う気持ちが大事。介助が必要だからと結婚してもうまくいかない。相手が困っていれば助ける。パートナーは介助者ではない。 ○男性のほうから積極的に動いたほうがいい。 ○未婚の方も強い気持ちを持ってアピールして積極的に触れ合うといい。 ○未婚の盲ろう者にエールを送ります! Bの〇×ゲームでは、練習問題を含む4問の問題が出されました。最後に優勝した方には宮城名物を差し上げました。 3.まとめ 参加者から、さまざまな考えや体験を聞くことができ、実りのある分科会となりました。良い出会いは案外すぐそこにあるのかもしれません。積極的な社会参加が大切だと教わりました。また、様々な方と出会っても相手と結ばれるためには、待っているだけでは「赤い糸」に気づかないかもしれません。自分磨きをして、一人ひとりが輝くことで、相手に見つけてもらえる可能性も高まります。自分から積極的にアプローチをしていくことも大切と学びました。分科会に参加していた既婚者の皆様はとても幸せそうで、結婚に対してそんなに不安がることはないと勇気づけられました。 その一方で、結婚に関しては、仕事や家事、病気など様々な問題や不安もあります。また、今回残念だったのは、女性の参加者が少なかったことです。未婚の女性盲ろう者として、妊娠・出産・子育てなど結婚後の不安も沢山あります。今回取り上げられなかった内容もいつか話し合えたらいいなと思います。 結婚は富士山のよう。傍から見ればとても綺麗。でも、実際に登ってみると、樹海があったり、とても大変です。その大変さを知らずに、綺麗で素晴らしいところだから行ってみようと、何の準備もせずに行けば、その大変さに、登るのを諦めたり「二度とあんなところに行くもんか」となってしまいます。どのような大変さがあるのかを知り、しっかり準備をすることも、「幸せを長続きさせる」要素ではないでしょうか。今後、そんな分科会もできたら良いなと思いました。 (文責:早坂 洋子) (12)第9分科会 「交流の広場」 担当:奈良盲ろう者友の会「やまとの輪」 日時:8月3日(日) 9:00〜12:00 場所:神戸国際会議場 502室 司会:井戸上 勝利 参加者:140名(うち、盲ろう者42名) 内容: 全国から来られた盲ろう者、通訳・介助員、その仲間が集い、ともにゲームやクイズを楽しんで交流しました。 今年の大会は神戸で、同じ近畿の友の会として分科会を担当することになりました。奈良盲ろう者友の会は盲ろう者やスタッフの人数が少なく、検討した結果、今回も「交流の広場」をすることに決まりました。そもそも「交流の広場」は、8年前、大阪府堺市で開かれた全国盲ろう者大会で、奈良として初めて参加して担当した分科会の内容でした。亡くなった盲ろう者が「全国の仲間が集い楽しく交流する場にしよう」と提案したものでした。好評だったため、今年も企画をすることに決めました。 100人以上の参加者が同時に楽しめるのは「じゃんけんゲーム」と「○×ゲーム」が一番シンプルで費用もかからず良いと決まりました。 「じゃんけんゲーム」は飴を3つ持って始めます。じゃんけんをする前に「□□から来た○○です」と自己紹介をします。勝った人は、負けた人から飴を1つもらいます。たくさん飴を集めた3人の方に賞品(奈良のおまんじゅう)を渡しました。 「○×クイズ」は、奈良をテーマにした10問を○か×か考えます。そこで答えを間違うハプニングが起こりましたが、参加者の協力のお陰でスムーズに進み、3人の方に賞品を渡して時間通りに終わりました。 参加者からは、「良かったよ、楽しかった」と声をかけてもらいました。何よりも良かったのは、参加者の楽しそうな笑顔がたくさん見られたことです。お揃いのTシャツを着て、皆で一丸となって取り組み、ハプニングはありつつも充実した内容だったと思います。 (文責:井戸上 勝利) (13)全体会 日時:8月3日(日) 14:00〜16:00 場所:神戸国際展示場1号館2階展示室 担当:京都盲ろう者ほほえみの会 司会:林 和男 参加者:417名(うち、盲ろう者139名) 内容: 1.分科会の報告 昨年の千葉大会では分科会の報告がなく、分科会に参加していない盲ろう者から、分科会の様子を知りたいという声があったと聞き、今回は社会見学やふうわも含めて報告してもらうことにしました。時間節約のために、報告者全員にあらかじめ前に座っていただきました。各5分での報告をお願いしていましたが、充実した内容で皆さん10分近く報告されました。5分が過ぎたら、そこで中止してもらうことも考えていましたが、最後まで聞かないと意味がない、ということで結局時間オーバーとなってしまいました。また、時間を気にするあまり、休憩を挟めないまま長時間続けることになってしまいました。時間の徹底など、事前の打ち合わせが足りなかったことが反省点です。 2.引き継ぎ式(フィナーレ) 兵庫から2名、来年開催地の静岡から10数名の方に壇上に上がってもらい、バトンタッチを行いました。兵庫からは今大会のお礼と来年度へのエール、静岡からは来年度大会に向けた決意表明。そしてお互いのご当地名物のお土産交換がありました。静岡からはマスコットキャラクターも登場し、大会呼びかけをアピールしました。 最初の予定では、分科会の報告と引き継ぎ式の間に、自由交流を入れていたのですが、進め方の不手際で自由交流の時間がなくなり出来ませんでした。また、自由交流では静岡のマスコットキャラクターが会場を回り、盲ろう者に触ってもらうことを予定しておられたのですが、実現できませんでした。準備段階でもっと密な話し合いが必要と反省しました。 (文責:泉谷 孝子) (14)機器展示、作品展示・販売、友の会コーナー 担当:NPO法人和歌山盲ろう者友の会 日時:8月2日(土)、8月3日(日) 場所:神戸国際会議場 5階ロビー、504室 内容:今年は、この3つのコーナーが同じフロアで行なわれたため、機器を見たり、友の会の展示品を見たり、買い物をしたり、スムーズにでき大変よかったです。休憩時間は買い物をする盲ろう者で賑わっていました。機器展示コーナーでは、盲ろう者が使えるハイテク機器や、福祉用具の展示販売が行われました。機器や用具に触れている盲ろう者と、説明をしている業者の方との真剣なやりとりが見られました。 作品展示・販売コーナーは、盲ろう者が心をこめて作った作品が所狭しと並べられていました。兵庫県が出展した物産は美味しそうで、どれも売り切れそうでした。和歌山盲ろう者友の会では、さをり織りのバッジ、ポーチ、ストールなどを販売させていただき、盲ろう者に興味を持っていただきました。 (文責:加登 淳子) (15)社会見学A 担当:NPO法人兵庫盲ろう者友の会 日時:8月2日(土) 8:30〜16:00 場所:神戸市立六甲山牧場 参加者:190名(うち、盲ろう者63名) 内容: 社会見学Aを六甲山牧場に決めたのは、子どもから大人まで緑の多い風景の中で楽しく遊び、食事もできるからです。8月2日朝、神戸ポートピアホテルと神戸市役所の前に集合し、担当者も待機しました。ボランティアへ説明・確認後、参加者を集めて担当者から挨拶しました。バス5台に分乗し、8時30分に神戸ポートピアホテルを出発する予定でしたが、こちらの不手際もあり、出発が遅れて参加者にはご迷惑をかけてしまいました。神戸市役所の前に着いて次々乗車し、渋滞もなく目的地に向かうことができました。しかし、六甲山は豪雨と霧と暴風でした。 六甲山牧場に着いて、参加者はQ・B・Bチーズ館で待機し、アイスクリーム作り体験の参加者はすぐ教室に入ることができました。しかし、バーベキュー会場までは遠く、バスでレストランまで向かいました。レストランは混んでいましたが、皆さんと食べたバーベキューは美味しかったです。   牧場は広く、色々と皆さんに紹介したかったのですが雨がやみません。仕方ないことですが、とても残念でした。帰りはそれぞれのバスの中で担当者2人が挨拶に回りました。担当者の手落ちがあり申し訳ございません、と挨拶すると、皆さんから「アイスクリーム作り体験で美味しく作れて良かったよ」「バーベキューはお肉もたくさんで美味しかった」「食べながら交流出来て満足したよ」「ありがとう」と言ってくださり嬉しかったです。1日事故も起こらず終えることができました。しかし、ボランティアを充分に配置できていたり、滞在時間が長ければ、行き届いた案内ができたのではと思いました。また、雨の対策を考えていなかったことや、打ち合わせの時間が足りなかったことも反省しました。初めて担当を経験して、よい勉強になりました。そして、同じ盲ろう者の仲間と一緒に活動できたことが嬉しかったです。 ご支援いただいた多くの方々、ボランティアの皆さん、ご参加くださった方々、おかげさまで無事終えることができました。 (文責:井上 智文) (16)社会見学B 担当:NPO法人兵庫盲ろう者友の会 日時:8月3日(日) 9:00〜14:00 場所:@アンパンマンミュージアムとみなと神戸の魅力がたっぷりコース A神戸北野異人館、南京町、三宮駅周辺 参加者:241名(うち、盲ろう者75名) 内容:神戸にはたくさんの有名な観光地があり、全国から参加の盲ろう者に神戸の素晴らしさを見ていただきたいと2箇所のコースを考えました。 当日は、あいにくの雨で十分楽しんでいただけなかったかもしれません。自由散策の企画にしましたので、参加者から感想などをお聞きしました。アンパンマンミュージアムでは、アンパンマンは子どもだけでなく年輩の方にも人気があるとわかりました。盲ろう児が自由に歩き回り、展示コーナーを真剣な表情で見つめたり、すべり台を滑ったり、しょくぱんまんに会った時は大喜びしていました。やわらかい大きなボールがたくさんあるコーナーでは、ボールに触って乗ったり跳ねたり楽しんでいました。神戸みなとのクルーズでは、小雨でしたが、船上で潮風にあたりながら、海から見える山並みや飛行機を見て大変懐かしく思いました。他県の盲ろう者と交流もできて良かったです。北野異人館は、美しい洋館の街並みで多くの見物客が訪れています。坂道を登るのは大変だけれど、後ろを見ると神戸港が楽しめました。一番人気は風見鶏の館です。伝統ある神戸の文化財として、人々から親しまれています。全国の盲ろう者の皆さんが、神戸で多くの思い出を持って帰られたと思います。      (文責:NPO法人兵庫盲ろう者友の会) (17)第5回全国盲ろう者団体連絡協議会総会 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月4日(月) 9:00〜15:00 場所:神戸商工会議所 第1〜第3会議室 司会:庵 悟 参加者:147名(うち、盲ろう者49名) 内容: 会は庵事務局長の総合司会のもと、早坂委員が開催挨拶を行いました。続いて、神奈川盲ろう者ゆりの会会長の川島氏が議長に選出され、議事が進行されました。庵事務局長が17の団体の出席代議員を紹介し、加盟団体総数32団体(委任12団体)の過半数をはるかに超えていたため会は開催されました。 第1号議案では、門川副会長が2012年度、2013年度の事業報告を説明し、石川会計担当が決算報告を行い、そして牧田監事と代監事が監査報告を行いました。質疑応答の後、採決が取られ、第1号議案は全員賛成で承認されました。次に、選挙管理委員の関委員から説明があり、会長立候補者であるNPO法人えひめ盲ろう者友の会理事長の高橋氏が所信表明を述べ、信任投票が行われました。高橋氏が圧倒的多数で新しい会長として承認され、新会長の高橋氏は「すでに発表した門川副会長、藤鹿副会長、庵事務局長の三役以外の役員については後日指名します」と告げました。続いて、高橋会長が第2号議案として2014年度、2015年度活動計画案を発表し、石川会計担当が予算案を説明し、審議の上、第2号議案は全員賛成で承認されました。 予定の時間を10分程度オーバーしましたが、活発な議論が行われ、総会を無事終えることができました。ただ、点字使用者に対する選挙の投票方法の配慮が足りなかったことは、反省しなくてはなりません。次回から改善していきたいと思います。 次に、会場の参加者が自由に発言できる意見交換会が、13時から15時まで行われました。司会の藤鹿副会長は、協会の4事業(全国盲ろう者地域団体ブロック会議、全国盲ろう者団体ニューリーダー育成研修会、全国コーディネーター連絡会、盲ろう者コミュニケーション訓練促進事業)に対する助成金打ち切りによる今後の対応について問題提起をしました。 参加者からは以下の意見が挙がりました。 ○ぜひ今後も続けてほしい。助成してもらえるように国会議員などに働きかけたり、助成団体に要望してほしい。 ○通訳・介助員への謝金は、地元の派遣事業を使うとよい。 ○ブロック会議は助成金がなくても開催できる。 ○ニューリーダー育成研修会は、助成金がないと開催できないから、連絡協議会が直接出向いて積極的に交渉してほしい。 ○団体が弱体化しないか心配だ。いろんな助成制度を利用するとよい。 ○ブロック会議を開けなくても、メーリングリストを活用すれば、意見交換できる。 ○メーリングリストを使えない盲ろう者もいるので難しい。 ○連絡協議会で賛助会員制度を設けてはどうか。 ○若い盲ろう者が増えているので、若い盲ろう者が集まって、話し合う場を作るとよい。 ○見えない聞こえない障害を補うための機器をもっと開発するとよい。 連絡協議会はこれらの意見を踏まえ、今後、協会や各地の友の会などと連携しながら、できるところから実現していきたいと思います。 (文責:庵 悟) (18)閉会式 担当:全国盲ろう者団体連絡協議会 日時:8月4日(月)15:00〜15:30 場所:神戸商工会議所 第1〜第3会議室 司会:門川 紳一郎 参加者:138名(うち、盲ろう者46名) 内容: まず、本大会の主催者である社会福祉法人全国盲ろう者協会の山下事務局長、続いて、共催団体である全国盲ろう者団体連絡協議会の高橋会長、最後に、第23回全国盲ろう者大会の今川実行委員長より閉会の挨拶がありました。事務連絡の後、協会の福島理事が「今回の大会はいつもと違っていました。それは、第1回大会から毎回参加しておられた塩谷前事務局長がお亡くなりになられたからです。塩谷先生についての追悼文を毎日新聞に投稿したので、ぜひご覧になってください」と報告しました。 (文責:門川 紳一郎) 4.アンケート集計結果 配布:924名(盲ろう者…266名、通訳・介助員…658名) 回答:155名 1.あなたの立場について 男性:30名 女性:125名 盲ろう者:30名 通訳・介助員:120名 その他:5名 2.大会参加回数について 初参加:43名 2回目:22名 3回目:26名 4回目:14名 5回目:9名 6回目:6名 7回目:7名 8回目:3名 9回目:1名 10回目:5名 11回目:3名 12回目:3名 13回目:1名 14回目:1名 15回目:3名 16回目:1名 17回目:2名 18回目:2名 20回目:1名 23回目:2名 3.あなたはこの大会を何で知りましたか。 あ.全国盲ろう者協会から送られた案内状を読んだ…82名 い.友の会の会報を読んだ…37名 う.通訳・介助員から聞いた…27名 え.盲ろう者から聞いた…36名 お.その他: 友の会から聞いた…3名 毎年参加している…5名 毎年開催しているのを知っている…1名 皆の顔が見たいから… 1名 4.参加した動機および目的について 4−1.参加した動機(きっかけ)について あ.友達が参加するから…21名 い.以前から参加したいと思っていたから…69名 う.盲ろう者に依頼されたから…60名 え.その他: 開催地が近かったから…4名 毎年色々な土地に行きたいから…1名 大会に参加してみたかったから…3名 この大会が最後だと思ったから…1名 勧められたから…1名 他県の通訳・介助員を見て学びたかったから…2名 他者と交流したかったから…7名 友の会からの依頼があったから…5名 大会の様子を知りたかったから…1名 差別解消法の分科会に参加したかったから…1名 日ごろの活動の一環だったから…1名 中四国大会への参考にしたかったから…1名 盲ろう者運動を考えるための勉強として…1名 盲ろう者の笑顔を見たいから…1名 静岡大会の参考にしたいから…1名 毎回参加したい…2名 4−2.参加した目的について あ.たくさんの友達を作るため…36名 い.情報収集のため…84名 う.コミュニケーション技術の向上のため…79名 え.その他: 技術を学べるから…2名 全国の状況を知りたいから…1名 盲ろう者と共に楽しみたいから…4名 通訳・介助員だから…4名 静岡大会の参考にしたいから…1名 依頼があったから…2名 社会参加のために…1名 仲間と楽しむために…2名 5.大会の運営について 開催案内・連絡進行・会場の設備やサービス よい:52名 普通:46名 改善を望む:41名   会場について ・ポートピアホテルの対応が素晴らしかった ・雨だったが駅から会場まで傘なしで行けたからよかった…複数回答有 ・駅から会場まで外に出なくても行けた ・会場内は移動しやすかった ・駅から会場まで近く、立地条件は良かった ・国際展示場の冷房が強すぎて寒かった…複数回答有 ・女子トイレがとても狭く、数も少なかった…複数回答有 ・分科会会場とクロークの場所が離れている ・会場が分散していて疲れた…複数回答有 ・宿泊場所と会場を同じ施設にしてほしい ・盲ろう者が弁当を食べるときは机が必要なのに、会場に机は無かった。配慮してほしい…複数回答有 ・会場が大きすぎて大変だった ・受付やロビーが狭すぎた ・展示コーナーで友の会の案内を机上に置いたが見えていないようだった ・宿泊施設が皆ばらばらで交流がしにくかった ・予め3つの椅子を組にして配置してほしかった ・会場にPCを送付できない、預けられないのは不便だった ・ある分科会で体調を悪くする人がいた。参加人数に合わせた部屋を充てればよかったのではないか…複数回答有 ・歓迎パーティーのループ席が狭く、メンバーが離れた席に座ることになったのが残念だった 資料について ・受付で待ち合わせをし、初めての盲ろう者に会うとき、どのような人なのかわからなくて苦労した。通訳・介助員担当表に「県名、参加分科会名」を掲載してほしい…複数回答有 ・地図をわかりやすくしてほしかった…複数回答有 ・観光マップ等の資料は大きなもので印刷してほしい ・案内等の資料が両面印刷になっていて非常に読みづらい。盲ろう者向けの印刷であれば片面のみにしたほうがよいのではないか ・通訳にペアで入る方の「通訳・介助担当表」に自分の障害情報が記載されていなかったので、きちんと掲載してほしい…複数回答有 ・個人販売コーナーの場所がわかりづらかったので案内図がほしかった ・名簿の性別間違いには気をつけてほしい ・社会見学についての説明が不十分だった ボランティアについて ・男性トイレボランティアがいてくれてよかった…複数回答有 ・ボランティアのおかげでサービスが行き届き、通訳・介助員の負担軽減になっている ・神戸駅に到着したが案内が無くわからなかった…複数回答有 ・ボランティア要員は手話のできる人でお願いしたい…複数回答有 ・駅や会場までの案内人が少なすぎる ・ボランティアに担当の仕事について質問しても「わからない」という返答が多かった。事前説明をしっかり行ってほしい ・スタッフとボランティアの区別がわかりにくかった ・手話のできるボランティアを配置してほしい ・会場に合わせた人員配置をお願いしたい ・開会式の会場にもボランティアがほしかった 案内について ・受付で行列を作らずにすむ方法は良かった ・分科会会場前の案内に各分科会の内容も掲載してほしい(午前、午後で内容が異なるため)…複数回答有 ・資料を持ち歩かないと各分科会の内容がわからなかった ・分科会会場の入り口の表示がわかりにくい…複数回答有 ・受付の場所を建物入り口に掲示してほしかった…複数回答有 ・会場の案内が無くてわかりにくい…複数回答有 ・会場近隣のホテル情報がわかりにくかった。事務連絡で説明してほしかった。受付で案内してくれるとよかった ・受付の対応がわかりにくかった…複数回答有 ・受付スタッフのTシャツを明るい色にしてくれればわかりやすい ・第2報の発送が遅かった ・申込方法がわからず困った ・案内を健常者向けに作成し、早めに配布してほしい ・分科会の入り口に受付を設けてほしい ・事前案内がもっとほしかった(開会式終了後、解散してよいのかわからなかった) ・他県の盲ろう者と待ち合わせをする際の専用の場所を設けたらどうか ・欠席者の連絡は事前にほしかった(通訳当日まで連絡がなかった)…複数回答有 社会見学について ・ホテルの朝食時間が7時からで、そして混雑していた。社会見学の集合場所はかなりわかりづらく、集合時刻も8時20分と早かった。遅れた人もいて30分遅れでバスが出発した。状況を考えて、もっと出発時間が遅くてもよかったのではないか…複数回答有 ・社会見学のバスの乗車方法について検討し直す必要がある ・六甲山の見学において、雨天時の想定をしていなく、BBQ会場まで徒歩で向かっていたが、途中からバスでの移動に変更になった。担当者の判断が遅く困った ・社会見学におけるバス乗車時のチェックが不十分だったため出発が30分も遅れた ・社会見学における体験コース以外の説明が全くなく、雨だったため同じ建物に3時間いたままだった。つまらないものだった ・バス乗車に間違いの無いように説明等がほしかった ・事前情報が足りなかった…複数回答有 ・コースは1箇所だけではなく、2〜3箇所設定してほしい 展示コーナーについて ・椅子もあり、ゆっくりできた ・担当者が盲ろう者に対し、丁寧に相談にのってくれて有難かった ・2時間の休憩で展示コーナーを全て見ることができなかったので、分科会終了後も延長してほしい ・機器について、光と音のみの機器だけではなく、バイブレーションタイプのものも新製品として出してほしい…複数回答有 ・展示コーナーの通路が狭く、安全に移動できなかった…複数回答有 ・もう少し広さがほしかった…複数回答有 ・作品販売の部屋は一番奥だったので、客がとても少なかった 情報保障について ・開会式においてスクリーンが左右に分かれているのは良いが、不便な面もあった ・ろうベースの盲ろう者の手話を読み取れる通訳者が少ないと感じた(ろうベースの盲ろう者は取り残されている状況である) ・全体手話通訳者が見えないことがあったので立ち台が必要 ・人数の多い分科会は、全体手話通訳者をもう一人後方に配置してほしい ・PC要約筆記者の誤字脱字が多かった(特に人名) ・PC要約筆記の不具合が多々あり、大事な部分を盲ろう者に伝えられなかったと思う ・開会式で全体手話通訳者が立つ前に開始された。ろう者にはわからなかった ・開会式で全体手話通訳者が上手に映っていなかった。ろう者は大変だった…複数回答有 ・全体手話通訳者にも、盲ろう者に関する知識を事前に知っていてほしい ・大会スタッフに手話のできない人がいる ・PC要約筆記は省きすぎではないかと感じた 通訳・介助について ・一緒に担当する通訳・介助員が誰なのかわからない ・待機時の椅子がほしい ・盲ろう者を連れて、もう1人の通訳・介助員を探すのは大変難しい ・盲ろう者を担当していると、他の分科会に参加できなく残念 ・プログラムを把握せず、通訳・介助員に間違った場所に連れて行かれた その他 ・協賛の飲料は助かった ・有意義に過ごせてよかった…複数回答有 ・交流も勉強もでき、素晴らしい企画だった ・細部まで心配りがされていてしっかり進行していた ・見えない方、見えにくい方に対しても笑顔で接してくれた ・困っているときに直ぐ気づき、対応してくれた ・第5分科会では、被災地の参加者の話を聞けてよかった ・司会者(盲ろう者)の服装が気になった。支援者からの助言が必要だったのではないか ・開会式の時間が短くて寂しく感じた ・プログラムの数は多くなくてもよい(どこに参加しようか迷ってしまうため) ・少しずつ大会が雑になっている ・照明の当たらない席を用意してほしいと要望したのに準備してくれなかった ・歓迎パーティー代が高すぎる。食事内容もよくなかった ・遠方から参加してくれた方のためにも、連絡を取り合うことが大切だと思った ・開催地のカラーを出した催しにしてほしい ・連絡会の総会がある年には、午前→総会、午後→生の声を聞くにしたらどうか ・パーティーは券を提出ではなく、シール方式なのがよかった ・開会式終了後にテレビ撮影について話しがあったが、駅から会場間にも撮影隊はいたし、開会式当初からずっといた。事前許可はあったのか ・分科会の終了時に友の会のPRがあったが、あの場で行ってもよいのか気になった 6.プログラム全体について プログラムについて よい:61名 普通:58名 改善を望む:14名 7.今後について自由記述 分科会について ・全体会で各報告が聞けてよかった ・ストレッチ体操が大変良かった ・「結婚」「差別解消法」の分科会は、来年も続けてほしい ・第5分科会で二人の被災盲ろう者から貴重な体験談を聞くことができた ・防災ベストは有効だと思った。小さくたためば防災リュックの中にも入るのではないか ・第6分科会でストレッチを教えてもらい勉強になった ・「盲ろう者と災害」の分科会は勉強になった ・どの分科会にも参加したかった ・第5分科会では大阪以外の発言者が多く、盛り上がった ・参加分科会以外に興味のある分科会があったが、参加できなく残念だった ・時間がないと省かれ、未消化のまま帰るのはもどかしい ・プログラムを各会場に貼れば、途中参加の方も動きやすいのではないか ・盲ろう者に特化した分科会だけではなく、通訳・介助員の悩みや問題を議論する場も作る必要がある ・分科会にもっと時間がほしい ・大胡田氏を招聘し、差別解消法について議論すれば解決策が見つかるのかもしれない ・発言者の速度は、通訳者がきちんと調整しなければならないと痛感した ・講師にはきちんとした回答をもらいたかった(わからないから役所に聞いてくださいと言われる事が多かった) ・第8分科会では当事者同士が話せる時間があればよかった(自分から話しかける勇気のない盲ろう者もいる) ・第7分科会の司会は時間内にきちんと終わるようにしてほしい ・休憩中にストレッチを取り入れたらどうか ・差別解消法をテーマにするなら、DPIの事務局長を招聘してほしい ・3日目の全体会は分科会の報告をなくして、交流の時間にすればよい ・分科会が多すぎて参加できない分科会があるのは残念 ・3日目の全体会のあとに閉会式を行ったほうがよい ・連絡協議会総会と大会は切り離して考えるべき ・「全体会」という名前ではなくて、「閉会式」「引継ぎ式」という名前のプログラムがよい ・パラリンピックのパネラーは、ユニフォームを着ていると尚、良かった ・全体会は千葉大会のような交流会を設けてほしい(各分科会の報告は省略してもよい) ・もう少し休憩があればよい(盲ろう者が寝てしまっては意味が無い) 社会見学について ・社会見学の一環で近隣の温泉ツアーを入れるのも良い ・社会見学の中に体験があり良かった。体験ツアーはこれからも取り入れてほしい ・歩くことが苦手なので、社会見学の内容を工夫してほしい(しかし盲ろう者は年に1度、知らない土地に興味を持っているので社会見学に参加している)。猛暑や雨天等、気候条件を考えた社会見学をお願いしたい ・社会見学のバス出発時刻が30分も遅れた。時間は何があってもきちんと守ってほしい…複数回答有 ・遅刻した人は団体行動ができないので、自己責任で現地までいってほしい ・体験したり触れたりできる社会見学を企画してほしい ・さわる美術館を含めた社会見学を計画してほしかった ・社会見学における雨天時の企画を充実させてほしい…複数回答有 ・雨だったので早めに市内に戻り、他のことに時間を使いたかった ・個人の自由行動が多く感じる。団体行動をしたい ・静岡大会の社会見学を期待している 歓迎パーティーについて ・歓迎パーティーは地方の方々と交流できるような座席配置にしてほしい ・歓迎パーティーが2時間というのは短い。ゆとりをもってほしい…複数回答有 ・歓迎パーティーはアトラクションが少なく、ゆっくり食事を楽しめた ・代金が高すぎる ・時間が足りない ・歓迎パーティーの中に「自由交流」があったのは良かった ・高額だったが美味しかった ・ホワイトボードとPCを利用して交流チャンスを作るのはとても良かった ・都道府県別の指定席にしたほうが交流しやすいのではないかと思った 会場について ・交通面も便利だった…複数回答有 ・会場が分散していたので1つの建物で済むようにしてほしい…複数回答有 ・クロークは全日程準備してほしかった…複数回答有 ・分科会の会場が狭い ・面識のない盲ろう者との待ち合わせ場所についてもっと考慮してほしい…複数回答有 ・会場は分散しないほうがよい ・傘袋を準備してほしかった ・女性トイレが少ない ・暑かった 参加費・謝金について ・謝金が出るだけで助かる ・「謝金は寄付にする」と参加者全員がなればよい ・参加者の旅費は個人負担なのか(そうであれば大変である) ・通訳・介助謝金を上げてほしい…複数回答有 ・謝金が安すぎる ・謝金が安いのであれば、せめて交通費を負担してほしい…複数回答有 ・参加費や歓迎パーティーの費用が高い ・謝金振込みの際には振り込み手数料もかかるのだから、地場産のもので大会期間内でお礼したらよいのではないか ・謝金は協会支払いなのか、地域支払いなのか事前に知らせておく必要がある ・各県の派遣制度が利用可能なら、そちらを利用すべきである。交通費等、通訳・介助員の費用全額が支払われている県もあるので、個人負担になっているところへの援助をしたほうがよいと思う 展示コーナーについて ・ふうわの取り組みがよかった ・個人販売のブースを、もっと人が出入りしやすい場所にしてほしかった…複数回答有 ・展示スペースがもっと広ければよかった(パネルで仕切られていて危なかった)…複数回答有 ・展示コーナーは、分科会と時間をずらすとゆっくり見ることができたと思う ・コーナーとバザーの案内を予め送付してほしい 今後取り入れてほしい内容について ・夜にゆっくり交流できるようなスペースを設けてほしい(無料で時間制限が無いところ)…複数回答有 ・障害者権利条約についての分科会を開いてほしい ・盲ろう者の為になる企画 ・事前アンケートを行い、通訳・介助員の声を拾ってほしい…複数回答有 ・福祉についての情報交換会を設けてほしかった ・お見合いを企画してほしい ・盲ろう者福祉に関する情報交換やグループ討議をし、どのような福祉サービスが有効に利用できるのか、また自立した生活ができるのかを盲ろう当事者が知り、通訳・介助員としても勉強できる場を設けてほしい…複数回答有 ・刃物を使用しなくても作れる料理教室があれば楽しいと思う ・障害の程度によって要望をまとめてほしい ・高齢盲ろう者のこれからについて ・高齢盲ろう者が安心して暮らせる施設とは ・盲ろう者と通訳・介助員が勉強になる企画 ・海外の盲ろう児はどのように過ごしているのか ・盲ろう児の教育を考えよう ・盲ろう者への通訳について考える ・盲ろう者が勤めている企業の話を聞きたい ・制度や法律についても勉強したい ・通訳・介助員同士の情報交換ができる場があればよい…複数回答有 ・盲ろう者の就職について(企業との合同面接等、働く世代への企画がほしい) ・医療関係者に望むこと(医療関係者の思いと盲ろう者の思い) ・盲ろう者がIT機器を利用する際、個人情報が守られない可能性や財産を奪われる可能性、また他者を傷つける可能性等の問題を考える企画があると良い ・心の病気にならないためのメンタルヘルスのような企画 ・人間らしく、自分らしく高齢期を迎えるための生涯学習 ・独り身の高齢盲ろう者をどう支えていくか、社会に何が必要かを考える企画 ・若い盲ろう者が次世代のリーダーとして、地域でどう活動していけばよいかを考える企画 ・盲ろう者が楽しめる演劇など、芸術分野で有名人とコラボレーションする 案内・資料・連絡について ・各会場で催されている内容を一覧にしてほしい ・盲ろう者以外の方々の名札に障害区別が無くわかりづらい ・もう少し安価なホテルを紹介してほしい ・通訳・介助担当表に盲ろう者がどの分科会に参加するのか記載してほしい…複数回答有 ・通訳・介助担当表を見なくても何とかなるようにしてほしい ・弱視の方用に地図を大きく掲載してほしい ・差別解消法は盲ろう者全てが理解できるように全体会で説明があればよかった ・プログラムに食事の場所や最寄り駅を記載してほしい ・名簿の文字が細かいので拡大文字にしてほしい ・名簿にどの分科会に参加するのか記載してほしい…複数回答有 ・通訳・介助員の名札の色分けをしてほしい…複数回答有 情報保障・通訳・介助技術について ・手話通訳の場合、3時間に及ぶ通訳は3人体制で行っているのに、盲ろう者の通訳・介助員は2名になっていた。通訳・介助員の健康面に配慮してほしい ・盲ろう者の質問は1人ひとつにするべきだ ・手話通訳者のレベルが低い ・通訳・介助員がきちんと盲ろう者に付いていなかったので、ぶつかることがあったり、話す相手を間違えたりした。もっと技術を磨いてほしい ・盲ろう者が発言する際、通訳・介助員が読み取るのか全体手話通訳者が読み取るのかわからなかった(第6分科会は3時間ずっと1人の通訳・介助員が読み取っていたので大変そうだった) ・手話通訳無しでの説明が色々な場面で多かった(ろう者の通訳・介助員への情報保障がなっていない) ・1人の通訳・介助員に任せて、寝ている通訳・介助員がいた ・仕事を忘れ、販売コーナーで買い物をしている通訳・介助員がいた(本来の目的を忘れている) ・PC要約筆記で時々表示が止まってしまってことがあったので改善に努めてほしい ・通訳・介助員同士のお話は構わないが、手話のわからない私を置いて話し続ける行動が多く目立つ ・PC要約筆記者の遅れが目立った ・盲ろう者の意見をきちんと読み取るために、普段から盲ろう者とかかわっている人を通訳・介助員として選ばなければならない ・通訳・介助員が不足している状況だと、他地域とのマッチングを取り入れてもよいのではないか(盲ろう者、通訳・介助員双方に良い結果を生むであろう) ・大会は県単位で行動するので、他県との交流時間がなかなか取れない。3日間のうち1日は、協会で通訳コーディネートしてほしい ・通訳・介助員を増やしてほしい ボランティアについて ・入浴介助ボランティアがなく残念だった ・男性トイレのボランティアの配置は助かった…複数回答有 ・対応がスムーズで積極的でよかった ・道案内がほとんどおらず、頼りにしていたのに残念だった 開催にあたって ・鳥取県がよい ・新潟県がよい ・福井県がよい ・沖縄県がよい ・開催時期をずらしてほしい(春か秋に) ・体力の消耗が少ない時期に開催してほしい ・準備が大変なので友の会の会員が多い県が中心になってやってほしい ・温泉旅館で何とか開催できないものか ・青森、福島、岩手等の東日本がよい ・友の会未設置県で開催してほしい ・今のブロックごとの開催で今後も行っていけば、ブロック内で協力して進めることができると思う その他 ・全国の情報を得られ学びの場になった ・来年の静岡大会は金銭面で行けそうにもない ・大会の運営は大変だと思う ・いろいろな盲ろう者と会えて勉強になった ・温かみのある大会にしてほしい ・1年に1回の大会を楽しみにしている盲ろう者が大勢いるので、ぜひ大会は続けてほしい ・盲ろう者にとって「大会が正月」という言葉が心に残った ・弱視者への配慮がほしい ・他の行事と重ならないように開催してほしい ・盲ろう当事者とその方々を支援する人が増えており、とても素晴らしい大会になってきている ・楽しめる内容を考えてほしい ・初日だけではなく、2日目や3日目も交流できるようにしてほしい ・思い出に残る大会になった ・いろいろ不手際が見られた ・各地の色々な意見を聞けて有意義に参加できた ・大会運営に協力したい ・大会がマンネリ化している ・他地域の状況について色々と聞きたい ・年々分科会の内容が高度になり、友の会としても交流するだけでは今後困ると思った。盲ろう者自身も勉強していかないとついていけなくなると思った ・来年の静岡大会も今から楽しみにしている ・Tシャツ販売を再開してほしい ・昔のように皆一緒の宿に泊まるのがよい ・無料配布の飲み物は良かったが、盲ろう者は見えないので気づいていなかった(分けたが) ・盲ろう者と3日間24時間一緒に動くのは大変疲れた。どんなに親しくてもお互いに問題である ・各県に通訳コーディネートを担当してもらうのは、協会としては助かると思うが、締め切りが早く調整に支障をきたすので何とかしてほしい ・第7分科会は尻切れトンボだったが、今後も継続的に続けてほしい ・協会スタッフの挨拶の中で「盲ろう者は通訳・介助員に深い謝意を」とあったが違和感を覚えた。私の地域では通訳・介助をしてあげているという意識の通訳・介助員や支援者が多くなり危惧している。盲ろう者との付き合いは、人間関係の基本を学ぶ貴重なチャンスなので、そのことに気づく通訳・介助員であってほしい。大会で協会側があのような発言をするのは、通訳・介助員の誤った意識を助長するのではないかと心配した。「盲ろう者は通訳・介助員に感謝を、そして通訳・介助員は盲ろう者から多くを学びとりましょう」という相互尊重の姿勢を大切にしたい。 ・全体会の交流時間がなく残念だった ・開始時間が全体的に遅れることが多かったように思う ・第7分科会の内容は素晴らしかった…複数回答有 ・交流の時間が全体的にとても少なかった ・歓迎パーティー内の交流時間は良かったが、夕食をとりながらだったので充分ではなかった ・全体会、歓迎パーティーが2時間なのは短すぎる ・盲ろう者団体連絡協議会総会に初めて参加したが、しっかりした当事者意識を持ち、真剣に討議していた姿に共感し、拍手を送りたい ・談話室を設けてほしい ・遅れて入ってきて前の席に座るのは構わないが、長時間立ったままや動いたりされると、手話通訳が見えなくて困る ・会いたい人をスクリーンに映し出す方法は良いが、何かもっと良い方法があったのではないか(スクリーンを見逃してしまった) ・参加者紹介はしてほしい <付録>都道府県別参加者数内訳 都道府県、盲ろう者、盲ろう者以外、合計の順で表記 北海道→3 7 10 青森県→0 2 2 岩手県→0 0 0 宮城県→3 8 11 秋田県→0 0 0 山形県→4 4 8 福島県→0 0 0 茨城県→1 3 4 栃木県→1 0 1 群馬県→3 6 9 埼玉県→9 21 30 千葉県→10 21 31 東京都→22 48 70 神奈川県→13 47 60 新潟県→3 5 8 富山県→1 6 7 石川県→4 12 16 福井県→12 13 25 山梨県→1 4 5 長野県→1 9 10 岐阜県→4 8 12 静岡県→10 25 35 愛知県→8 20 28 三重県→4 9 13 滋賀県→6 17 23 京都府→13 35 48 大阪府→35 64 99 兵庫県→20 76 96 奈良県→5 20 25 和歌山県→5 10 15 鳥取県→3 11 14 島根県→7 11 18 岡山県→9 25 34 広島県→8 18 26 山口県→8 17 25 徳島県→3 6 9 香川県→3 6 9 愛媛県→6 10 16 高知県→1 13 14 福岡県→9 16 25 熊本県→2 4 6 大分県→2 4 6 宮崎県→1 2 3 鹿児島県→2 6 8 沖縄県→1 2 3 韓国→0 7 7 計→266 658 924 【奥付】 書名:平成26年度第23回全国盲ろう者大会報告書 発行:2014年12月22日 発行・編集:〜日本のヘレン・ケラーを支援する会 〜 社会福祉法人全国盲ろう者協会 〒162-0042 東京都新宿区早稲田町67番地 早稲田クローバービル3階 TEL 03-5287-1140 FAX 03-5287-1141